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公開番号2024120797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027857
出願日2023-02-25
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20240829BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】一次転写部の下流に配置した電極部材に感光体の帯電極性と同極性のバイアスを印加する構成において、一次転写性を維持しつつ、二次転写性を向上させる。
【解決手段】画像形成装置1は、感光体11と、中間転写ベルト6と、一次転写部材15と、第1の印加部75と、電極部材8と、第2の印加部80と、検知部80bと、画像形成時の転写バイアスを設定する設定動作を実行するように制御を行う制御部3と、を有し、制御部3は、上記設定動作を実行する際に、第2の印加部80に電圧を印加させながら上記テストバイアスを一次転写部材15に印加しない際の検知部80bによる第1の検知結果を取得すると共に、第2の印加部80に電圧を印加させながら上記テストバイアスを一次転写部材15に印加した際の検知部80bによる第2の検知結果を取得して、上記第1の検知結果及び上記第2の検知結果に基づいて上記転写バイアスを設定する構成とする。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
所定の極性に帯電可能でありトナー像を担持する感光体と、
一次転写部で前記感光体から一次転写されたトナー像を二次転写部で記録材に二次転写するために搬送する、周回移動可能な中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトの内周面に接触して前記感光体と前記中間転写ベルトとが当接する前記一次転写部を形成し、バイアスが印加されて前記感光体から前記中間転写ベルトにトナー像を転写させる一次転写部材と、
前記一次転写部材に前記所定の極性とは逆極性のバイアスを印加する第1の印加部と、
前記中間転写ベルトの移動方向における前記一次転写部の下流側で前記中間転写ベルトの内周面に接触する電極部材と、
前記電極部材に前記所定の極性と同極性のバイアスを印加する第2の印加部と、
前記電極部材に流れる電流もしくは電圧を検知する検知部と、
前記第1の印加部から前記一次転写部材にテストバイアスを印加して画像形成時に前記第1の印加部から前記一次転写部材に印加する転写バイアスを設定する設定動作を実行する制御を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、前記設定動作を実行する際に、前記第2の印加部に電圧を印加させながら前記テストバイアスを前記一次転写部材に印加しない際の前記検知部による第1の検知結果を取得すると共に、前記第2の印加部に電圧を印加させながら前記テストバイアスを前記一次転写部材に印加した際の前記検知部による第2の検知結果を取得して、前記第1の検知結果及び前記第2の検知結果に基づいて前記転写バイアスを設定することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記設定動作を実行する際に、前記第2の印加部から前記電極部材に前記所定の極性と同極性の所定のバイアスを定電圧制御で印加しながら前記第1の検知結果を取得すると共に、前記第2の印加部から前記電極部材に前記所定のバイアスを定電圧制御で印加しながら前記第2の検知結果を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、画像形成時に前記第2の印加部から前記電極部材に前記所定のバイアスが印加されるように定電圧制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の検知結果を取得した後に、前記第2の検知結果を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記設定動作を実行する際に、前記第2の印加部の出力電圧を略0Vに維持しながら前記第2の検知結果を取得すると共に、前記第2の印加部から前記電極部材に前記所定の極性と同極性の所定のバイアスを定電圧制御で印加しながら前記第1の検知結果を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2の検知結果を取得した後に、前記第1の検知結果を取得することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記一次転写部材に流れる電流又は前記一次転写部材にかかる電圧を検知する別の検知部を有し、
前記制御部は、前記設定動作において、前記第1の印加部から前記一次転写部材に前記テストバイアスを印加した際の前記別の検知部による検知結果に基づいて取得した電圧-電流特性と、予め設定された前記転写バイアスの目標電流と、前記第1の検知結果と前記第2の検知結果との差分と、に基づいて、前記転写バイアスの目標電圧を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記設定動作において、予め設定された前記転写バイアスの目標電流と、前記第1の検知結果と前記第2の検知結果との差分と、に基づいて、前記転写バイアスの目標電流を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、あるいはこれらのうち複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いたカラー複写機、カラープリンタ、カラー複合機などの画像形成装置として、装置本体の小型化、様々な記録材への対応が比較的容易であるといった利点を有することから、中間転写方式を採用した画像形成装置が主流となっている。中間転写方式の画像形成装置は、複数の感光ドラムと、中間転写ベルトと、を備えた構成を有するものが一般的である。そして、このような画像形成装置では、複数の感光ドラム上に形成されたトナー像がそれぞれ一次転写部において順次中間転写ベルト上に静電的に一次転写される。また、中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像は、二次転写部において紙などの記録材上に静電的に二次転写される。なお、一次転写部周りの部材の配置などに関して、上流、下流とは、特に別に言及しない場合、中間転写ベルトの搬送方向に関する上流、下流をいうものとする。
【0003】
上述のような画像形成装置において、中間転写ベルト上のトナーは、一次転写部の下流において、中間転写ベルトと感光ドラムとの間の放電を受けて、帯電量が上昇する傾向がある。そして、本発明者らが検討を進めたところ、中間転写ベルト上のトナーの帯電量が上昇することで、二次転写部においてトナーを記録材に転写することが難しくなることがわかった。例えば、二次転写部においてトナーを記録材に転写するのに必要な二次転写電界が大きくなることで、画像の粒状性が悪化したり、表面に凹凸のあるエンボス紙などへの均一なトナーの転写が難しくなったりする。
【0004】
ここで、特許文献1では、一次転写部の下流かつ中間転写ベルトの内周面に導電性の当接板を設け、この当接板に感光ドラムの帯電極性と同極性のバイアスを印加する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-57963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のような一次転写部の下流におけるトナーの帯電量の上昇を抑制するためには、一次転写部の下流における放電を抑制することが有効である。そのためには、一次転写後の感光ドラムと中間転写ベルトとの間の電位差を小さくすることが有効である。
【0007】
特許文献1には、一次転写部の下流における放電を抑制することについては言及されていないが、本発明者らが検討を進めたところ、一次転写部の下流における放電を抑制するためには、一次転写部の下流かつ中間転写ベルトの内周面に導電性の電極部材である電位規制部材を配置し、この電位規制部材に感光ドラムの帯電極性と同極性のバイアスを印加することが有効であることがわかった。
【0008】
しかしながら、上記電位規制部材を用いた場合に、一次転写部から電位規制部材への漏れ電流が発生し、一次転写部において感光ドラム方向に必要な一次転写電流が低下して一次転写性が損なわれる可能性があることがわかった。
【0009】
したがって、一次転写性を維持しつつ、上記放電を抑制して二次転写性を向上させることが求められる。特許文献1では、一次転写部から導電性の当接板へ流れる電流を考慮した一次転写バイアスの補正に関しては記載されていない。
【0010】
そこで、本発明の目的は、一次転写部の下流に配置した電極部材に感光体の帯電極性と同極性のバイアスを印加する構成において、一次転写性を維持しつつ、二次転写性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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