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公開番号2024143107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055612
出願日2023-03-30
発明の名称焼結鉱の製造方法
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人安田岡本弁理士法人
主分類C22B 1/16 20060101AFI20241003BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】複数の造粒物を造り分ける造粒工程において、使用原料の特性を考慮した適正な造粒物の成分設計を行うことにより、焼結鉱の強度や生産性などの向上を図ることができる焼結鉱の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、核粒子2の外周囲に付着層3が形成されている造粒物A及び造粒物Bを造り分けて、それらの造粒物A,Bを混合し焼成して焼結鉱の製造する焼結プロセスを操業するに際して、造粒物A及び造粒物Bのそれぞれにおける低アルミナ鉱石の配合割合≦30mass%、造粒物Aと造粒物Bの付着層での加重平均[C/F]≧0.115を満たし、低アルミナ鉱石を造粒物Aに傾斜配合し、造粒物Bの付着層3の[C/F]≧0.08となるように石灰石4を造粒物Aに傾斜配合し、造粒物Aの付着層3中の結晶水成分≦4.0mass%となるように高結晶水鉱石を造粒物Aに傾斜配合して造粒物A,Bを製造する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
核粒子の外周囲に付着層が形成されている造粒物A及び造粒物Bを造り分けて、それらの造粒物A及び造粒物Bを混合し焼成して焼結鉱の製造する焼結プロセスを操業するに際して、以下の(1),(2)を満たす造粒物A及び造粒物Bを製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
(1)造粒物A及び造粒物Bのそれぞれにおける低アルミナ鉱石の配合割合≦30mass%
(2)造粒物Aと造粒物Bの付着層での加重平均[C/F]≧0.115
なお、[C/F]とはCaO(mass%)/Fe
2
O
3
(mass%)のことである。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
造粒機ごとに装入する所定の原料の量を変更して配合する「原料の傾斜配合」を行って造粒物Aと造粒物Bを造り分けるに際しては、
造粒物Aに低アルミナ鉱石が多く配合されるように、前記低アルミナ鉱石を造粒物Aに傾斜配合する
ことを特徴とする請求項1に記載の焼結鉱の製造方法。
【請求項3】
造粒物Aに石灰石が多く配合されるように、前記石灰石を造粒物Aに傾斜配合すると共に、造粒物Bの付着層の[C/F]≧0.08とする
ことを特徴とする請求項2に記載の焼結鉱の製造方法。
【請求項4】
造粒物Aに高結晶水鉱石が多く配合されるように、前記高結晶水鉱石を造粒物Aに傾斜配合すると共に、造粒物Aの付着層中における結晶水成分≦4.0mass%とする
ことを特徴とする請求項3に記載の焼結鉱の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄鉱石と副原料を混合して造粒し、造粒物を焼き固めて焼結鉱を製造する方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、焼結プロセス(焼結鉱を製造する工程)では、まず造粒機で、鉄鉱石と副原料(石灰石等)を混合して熱源となる炭材を加え、焼結原料となる造粒物を作製したのち、その造粒物を焼結機に充填し、焼成して成品となる焼結鉱を得る。
【0003】
このうち、造粒工程では、原料ホッパより造粒機に装入された上記原料に対して加水しながら転動させることで、核となる鉱石の周りに微粉鉱石や石灰石などが付着して付着層が形成される。このようにして、付着層が形成された造粒物が製造される。なお、造粒機については、ドラムミキサーやパンペレタイザーを用いる方法が一般的である。造粒物は焼結機にて焼成され、焼結鉱が製造される。このような焼結鉱を製造する技術としては、例えば、特許文献1~3などに開示されているものがある。
【0004】
特許文献1は、焼結鉱の製造方法において、高炉操業に影響を及ぼす焼結鉱の化学成分を変更することなく、焼結鉱の歩留や生産性を安定して確実に向上させることを目的としている。
【0005】
具体的には、焼結原料として配合される各種粉鉱石をAl
2
O
3
含有量に応じて、2つの系列(高Al
2
O
3
含有量側=第1系列(A)、低Al
2
O
3
含有量側=第2系列(B))に分類し、この分類された各系列(A,B)の粉鉱石に対し、CaO源(4A,4B)と粉体燃料(7A,7B)を配合し、この各系列(A,B)の配合物をそれぞれ混合・造粒(8A,8B)した後、この各系列の造粒物を混合(9)して全焼結原料とし、この全焼結原料を焼成(10)して焼結鉱を製造する方法において、第1系列(A)の配合物中における0.5mm以下の微粉部分の塩基度(質量比CaO/SiO
2
)を4.4~7.3の範囲とするとともに、第1系列(A)の配合物(返鉱と粉体燃料を除く)と第2系列(B)の配合物(粉体燃料を除く)の混合比率を質量比で2:8~8:2の範囲とすることとされている。
【0006】
特許文献2は、焼結鉱の製造方法において、微粉鉱石(ペレットフィード)を多量に配合する場合に、燒結鉱生産性と燒結鉱強度を向上させることを可能にすることを目的としている。
【0007】
具体的には、焼結原料を、主焼結原料と副焼結原料とに分け、それぞれを混合・造粒する、主造粒工程と、副造粒工程とを並列で有し、前記主造粒工程と前記副造粒工程で製造したそれぞれの造粒物を合わせ、前記合わせた造粒物を焼成する焼結鉱の製造方法であって、前記副造粒工程は、前記副焼結原料の一部である微粉鉱石と粉鉱石の比が1.5/1以上3/1未満であり、バインダーが、生石灰と破砕鉱石であって、前記破砕鉱石は、前記副焼結原料に対し3質量%以上7質量%未満であることとされている。
【0008】
特許文献3は、被還元性が劣る短冊状CaFの生成を抑制するとともに常温強度及び耐還元粉化性の優れた非晶質スラグの生成を促進し、常温強度、還元粉化性、被還元性の優れた焼結鉱を歩留り良く製造することができることを目的としている。
【0009】
具体的には、焼結原料の事前処理方法において、結原料として配合する各種粉鉱石の化学成分と配合比から全粉鉱石の{平均Al



重量含有割合/(平均Al



重量含有割合+平均Fe



重量含有割合)}値と平均SiO

重量含有割合値を計算し、これら平均値を基準として各種粉鉱石を分類し、前記平均値より低い{Al



重量含有割合/(Al



重量含有割合+Fe



重量含有割合)}値を持ちかつ前記平均値より高いSiO

重量含有割合値を持つ粉鉱石について、媒溶剤として配合するCaO源を全焼結原料の平均(CaO重量含有割合/SiO

重量含有割合)値よりも高くなるように配合し、この配合物を全焼結原料の混合、造粒に先立って混合、造粒することとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2009-114485号公報
特開2016-191122号公報
特開昭63-076825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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