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公開番号2024143008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055458
出願日2023-03-30
発明の名称足場用吸音パネル
出願人日鉄建材株式会社
代理人個人
主分類E01D 22/00 20060101AFI20241003BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】安価で吸音性能を維持しつつ足場内からの交換が安全且つ容易な足場用吸音パネルを提供する。
【解決手段】橋梁の橋桁のメンテナンスや点検を行う足場(恒久足場10)に設置される足場用吸音パネル1において、足場(恒久足場10)となる上面を人が作業可能な強度を有する床板2と、床板2内に設置された吸音材3と、吸音材3を載置して落下するのを防ぐ表面板4と、を備え、表面板4に、橋桁に支持された梁材に載置・固定されるフランジ片41を突設する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の橋桁のメンテナンスや点検を行う足場に設置される足場用吸音パネルであって、
前記足場となる上面を人が作業可能な強度を有する床板と、前記床板内に設置された吸音材と、前記吸音材を載置して落下するのを防ぐ表面板とを備え、
前記表面板には、前記橋桁に支持された梁材に載置・固定されるフランジ片が突設されていること
を特徴とする足場用吸音パネル。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記フランジ片は、前記梁材に直接又は間接的に機械的に接合されていること
を特徴とする請求項1に記載の足場用吸音パネル。
【請求項3】
前記表面板は、矩形状の両端が折り返されて前記床板を外側から内包して掛け止める構造となっていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の足場用吸音パネル。
【請求項4】
前記フランジ片は、前記梁材のフランジに載置されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の足場用吸音パネル。
【請求項5】
前記表面板は、一枚の板から折り曲げ成形されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の足場用吸音パネル。
【請求項6】
前記表面板は、前記フランジ片が載置されている前記梁材の少なくとも一方の下フランジの下面を隠蔽していないこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の足場用吸音パネル。
【請求項7】
前記フランジ片は、内折りした後、外折り順に2回以上折曲げ加工されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の足場用吸音パネル。
【請求項8】
前記床板は、前記フランジ片の上まで延設されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の足場用吸音パネル。
【請求項9】
前記表面板は、錆びにくい高耐食性材料から形成されていること
を特徴とする請求項8に記載の足場用吸音パネル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の足場に設置される足場用吸音パネルに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、橋梁の鋼桁(橋桁)や支持部材のメンテナンスや点検を行うためにその都度仮設の作業足場を設置するのではなく常時設置される恒久足場を設けることが行われている。このような恒久足場は、橋桁の下側全体を覆うことになるため、鋼桁を飛来塩分から守る効果があり、塗装の塗り替え間隔が大幅に延び、ライフサイクルコストが大幅に削減できることからも注目されている。また、恒久足場は、排水管や設備配管を隠せるため見栄えが良く、床版の裏や橋桁から万が一コンクリート片や部品が落下した場合でも受け止められるフェイルセーフとしても注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、中空部を有する上下面が平坦状のアルミニウム製押出形材の幅方向に延在する連接部同士を固定部材によって連結され、互いに連結された上記押出形材の上面は、同一平面状に形成されている橋梁防護板が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0063]~[0071]、図面の図1~図4等参照)。
【0004】
特許文献1に記載の橋梁防護板は、橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できるという作用効果を奏する。しかし、特許文献1に記載の橋梁防護板のような恒久足場は、橋梁の下部を覆って平面(裏面パネルの下面)が形成されることとなるため、図12に示すように、橋梁B1の下方に他の道路が存在する場合、恒久足場の裏面パネルが騒音を反射する反射板となって、騒音の反射音が遠くにまで伝播してしまうという問題が発生する。
【0005】
このような問題を解決するべく、特許文献2には、吸音部材と、吸音部材を収容するケーシングを備え、内鉤部52と外鉤部44とが係合するように、正面板部材28と背面板部材30の側面板34A,34B,48A,48B同士が重ね合わせられることで、正面板部材28が背面板部材30によって吊り支持される高架道路の裏面に設置される吸音パネルが開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0063]~[0071]、図面の図1~図4等参照)。
【0006】
また、特許文献3には、箱状の筐体と、この筐体の内部空間に設けられた吸音部材とを備え、高架構造物の裏面側に設置される吸音装置が開示されている(特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0033]~[0040]、図面の図1~図8等参照)。
【0007】
特許文献2に記載の吸音パネルや特許文献3に記載の吸音装置は、恒久足場の下面での反射音が道路から離れた広範囲の沿線住宅まで騒音として伝播してしまうという問題は解決できるとされている。しかし、橋梁の恒久足場やそこに設置される吸音パネル自体は、直接飛来塩分がかかる状態であり、一定期間ごとに交換する必要があると考えられる。
【0008】
一般に、吸音パネルに使用される吸音材は、ポリエステル等の樹脂繊維であり、恒久的な材料ではない。また、吸音材は、長期間道路近傍に設置されることで、排気ガスによる吸音材の化学的な劣化や正面板パンチングへの目詰まりによって、吸音率が低下する懸念がある。その上、吸音パネルは、自然災害や事故等によるパネルの損傷も考えられるため、吸音パネルを点検・交換できる構造であることが好ましい。
【0009】
そして、一定期間ごとに定期的な交換が必要であることを勘案すると、恒久足場に設置される吸音パネルは、新たな仮設足場の設置が不要な恒久足場内から交換できることが好ましい。しかし、特許文献2に記載の吸音パネルや特許文献3に記載の吸音装置の吸音パネルは、恒久足場内から交換することが考慮されておらず、通常通り、恒久足場の下に仮設足場を設置して交換する必要があり、交換作業に交通規制を伴う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2014-205961号公報
特開2016-69824号公報
特開2018-24996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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