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公開番号2024142997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055440
出願日2023-03-30
発明の名称インクリボンカセット及びプリンタ
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類B41J 17/32 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ユーザがインクリボンを搬送経路に沿って配置させる操作を行う場合において、インクリボンが蛇行することを抑制できるインクリボンカセット及びプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタ1のカセット1Bにおいて、ガイド軸32Fは、インクリボン2に当接して、搬送経路に沿ってインクリボン2を案内する。ガイド軸32Fのシャフト4は、第1軸部41を有する。第1軸部41により、シャフト4が変位位置にある場合のガイド軸32Fの上下方向への変位可能量は、シャフト4が規制位置にある場合のガイド軸32Fの上下方向への変位可能量よりも大きい。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
板と、
前記板から第1方向に延び、インクリボンが巻回された第1リボンロールを支持する供給軸と、
前記板から前記第1方向に延び、前記供給軸に支持された前記第1リボンロールから繰り出された前記インクリボンが巻き取られた第2リボンロールを支持する巻取軸と、
前記板から前記第1方向に延び、前記第1方向、及び、前記第1方向と交差する第2方向に変位可能に支持され、前記第1リボンロールから前記第2リボンロールまでの間を延びる前記インクリボンと当接して前記インクリボンの搬送を案内するガイド軸と、
前記ガイド軸に設けられ、前記ガイド軸の前記第2方向における変位が可能な変位可能量を調整する調整部と、
を備え、
前記調整部は、
前記第1方向において第1位置に配置された前記ガイド軸の前記第2方向における前記変位可能量よりも、前記第1方向において前記第1位置と異なる第2位置に配置された前記ガイド軸の前記第2方向における前記変位可能量が小さくなるように、前記変位可能量を調整すること
を特徴とするインクリボンカセット。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1位置に配置された前記ガイド軸の前記第1方向の先端部と前記板との間の前記第1方向の間隔は、前記第2位置に配置された前記先端部と前記板との間の前記第1方向の間隔よりも短く、
前記ガイド軸を、前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢部を有すること
を特徴とする請求項1に記載のインクリボンカセット。
【請求項3】
前記調整部は、前記ガイド軸の基端部に設けられ、前記ガイド軸を中心とする径方向に突出し且つ前記第1方向に並んで設けられる第1突起及び第2突起を有し、
前記板は、前記調整部を保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記ガイド軸が前記第2位置に配置された場合に前記第1突起及び前記第2突起を保持し、前記ガイド軸が前記第1位置に配置された場合に前記第2突起を保持すること
を特徴とする請求項2に記載のインクリボンカセット。
【請求項4】
前記ガイド軸の前記先端部と前記第1突起との間の前記第1方向の間隔は、前記ガイド軸の前記先端部と前記第2突起との間の前記第1方向の間隔よりも大きく、
前記第1突起の頂点に向けて延びる側面のうち前記第2突起に近接する側面の傾斜角は、前記第2突起の頂点に向けて延びる側面のうち前記第1突起に近接する側面の傾斜角よりも小さいこと
を特徴とする請求項3に記載のインクリボンカセット。
【請求項5】
前記ガイド軸は、
前記調整部を含み、前記第1方向に変位可能なシャフトと、
前記シャフトの周囲に配置され、外側面が前記インクリボンと当接するローラと、
前記シャフト及び前記ローラと係合し、前記ローラを前記第1方向と反対方向に常時付勢する第2付勢部とを有すること
を特徴とする請求項2に記載のインクリボンカセット。
【請求項6】
請求項1~5の何れかに記載のインクリボンカセットと、
前記インクリボンカセットを装着可能なカートリッジベースとを備え、
前記カートリッジベースは、
前記インクリボンカセットを装着した場合に、前記供給軸を回転可能に支持する供給軸受部と、
前記インクリボンカセットを装着した場合に、前記巻取軸を回転可能に支持する巻取軸受部と、
前記ガイド軸の先端部を支持するガイド受部と、
前記供給軸から繰り出された前記インクリボンを加熱して、前記インクリボンから印刷媒体にインクを転写するサーマルヘッドとを備えること
を特徴とするプリンタ。
【請求項7】
前記ガイド受部は、前記ガイド軸の前記先端部と当接可能な壁部を有し、
前記カートリッジベースが前記インクリボンカセットを装着した場合に、前記壁部は、前記ガイド軸が前記第1位置に移動するように前記先端部を前記第1方向と反対方向に押圧することを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記壁部は、
前記第1方向に対して傾斜する壁傾斜面を含み、
前記カートリッジベースが前記インクリボンカセットを装着した場合に、前記壁傾斜面により前記先端部を前記反対方向及び前記第2方向に押圧し、
前記カートリッジベースは、前記壁傾斜面により前記第2方向に押圧された前記先端部と当接可能に設けられ、前記ガイド軸にかかる前記第2方向の荷重を計測する荷重計測部を有すること
を特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
【請求項9】
前記荷重計測部は、前記カートリッジベースにおける前記第1方向から視て前記インクリボンの前記第1リボンロールから前記第2リボンロールまでの搬送経路によって囲まれる領域の内側に設けられることを特徴とする請求項8に記載のプリンタ。
【請求項10】
前記カートリッジベースは、前記荷重計測部により計測された荷重の大きさに基づき、前記ガイド軸が前記インクリボンに当接しているか否かを判断する判断部を備えることを特徴とする請求項8に記載のプリンタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクリボンカセット及びプリンタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の印刷装置は、ガイド部材、バネ部材、及び規制部を備える。ガイド部材は、インクリボンと当接し、搬送経路に沿って搬送されるインクリボンをガイドする。バネ部材は、インクリボンにテンションが付与されるようにガイド部材を変位させる。規制部は、ガイド部材の変位を順番に規制する。これにより、印刷装置はインクリボンの種類に応じた大きさのテンションをインクリボンに付与できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-171830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記印刷装置では、ユーザがリボンロールからインクリボンを引き出して搬送経路に沿って配置させる場合に、ガイド部材が変位する場合がある。この場合、インクリボンが蛇行する可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、ユーザがインクリボンを搬送経路に沿って配置させる操作を行う場合において、インクリボンが蛇行することを抑制できるインクリボンカセット及びプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係るインクリボンカセットは、板と、前記板から第1方向に延び、インクリボンが巻回された第1リボンロールを支持する供給軸と、前記板から前記第1方向に延び、前記供給軸に支持された前記第1リボンロールから繰り出された前記インクリボンが巻き取られた第2リボンロールを支持する巻取軸と、前記板から前記第1方向に延び、前記第1方向、及び、前記第1方向と交差する第2方向に変位可能に支持され、前記第1リボンロールから前記第2リボンロールまでの間を延びる前記インクリボンと当接して前記インクリボンの搬送を案内するガイド軸と、前記ガイド軸に設けられ、前記ガイド軸の前記第2方向における変位が可能な変位可能量を調整する調整部と、を備え、前記調整部は、前記第1方向において第1位置に配置された前記ガイド軸の前記第2方向における前記変位可能量よりも、前記第1方向において前記第1位置と異なる第2位置に配置された前記ガイド軸の前記第2方向における前記変位可能量が小さくなるように、前記変位可能量を調整することを特徴とする。
【0007】
第一態様のインクリボンカセットにおいて、ガイド軸は、調整部により第2位置に配置された場合の変位可能量が第1位置に配置された場合の変位可能量よりも小さくなる。これにより、インクリボンカセットは、ユーザがインクリボンを搬送経路に沿って配置させる操作を行う場合において、インクリボンが蛇行することを抑制できる。
【0008】
第一態様のインクリボンカセットにおいて、前記第1位置に配置された前記ガイド軸の前記第1方向の先端部と前記板との間の前記第1方向の間隔は、前記第2位置に配置された前記先端部と前記板との間の前記第1方向の間隔よりも短く、前記ガイド軸を、前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢部を有してもよい。インクリボンカセットにおいて、ガイド軸は第2位置に位置するように付勢部により常時付勢されるので、ユーザがインクリボンを搬送経路に沿って配置させる操作を行う場合において、インクリボンが蛇行することを容易に抑制できる。
【0009】
第一態様のインクリボンカセットにおいて、前記調整部は、前記ガイド軸の基端部に設けられ、前記ガイド軸を中心とする径方向に突出し且つ前記第1方向に並んで設けられる第1突起及び第2突起を有し、前記板は、前記調整部を保持する保持部を備え、前記保持部は、前記ガイド軸が前記第2位置に配置された場合に前記第1突起及び前記第2突起を保持し、前記ガイド軸が前記第1位置に配置された場合に前記第2突起を保持してもよい。インクリボンカセットにおいて、ガイド軸の第2方向への変位は、第2位置に配置された場合に第1突起及び第2突起により制限され、第1位置に配置された場合に第2突起により制限される。これにより、インクリボンカセットは、ユーザがインクリボンを搬送経路に沿って配置させる操作を行う場合において、インクリボンが蛇行することを、簡単な構成で抑制できる。
【0010】
第一態様のインクリボンカセットにおいて、前記ガイド軸の前記先端部と前記第1突起との間の前記第1方向の間隔は、前記ガイド軸の前記先端部と前記第2突起との間の前記第1方向の間隔よりも大きく、前記第1突起の頂点に向けて延びる側面のうち前記第2突起に近接する側面の傾斜角は、前記第2突起の頂点に向けて延びる側面のうち前記第1突起に近接する側面の傾斜角よりも小さくてもよい。インクリボンカセットにおいて、第1突起に突起傾斜面が形成されるので、ガイド軸は、第1位置から第2位置に容易に変位できる。
(【0011】以降は省略されています)

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