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公開番号2024141880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053741
出願日2023-03-29
発明の名称長鎖アルコールを製造する方法
出願人東ソー株式会社,学校法人東京薬科大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12P 7/02 20060101AFI20241003BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】製造効率が向上した、バイオプロセスにより長鎖カルボン酸から長鎖アルコールを製造する方法を提供すること。
【解決手段】長鎖カルボン酸を含有する培地中で電圧を印加して微生物を培養する工程を含み、上記微生物が細胞外電子伝達経路、カルボン酸還元酵素、及びアルデヒド還元酵素を有する、長鎖カルボン酸から長鎖アルコールを製造する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
長鎖カルボン酸を含有する培地中で電圧を印加して微生物を培養する工程を含み、
前記微生物が細胞外電子伝達経路、カルボン酸還元酵素、及びアルデヒド還元酵素を有する、長鎖カルボン酸から長鎖アルコールを製造する方法。
続きを表示(約 55 文字)【請求項2】
前記長鎖カルボン酸が炭素数4以上のカルボン酸である、請求項1に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、長鎖アルコールを製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、有用な化学物質を工業的に製造する際には、石油化学プロセスによる製造方法が中心であった。しかしながら、石油化学プロセスによる化学物質の製造方法には、常温常圧下で反応を進行させることが難しく、また、CO

の排出量が多い等の問題点があった。
【0003】
近年、これらの問題点を解決するために、バイオプロセスによる化学物質の製造方法が着目されており、再生可能なバイオマスから化学物質を持続可能に生産するために、微生物を利用する様々な技術が開発されている。例えば非特許文献1には、遺伝子組換え型コリネバクテリウム・グルタミクム(Corynebacterium glutamicum)を用いた、主要なC2~C6プラットフォーム化学物質の製造方法について記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Baritugo KA et al., “Metabolicengineering of Corynebacterium glutamicum for fermentative production ofchemicals in biorefinery.” Appl Microbiol Biotechnol. 2018 May;102(9):3915-3937
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、長鎖カルボン酸から長鎖アルコールをバイオプロセスによって製造しようとした場合、長鎖アルコールは極めて高還元・高エネルギーであるため、通常のバイオプロセスによる製造方法では還元力とエネルギーが不足し、長鎖アルコールを効率的に製造することができなかった。
【0006】
そこで本発明は、製造効率が向上した、バイオプロセスにより長鎖カルボン酸から長鎖アルコールを製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、6-ヒドロキシヘキサン酸(6-HHA)を含有する培地中で、電圧を印加して所定のシュワネラ・オネイデンシス(Shewanella oneidensis)を培養し、電気を還元力及びエネルギー源として与えることで、シュワネラ・オネイデンシスにおける6-HHAから1,6-ヘキサンジオール(1,6-HDO)を生成する還元反応が促進されることを見出した。本発明はこの新規な知見に基づくものである。
【0008】
本発明は、例えば以下の各発明を包含する。
[1]
長鎖カルボン酸を含有する培地中で電圧を印加して微生物を培養する工程を含み、
上記微生物が細胞外電子伝達経路、カルボン酸還元酵素、及びアルデヒド還元酵素を有する、長鎖カルボン酸から長鎖アルコールを製造する方法。
[2]
上記長鎖カルボン酸が炭素数4以上のカルボン酸である、[1]に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、製造効率が向上した、バイオプロセスにより長鎖カルボン酸から長鎖アルコールを製造する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
発現ベクター(pBAD18-MYS)のベクターマップである。
電気化学セルの写真(A)及び構造図(B)である。
6-HHA(A)及び1,6-HDO(B)の濃度変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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