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公開番号
2024141614
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053358
出願日
2023-03-29
発明の名称
タイヤ用積層体
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
19/00 20060101AFI20241003BHJP(車両一般)
要約
【課題】トランスポンダの通信性および積層体の耐久性がいずれも優れたタイヤ用積層体を提供する。
【解決手段】トランスポンダ31と、このトランスポンダ31を被覆する被覆ゴム層21と、この被覆ゴム層21の少なくとも一方の面に隣接して積層された隣接ゴム層11と、を備え、トランスポンダ31が、IC基板33とこのIC基板の両端部に備わるアンテナ35とを有し、且つ、このIC基板33の両端部に備わるアンテナ35の末端間の直線距離Lが30mm以上60mm以下であり、被覆ゴム層21が、ゴム成分、カーボンブラック、炭酸カルシウムおよびオイルを含み、且つ、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを1~15質量部、および炭酸カルシウムを1~80質量部含有し、被覆ゴム層のオイル抽出量と、隣接ゴム層のオイル抽出量と、が所定の関係を満たすタイヤ用積層体100とすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トランスポンダと、前記トランスポンダを被覆する被覆ゴム層と、前記被覆ゴム層の少なくとも一方の面に隣接して積層された隣接ゴム層と、を備えるタイヤ用積層体であって、
前記トランスポンダが、IC基板と前記IC基板の両端部に備わるアンテナとを有し、且つ、前記IC基板の前記両端部に備わる前記アンテナの末端間の直線距離が30mm以上60mm以下であり、
前記被覆ゴム層が、ゴム成分、カーボンブラック、炭酸カルシウムおよびオイルを含み、且つ、前記ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックを1~15質量部、および前記炭酸カルシウムを1~80質量部含有し、
前記被覆ゴム層のオイル抽出量(O1)と、前記隣接ゴム層のオイル抽出量(O2)と、が下記式(1)の関係を満たす、タイヤ用積層体。
(1) 0.5≦O1/O2≦2.0
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記被覆ゴム層に含まれる前記炭酸カルシウムが、脂肪酸金属塩により表面処理された炭酸カルシウムである、請求項1に記載のタイヤ用積層体。
【請求項3】
前記被覆ゴム層が、前記ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックを5~15質量部含有する、請求項1または2に記載のタイヤ用積層体。
【請求項4】
前記被覆ゴム層に含まれる前記カーボンブラックが、窒素吸着比表面積(N
2
SA)が20~50m
2
/gおよびDBP吸収量が100mL/100g未満のカーボンブラックである、請求項1または2に記載のタイヤ用積層体。
【請求項5】
前記被覆ゴム層における前記炭酸カルシウムに対する前記カーボンブラックの質量比(カーボンブラック/炭酸カルシウム)が0.05超である、請求項1または2に記載のタイヤ用積層体。
【請求項6】
請求項1または2に記載のタイヤ用積層体を含むタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランスポンダが被覆されて埋設されているタイヤ用積層体、およびこのタイヤ用積層体を含むタイヤに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤにおいて、その製造、流通、使用などの際の識別や管理等を行う目的で、トランスポンダをタイヤ積層体内部に埋設することが提案されている。例えば特許文献1には、1対のビード部間に1対のサイドウォール部及びクラウン部をトロイド状に連ねて配置した空気入りタイヤであって、該ビード部における、タイヤ内周面側のゴム層を構成するインナーライナーゴム層及びチェーファーゴム層の両端部を重ねてかつチェーファーゴム層の端部がインナーライナーゴム層の端部を覆う配置とし、両者の間に、トランスポンダを、その軸がタイヤの周方向に沿う向きで埋設して成るトランスポンダを内蔵した空気入りタイヤが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-137510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、タイヤ積層体内部に埋設されたトランスポンダの通信性は、このトランスポンダを被覆しているゴム層の電気抵抗性(特にカーボンブラックの配合量)などが大きな影響を与える。例えば、このトランスポンダを被覆しているゴム層のカーボンブラック配合量が少ないほど、被覆されたトランスポンダの通信性は向上する。一方で、トランスポンダを被覆しているゴム層のカーボンブラック配合量などは、このゴム層だけでなくタイヤを構成している積層体全体の耐久性にも影響を与える。例えば、このトランスポンダを被覆しているゴム層のカーボンブラック配合量が多いほど、積層体の耐久性は向上する。つまり、トランスポンダの通信性と積層体の耐久性とは概ねトレードオフの関係にあり、これらがいずれも優れたタイヤ用積層体等の取得という点において課題がある。
【0005】
そこで本発明は、トランスポンダの通信性および積層体の耐久性がいずれも優れたタイヤ用積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、トランスポンダと、このトランスポンダを被覆する被覆ゴム層と、この被覆ゴム層の少なくとも一方の面に隣接して積層された隣接ゴム層と、を備え、トランスポンダが、IC基板とこのIC基板の両端部に備わるアンテナとを有し、且つ、このIC基板の両端部に備わるアンテナの末端間の直線距離が30mm以上60mm以下であり、被覆ゴム層が、ゴム成分、カーボンブラック、炭酸カルシウムおよびオイルを含み、且つ、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを1~15質量部、および炭酸カルシウムを1~80質量部含有し、被覆ゴム層のオイル抽出量と、隣接ゴム層のオイル抽出量と、が所定の関係を満たすタイヤ用積層体が、トランスポンダの通信性および積層体の耐久性がいずれも優れたものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は次の<1>~<6>である。
<1>トランスポンダと、前記トランスポンダを被覆する被覆ゴム層と、前記被覆ゴム層の少なくとも一方の面に隣接して積層された隣接ゴム層と、を備えるタイヤ用積層体であって、前記トランスポンダが、IC基板と前記IC基板の両端部に備わるアンテナとを有し、且つ、前記IC基板の前記両端部に備わる前記アンテナの末端間の直線距離が30mm以上60mm以下であり、前記被覆ゴム層が、ゴム成分、カーボンブラック、炭酸カルシウムおよびオイルを含み、且つ、前記ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックを1~15質量部、および前記炭酸カルシウムを1~80質量部含有し、前記被覆ゴム層のオイル抽出量(O1)と、前記隣接ゴム層のオイル抽出量(O2)と、が下記式(1)の関係を満たす、タイヤ用積層体。
(1) 0.5≦O1/O2≦2.0
<2>前記被覆ゴム層に含まれる前記炭酸カルシウムが、脂肪酸金属塩により表面処理された炭酸カルシウムである、<1>に記載のタイヤ用積層体。
<3>前記被覆ゴム層が、前記ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックを5~15質量部含有する、<1>または<2>に記載のタイヤ用積層体。
<4>前記被覆ゴム層に含まれる前記カーボンブラックが、窒素吸着比表面積(N
2
SA)が20~50m
2
/gおよびDBP吸収量が100mL/100g未満のカーボンブラックである、<1>~<3>のいずれか1つに記載のタイヤ用積層体。
<5>前記被覆ゴム層における前記炭酸カルシウムに対する前記カーボンブラックの質量比(カーボンブラック/炭酸カルシウム)が0.05超である、<1>~<4>のいずれか1つに記載のタイヤ用積層体。
<6><1>~<5>のいずれか1つに記載のタイヤ用積層体を含むタイヤ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、トランスポンダの通信性および積層体の耐久性がいずれも優れたタイヤ用積層体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のタイヤ用積層体の実施形態の一例を表す部分断面概略図(模式図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、トランスポンダと、このトランスポンダを被覆する被覆ゴム層と、この被覆ゴム層の少なくとも一方の面に隣接して積層された隣接ゴム層と、を備え、トランスポンダが、IC基板とこのIC基板の両端部に備わるアンテナとを有し、且つ、このIC基板の両端部に備わるアンテナの末端間の直線距離が30mm以上60mm以下であり、被覆ゴム層が、ゴム成分、カーボンブラック、炭酸カルシウムおよびオイルを含み、且つ、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを1~15質量部、および炭酸カルシウムを1~80質量部含有し、被覆ゴム層のオイル抽出量と、隣接ゴム層のオイル抽出量と、が所定の関係を満たすタイヤ用積層体、ならびに、このタイヤ用積層体を含むタイヤである。以下においては、これらを「本発明のタイヤ用積層体」、および「本発明のタイヤ」ともいう。
(【0011】以降は省略されています)
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