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公開番号2024137933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024047351
出願日2024-03-22
発明の名称センサシート
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類G01L 1/14 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約【課題】電気抵抗値の変化が抑制されたセンサシートを提供する。
【解決手段】第一面27および第二面28を有する絶縁シート24と、前記絶縁シート24の前記第一面27側に配置され、導電布からなる第一電極シート25と、前記絶縁シート24の前記第一面27と前記第一電極シート25の内面とを接合する第一接合部36と、前記第一電極シート25の外面に配置されて、前記第一電極シート25の前記外面を保護する第一保護部61と、を備える、センサシート。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第一面および第二面を有する絶縁シートと、
前記絶縁シートの前記第一面側に配置され、導電布からなる第一電極シートと、
前記絶縁シートの前記第一面と前記第一電極シートの内面とを接合する接合部と、
前記第一電極シートの外面に配置されて、前記第一電極シートの前記外面を保護する保護部と、を備える、センサシート。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記保護部は、樹脂材料を含んで構成される、請求項1に記載のセンサシート。
【請求項3】
前記保護部は、前記第一電極シートの前記外面を覆う層状に形成されている、請求項1または2に記載のセンサシート。
【請求項4】
前記導電布は、複数のフィラメント集合体が織られており、
前記保護部は、前記フィラメント集合体の外周に形成されている、請求項3に記載のセンサシート。
【請求項5】
前記接合部は、前記絶縁シートと前記第一電極シートとの間に介在している、請求項3に記載のセンサシート。
【請求項6】
前記接合部は、前記第一電極シートの前記外面に露出した露出接合部を備え、
前記露出接合部が前記保護部を兼ねる、請求項1または2に記載のセンサシート。
【請求項7】
前記絶縁シートと前記第一電極シートとが直接に接触することにより、前記絶縁シートと前記第一電極シートとの間に前記接合部が介在しない直接領域が形成されている、請求項6に記載のセンサシート。
【請求項8】
前記第一電極シートを構成する前記導電布は、複数のフィラメント集合体が織られており、
前記フィラメント集合体は複数のフィラメントを備え、
前記導電布は、前記複数のフィラメント集合体の間に開口する開口部を備え、
前記接合部は、前記開口部内に侵入する侵入接合部を備え、
前記侵入接合部が、前記保護部と連続している、請求項6に記載のセンサシート。
【請求項9】
前記開口部の開口面積の、前記第一電極シートの面積に対する割合である開口率が3%以上である、請求項8に記載のセンサシート。
【請求項10】
前記接合部は、前記絶縁シートと前記第一電極シートとの間に介在している、請求項6に記載のセンサシート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、センサシートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、誘電体層と、誘電体層の第一面に配置される第一電極シートと、を備えたセンサシートが開示されている。センサシートは、例えば、車両のステアリングホイールに取付けられて、乗員がステアリングホイールに接触したか否かを検知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-68414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載のセンサシートでは、センサの検知精度の信頼性に課題がある。例えばステアリングホイールにセンサシートを組付ける場合、センサシートを引っ張って伸ばしながらステアリングホイールに巻付けるため、第一電極シートに負荷が加わることによって第一電極シートの導電経路が損傷し、第一電極シートの電気抵抗値が変化するという課題がある。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、電気抵抗値の変化が抑制されたセンサシートを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
第一面および第二面を有する絶縁シートと、
前記絶縁シートの前記第一面側に配置され、導電布からなる第一電極シートと、
前記絶縁シートの前記第一面と前記第一電極シートの内面とを接合する接合部と、
前記第一電極シートの外面に配置されて、前記第一電極シートの前記外面を保護する保護部と、を備える、センサシートにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、第一電極シートが保護部により外力から保護されるので、第一電極シートの導電経路が損傷を受けることを抑制できる。これにより、センサシートの電気抵抗値の変化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1のセンサシートが取付けられたステアリングホイールを示す正面図である。
図1のA-A線断面図である。
実施形態1のセンサシートを示す平面図である。
図3のB-B線断面図である。
(a)は実施例1の第一電極シートを示す一部拡大平面図であり、(b)は実施例1の第二電極シートを示す一部拡大平面図である。
図5(a)のC-C線断面図である。
(a)は実施例2の第一電極シートを示す一部拡大平面図であり、(b)は実施例2の第二電極シートを示す一部拡大平面図である。
第一電極シートに対する引張試験における、応力と、歪みとの関係を示すグラフである。
センサシートに対する引張試験における、応力と、歪みとの関係を示すグラフである。
実施例2について、(a)は伸長率0%における第一電極シートの一部拡大平面図であり、(b)は伸長率10%における第一電極シートの一部拡大平面図であり、(c)は伸長率20%における第一電極シートの一部拡大平面図であり、(d)は伸長率30%における第一電極シートの一部拡大平面図である。
センサシートの、直流抵抗値変化率と、歪みとの関係を示すグラフである。
センサシートに、10%伸長引張試験を繰返した場合における、直流抵抗値変化率と、繰り返し回数との関係を示すグラフである。
センサシートに、20%伸長引張試験を繰返した場合における、直流抵抗値変化率と、繰り返し回数との関係を示すグラフである。
(a)は実施形態1の変形例の第一電極シートを示す一部拡大平面図であり、(b)は実施形態1の変形例の第二電極シートを示す一部拡大平面図である。
図14のD-D線断面図である。
実施形態1の変形例に引張り試験を実施した場合における、第一電極シートを示す一部拡大平面図である。
実施形態2に係るセンサシートを示す、図3のB-B線断面図に相当する断面図である。
実施形態2に係るセンサシートを示す一部拡大断面図である。
実施形態3に係るセンサシートを示す、図3のB-B線断面図に相当する断面図である。
実施形態3に係るセンサシートを示す一部拡大断面図である。
実施形態4に係るセンサシートを示す、図3のB-B線断面図に相当する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態1)
1.1.センサシートの概要
センサシートは、静電型であり、例えば、電極間の静電容量の変化を利用して、電位を有する導電体の接触または接近を検出するセンサとして機能する。センサシートに、電位を有する導電体が接触または接近すると、電極間の静電容量が変化し、変化した電極間の静電容量に応じた電圧を検出することで、導電体の接触または接近を検出する。
【0010】
センサシートは、例えば車両のステアリングホイールに取付けられて、乗員の手(指、手の平、手の甲等)がステアリングホイールに接触または接近したか否かを検出する。
(【0011】以降は省略されています)

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