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公開番号2024137931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024047349
出願日2024-03-22
発明の名称センサシート
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類G01L 1/14 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約【課題】電気抵抗値の変化が抑制されたセンサシートを提供する。
【解決手段】第一面27および第二面28を有する絶縁シート24と、絶縁シート24の第一面27側に配置され、貫通した第一開口部34aを有する導電性の第一電極シート25と、絶縁シート24と第一電極シート25とを接合する第一接合部36と、絶縁シート24の第二面28側に配置され、貫通した第二開口部34bを有する導電性の第二電極シート26と、絶縁シート24と第二電極シート26とを接合する第二接合部37と、を備え、引張試験における応力―歪み曲線において、歪みが0.5~10%の区間に極大値を示す降伏点を有しないように構成され、第一開口部34aの開口面積の、第一電極シートの面積に対する割合である開口率が40%以上であり、第二開口部34bの開口面積の、第二電極シートの面積に対する割合である開口率が40%以上である、センサシート18。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
第一面および第二面を有し、発泡体により形成された絶縁シートと、
前記絶縁シートの前記第一面側に配置され、貫通した第一開口部を有する導電性の第一電極シートと、
前記絶縁シートと前記第一電極シートとを接合する第一接合部と、
前記絶縁シートの前記第二面側に配置され、貫通した第二開口部を有する導電性の第二電極シートと、
前記絶縁シートと前記第二電極シートとを接合する第二接合部と、を備え、
引張試験における応力―歪み曲線において、歪みが0.5~10%の区間に極大値を示す降伏点を有しないように構成され、
前記第一開口部の開口面積の、前記第一電極シートの面積に対する割合である開口率が40%以上であり、
前記第二開口部の開口面積の、前記第二電極シートの面積に対する割合である開口率が40%以上である、センサシート。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記第一電極シートおよび前記第二電極シートは、複数のフィラメント集合体が織られた導電布であり、
前記フィラメント集合体は、
複数のフィラメントが撚られた撚線と、
撚線の表面の少なくとも一部に形成されたメッキ層と、を備え、
前記第一電極シートは、前記複数のフィラメント集合体の間に開口する前記第一開口部を備え、
前記第二電極シートは、前記複数のフィラメント集合体の間に開口する前記第二開口部を備える、請求項1に記載のセンサシート。
【請求項3】
前記センサシートは、前記応力―歪み曲線において、歪みが0~5%における応力の最大値が0.5MPa以下となるように構成されている、請求項1に記載のセンサシート。
【請求項4】
前記センサシートは、前記応力―歪み曲線において、歪みが0~20%における応力の最大値が3MPa以下となるように構成されている、請求項3に記載のセンサシート。
【請求項5】
前記第一電極シートは、前記応力―歪み曲線において、歪みが0~5%における応力の最大値が3MPa以下となるように構成されている、請求項1に記載のセンサシート。
【請求項6】
前記第一電極シートは、前記応力―歪み曲線において、歪みが0~20%における応力の最大値が15MPa以下となるように構成されている、請求項5に記載のセンサシート。
【請求項7】
前記メッキ層は、前記撚線の表面の少なくとも一部に形成され、前記撚線の内部の少なくとも一部に形成されていない、請求項2に記載のセンサシート。
【請求項8】
前記応力―歪み曲線は、20mm×90mmの試験片を把持し、引張速度1mm/sで引張試験を実施した場合の応力―歪み曲線である、請求項1~7の何れか1項に記載のセンサシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、センサシートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、誘電体層と、誘電体層の第一面に配置される第一電極シートと、を備えたセンサシートが開示されている。センサシートは、例えば、車両のステアリングホイールに取付けられて、乗員がステアリングホイールに接触したか否かを検知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-68414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載のセンサシートでは、センサの検知精度の信頼性に課題がある。例えばステアリングホイールにセンサシートを組付ける場合、センサシートを引っ張って伸ばしながらステアリングホイールに巻付けるため、引張り応力によって第一電極シートの導電経路が変化し、第一電極シートの電気抵抗値が変化するという課題がある。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、電気抵抗値の変化が抑制されたセンサシートを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
第一面および第二面を有し、発泡体により形成された絶縁シートと、
前記絶縁シートの前記第一面側に配置され、貫通した第一開口部を有する導電性の第一電極シートと、
前記絶縁シートと前記第一電極シートとを接合する第一接合部と、
前記絶縁シートの前記第二面側に配置され、貫通した第二開口部を有する導電性の第二電極シートと、
前記絶縁シートと前記第二電極シートとを接合する第二接合部と、を備え、
引張試験における応力―歪み曲線において、歪みが0.5~10%の区間に極大値を示す降伏点を有しないように構成され、
前記第一開口部の開口面積の、前記第一電極シートの面積に対する割合である開口率が40%以上であり、
前記第二開口部の開口面積の、前記第二電極シートの面積に対する割合である開口率が40%以上である、センサシートにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、センサシートに印加された引張り応力を、第一開口部および第二開口部が変形することにより吸収することができる。これにより、センサシートに印加される引張り応力の影響を軽減することができる。この結果、センサシートの電気抵抗値の変化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1のセンサシートが取付けられたステアリングホイールを示す正面図である。
図1のA-A線断面図である。
実施形態1のセンサシートを示す平面図である。
図3のB-B線断面図である。
(a)は実施例1の第一電極シートを示す一部拡大平面図であり、(b)は実施例1の第二電極シートを示す一部拡大平面図である。
図5のC-C線断面図である。
(a)は実施例2の第一電極シートを示す一部拡大平面図であり、(b)は実施例2の第二電極シートを示す一部拡大平面図である。
図7のD-D線断面図である。
実施形態2の変形例(1)の第一電極シートの、図7のD-D線に対応する断面図である。
実施例2の変形例(2)の第一電極シートの、図7のD-D線に対応する断面図である。
(a)は比較例1の第一電極シートを示す一部拡大平面図であり、(b)は比較例1の第二電極シートを示す一部拡大平面図である。
図11のE-E線断面図である。
第一電極シートに引張試験を実施した場合における、応力と歪みとの関係を表すグラフである。
センサシートに引張試験を実施した場合における、応力と、歪みとの関係を表すグラフである。
実施形態1に係るセンサシートに引張り試験を実施した場合における、第一電極シートを示す一部拡大平面図である。
センサシートに引張試験を実施した場合における、直流抵抗値と、歪みとの関係を表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態1)
1.センサシートの概要
センサシートは、静電型であり、例えば、電極間の静電容量の変化を利用して、電位を有する導電体の接触または接近を検出するセンサとして機能する。センサシートに、電位を有する導電体が接触または接近すると、電極間の静電容量が変化し、変化した電極間の静電容量に応じた電圧を検出することで、導電体の接触または接近を検出する。
【0010】
センサシートは、例えば車両のステアリングホイールに取付けられて、乗員の手(指、手の平、手の甲等)がステアリングホイールに接触または接近したか否かを検出する。
(【0011】以降は省略されています)

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