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公開番号
2024137558
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023049117
出願日
2023-03-25
発明の名称
印刷システム、その制御方法及びプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類
G03G
21/00 20060101AFI20240930BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】 複数種類のシートを用いた印刷を実行する際は、印刷するシート毎に除電処理の印加電圧値をシートが変わる都度設定変更しながら印刷を行う手段が必要であった。
【解決手段】 複数種類のシートに対する印刷ジョブの印刷を実行する印刷装置100と除電装置200-3aを備える印刷システム1000であって、前記印刷ジョブのページごとにシートの種類を特定する特定手段S803と、前記特定手段により特定したシートの種類が直前のページのシートの種類と異なる場合又は先頭のページの場合S804に、該ページのシートの種類に対応するパラメータを除電装置に設定する指示手段S806とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図8
特許請求の範囲
【請求項1】
複数種類のシートに対する印刷ジョブの印刷を実行する印刷装置と除電装置を備える印刷システムであって、
前記印刷ジョブのページごとにシートの種類を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定したシートの種類が直前のページのシートの種類と異なる場合又は先頭のページの場合に、該ページのシートの種類に対応するパラメータを除電装置に設定する指示手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
シートの種類に対応する前記パラメータは除電バイアス値であり、該パラメータをデータベースより取得する取得手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記除電装置から前記パラメータが設定され電圧印加が実行された旨の通知を受けた際、印刷を実行するよう制御する制御手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項4】
複数種類のシートに対する印刷ジョブの印刷を実行する印刷装置と除電装置を備える印刷システムであって、
前記印刷ジョブのページごとにシートの種類を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定したシートの種類ごとに設定されたパラメータを除電装置に設定する指示手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項5】
前記パラメータは除電バイアス値であることを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
【請求項6】
複数種類のシートに対する印刷ジョブの印刷を実行する印刷装置と除電装置を備える印刷システムの制御方法であって、
前記印刷ジョブのページごとにシートの種類を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定したシートの種類が直前のページのシートの種類と異なる場合又は先頭のページの場合に、該ページのシートの種類に対応するパラメータを除電装置に設定指示する指示工程と、
を有することを特徴とする印刷システムの制御方法。
【請求項7】
シートの種類に対応する前記パラメータは除電バイアス値であり、該パラメータをデータベースより取得する取得工程をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の印刷システムの制御方法。
【請求項8】
前記除電装置から前記パラメータが設定され電圧印加が実行された旨の通知を受けた際、印刷を実行するよう制御する制御工程をさらに有することを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷システムの制御方法。
【請求項9】
請求項6に記載の印刷システムの制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、除電装置を有する印刷システムその制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷作業に用いる記録媒体(以下代表して「シート」)は、電子写真プロセスの過程における残荷電、もしくはシート搬送中に生じる搬送ローラーやガイドとの僅かな摩擦により、静電気を帯びた状態で搬送される。そしてこの静電気により、シート同士が貼り付いてしまうことがある。また、埃や紙粉が成果物に付着することによる成果物品質の低下を引き起こす。
ここで、普通紙等はシート自体が持つ電気抵抗が低く、紙内で電荷が移動しやすいため、帯電量自体も小さく、解消も早い。一方、厚紙や合成紙、コート紙といった合成樹脂(プラスチック)を用いたシートは、シート自体が持つ電気抵抗が高く、紙内での電荷移動が起こりにくい。そのため、結果として合成紙やコート紙のようなシートほど帯電しやすく、電荷が残りやすいという傾向がある。また、環境、特に湿度の影響を受けやすく、湿度が低い環境ほど空気中への放電量が減る影響で、静電気を帯びやすくなることが一般的に知られている。
仮にシート同士が貼り付いた状態で後処理を行うと、シートの整合処理に影響を及ぼし、後処理の品質が低下するばかりか、後処理時の給紙不良や搬送不良によるジャムを誘発し、シートや機器へダメージを与えかねない。
そのため、このようなリスクを発生させないよう、後処理の実施前に、印刷工程後のシートの静電気を除電することが望ましい。そこで、シート搬送方向の下流に位置する搬送ローラー対に対して電圧を印加することで、シートに帯電した電荷を打ち消す方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-258881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
搬送ローラーに電圧を印加した構成(以下「除電ローラー」という。)による除電方法は、シートに帯電している電荷と逆の電荷を、除電ローラーを介してシートに与えることにより、帯電している静電気を打ち消すものである。そのため、除電ローラーによる除電制御(除電ローラーへの、シートと逆電荷の印加)は、シートの帯電量に合わせて実施される必要がある。これは、湿度といった印刷環境やシートの種類ごとに、最適な除電用の電荷値というものが存在するためである。そして、仮に不適切な電荷調整の状態で、シートに対して除電制御を実施すると、逆に帯電を引き起こしてしまうこととなり、更なるシートの貼り付きに繋がってしまう恐れがある。そのため、例えば複数のシート種類を切り替えながら印刷を行う場合には、使用する各シート種類に適した除電制御を行うことが必要となる。
本発明は、複数の種類のシートが混在した印刷ジョブにおいてシートの種類に応じて適切な除電制御を行う仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、複数種類のシートに対する印刷ジョブの印刷を実行する印刷装置と除電装置を備える印刷システムであって、前記印刷ジョブのページごとにシートの種類を特定する特定手段と、前記特定手段により特定したシートの種類が直前のページのシートの種類と異なる場合又は先頭のページの場合に、該ページのシートの種類に対応するパラメータを除電装置に設定する指示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の種類のシートが混在した印刷ジョブにおいてシートの種類に応じて適切な除電制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態におけるシステム構成図
印刷装置のハードウェアブロック図
印刷システムの構成断面図
印刷装置に具備された操作部の図
除電装置のハードウェアブロック図
シートデータ管理手段を介したシートデータベース参照、変更画面
除電処理の説明模式図
各ページのシートに応じた除電制御実行のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の実施の形態には特許請求の範囲係る発明を限定するものでなく、まった実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
〔第1実施形態〕
・全体構成
図1の本実施例の最も簡単な構成であり、印刷システム1000、クライアントコンピュータ102(以下「PC」という。)を有し、それらは相互にネットワーク101を介して接続されている。そして、PC102はネットワーク101を介して、印刷システム1000へ印刷ジョブであるPDL(ページ記述言語)コードデータを送信することが可能である。
【0009】
・印刷システムのハードウェア構成
(システムブロック図)
次に、図2のシステムブロック図を用いて印刷システム1000の説明を行う。印刷システム1000は、図中点線で囲まれた部分である印刷装置100と、シート処理装置200とを有する。なお、印刷装置100には、任意の台数のシート処理装置200を接続することができる。また、本実施形態では、印刷装置100として、コピー機能及びプリンタ機能等、複数の機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)を例にとり説明する。しかしながら、印刷装置100は、コピー機能のみ、あるいは、プリンタ機能のみの単一機能型の印刷装置であってもよい。本実施形態では、1例として、印刷システム1000が以下に説明する各種構成要件を具備するものとする。
【0010】
印刷システム1000は、印刷装置100で印刷されたシートに対するシート処理を、印刷装置100に接続されたシート処理装置200により実行できるように構成されている。ただし、シート処理装置200を接続せずに印刷装置100のみで印刷システム1000を構成することも可能である。シート処理装置200は、印刷装置100と通信可能に構成され、印刷装置100からの指示を受け、後述するようなシート処理を実行することができる。
スキャナ部201は、原稿上の画像を読み取り、これを画像データに変換し、他のユニットに転送する。
外部I/F202は、ネットワーク101に接続された他の装置との間でデータの送受信を行う。
プリンタ部203は、入力された画像データに基づく画像をシート上に印刷する。
操作部204は図4のような構成となっており、ハードキー入力部(キー入力部)402や、タッチパネル部401を有し、それらを介してユーザからの指示を受付ける。また、操作部204は、操作部204が有するタッチパネル部401に各種表示を行う。
(【0011】以降は省略されています)
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