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公開番号2024137255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048702
出願日2023-03-24
発明の名称吸収性物品
出願人大王製紙株式会社
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類A61F 13/494 20060101AFI20240927BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収性物品において、背側漏れ防止シートが、着用者の肌に貼りつくのを防止又は抑制し、かつ吸収体に貼りつくのを防止又は抑制する。
【解決手段】使い捨ておむつ100(吸収性物品)は、股部120と背側部130とが長さ方向Lに連なって形成され、厚さ方向Dに、肌に近い側から順に吸収体30とバックシート20とが積層され、背側部130から股部120に架けて、吸収体30の背側部130の側の端部の内面側から覆うようにポケットSを形成する背側漏れ防止シート70を備え、背側漏れ防止シート70は、着用者の肌に近い側に配置された、開孔不織布の第1シート70A(肌側シート)と着用者の肌から遠い側に配置された、防漏性の高い特性を有する第2シート70B(吸収体側シート)と、が積層して形成され、背側漏れ防止シート70は、厚さ方向Dの凹凸形状(凹部70Dと凸部70C)が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
腹側部と股部と背側部とが長さ方向に連なって形成され、厚さ方向に、着用者の肌に近い側から順に吸収体とバックシートとが積層され、前記背側部から前記股部に架けて、又は背側部において、前記吸収体の前記背側部の側の端部を前記厚さ方向の内面側から覆うようにポケットを形成する背側漏れ防止シートを備え、
前記背側漏れ防止シートは、前記厚さ方向において前記着用者の肌に近い側に配置された、開孔不織布の肌側シートと、前記着用者の肌から遠い側に配置された、防漏性の高い特性を有する吸収体側シートとが積層して形成され、
前記背側漏れ防止シートは、前記厚さ方向の凹凸形状が形成されている、吸収性物品。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記背側部に、前記長さ方向に直交する幅方向に沿って延びた伸縮部材が配置され、
前記厚さ方向の凹凸形状は、前記背側漏れ防止シートの、前記伸縮部材が配置されていない範囲の部分に形成されている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記肌側シートは、エアスルー不織布である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記吸収体側シートは、撥水性の高いスパンボンド不織布又は撥水性の高いSMS不織布である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記肌側シートと前記吸収体側シートとは、構造的に結合している、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記腹側部から前記股部に架けて、又は腹側部において、前記吸収体の前記腹側部の側の端部を前記厚さ方向の内面側から覆うようにポケットを形成する腹側漏れ防止シートを備え、
前記腹側漏れ防止シートは、前記厚さ方向において前記着用者の肌に近い側に配置された、開孔不織布の肌側シートと、前記着用者の肌から遠い側に配置された、防漏性の高い特性を有する吸収体側シートとが積層して形成され、
前記腹側漏れ防止シートは、前記厚さ方向の凹凸形状が形成されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記腹側部に、前記長さ方向に直交する幅方向に沿って延びた伸縮部材が配置され、
前記腹側漏れ防止シートの前記厚さ方向の凹凸形状は、前記腹側漏れ防止シートの、前記伸縮部材が配置されていない範囲の部分に形成されている、請求項6に記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
いわゆるパンツ型の使い捨ておむつには、背側漏れ防止シートを備えているものがある。背側漏れ防止シートは、おむつに排泄された排泄物が、背側の胴回り開口から漏れるのを防止する目的で設けられている。
【0003】
背側漏れ防止シートは、おむつの内面側すなわち着用者の肌に接する面側(肌面側)のうち、背側における胴回り開口からおむつの長さ方向の股部側に向けた所定の範囲において、吸収体の端部を厚さ方向の内面側から覆うように配置されている。
【0004】
そして、背側漏れ防止シートは、股部側の領域は吸収体や外装シートに接合されず、胴回り開口側の部分が外装シートに接合されることで、背側漏れ防止シートと外装シートとでポケット状の空間を形成し、背側の胴回り開口に向かって流れる排泄物を、このポケットに導き、背側の胴回り開口から外部に漏れるのを防止する。(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7175358号公報
特開2013-75106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、おむつは、胴回りのうち胴回り開口に近い範囲に、着用者の胴回りにフィットさせるための伸縮部材が配置されており、この伸縮部材の伸縮力によって、背側漏れ防止シートの、胴回り開口に近い範囲には、しわが形成される。しかし、背側漏れ防止シートの、胴回りのうち胴回り開口よりも下方の範囲にはしわが形成されない。
【0007】
このため、背側漏れ防止シートの、しわが形成されない範囲は、平坦になって、着用者の身体に貼りつき易い。そして、このような背側漏れ防止シートの貼りつきは、着用者の、肌触りの悪化、着用感の低下を招く。
【0008】
また、背側漏れ防止シートの平坦になった部分は、吸収体にも貼りつき易く、吸収体に貼りついたままでは、上述したポケットが形成されず、漏れを防止する機能(防漏効果)を発揮することができない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされ、背側漏れ防止シートが、着用者の肌に貼りつくのを防止又は抑制し、かつ吸収体に若しくはトップシートを備えたものではトップシートに貼りつくのを防止又は抑制することができる吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、腹側部と股部と背側部とが長さ方向に連なって形成され、厚さ方向に、着用者の肌に近い側から順に吸収体とバックシートとが積層され、前記背側部から前記股部に架けて、又は背側部において、前記吸収体の前記背側部の側の端部を前記厚さ方向の内面側から覆うようにポケットを形成する背側漏れ防止シートを備え、前記背側漏れ防止シートは、前記厚さ方向において前記着用者の肌に近い側に配置された、開孔不織布の肌側シートと、前記着用者の肌から遠い側に配置された、防漏性の高い特性を有する吸収体側シートとが積層して形成され、前記背側漏れ防止シートは、前記厚さ方向の凹凸形状が形成されている、吸収性物品である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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