TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024136734
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023047947
出願日
2023-03-24
発明の名称
苔の除去方法
出願人
R・コーポレーション株式会社
代理人
個人
主分類
C11D
1/62 20060101AFI20240927BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】外壁や屋根、塀などに発生した苔を効果的に除去し外壁等を痛めることなく、また、除去溶液の定着時間を長くして立面や傾斜面でもより効果的に除苔が出来、なお且つ低価格で行える苔の除去方法の提供を課題とするものである。
【解決手段】水と塩化ベンザルコニウムと合成洗剤を混合して除去溶液を得る混合工程と、該混合工程で得られた除去溶液を前記苔の発生個所に泡状で塗布する塗布工程と、所定の時間放置しておく浸け置き工程と、除去溶液を洗い流すすすぎ行程とから成り、前記除去溶液は前記水、前記塩化ベンザルコニウム、前記合成洗剤を混合したものであり、前記合成洗剤が脂肪酸アルカノールアミドによる界面活性剤を20~38%含有することから前記除却溶液を泡状にし、脂肪酸アルカノールアミドによる界面活性剤を20~38%含有する前記合成洗剤を混入することによって前記除却溶液を泡状にし、付着状態を保持する構成を採用する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外壁(G)、塀(H)、屋根(Y)に発生した苔(K)を除去する除去方法であって、
水(10)と塩化ベンザルコニウム(20)と合成洗剤(30)を混合して除去溶液を得る混合工程Aと、
該混合工程Aで得られた除去溶液(40)を前記苔(K)の発生個所に泡状で塗布する塗布工程B1と、
所定の時間放置しておく浸け置き工程Cと、
除去溶液(40)を洗い流すすすぎ行程Dとから成り、
前記除去溶液(40)は前記水(10)、前記塩化ベンザルコニウム(20)、前記合成洗剤(30)を混合したものであり、前記合成洗剤(30)が脂肪酸アルカノールアミド(21)による界面活性剤を20~38%含有することから前記除却溶液(40)を泡状にし、付着状態を保持することを特徴とする苔の除去方法(1)。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
外壁(G)、塀(H)、屋根(Y)に発生した苔(K)を除去する除去方法であって、
水(10)と塩化ベンザルコニウム(20)と合成洗剤(30)を混合して除去溶液(40)を得る混合工程Aと、
該混合工程Aで得られた前記除去溶液(40)を噴霧器(F)により苔(K)の発生個所に泡状で塗布する塗布工程B2と、
所定の時間放置しておく浸け置き工程Cと、
前記除去溶液(40)を洗い流すすすぎ行程Dとから成り、
前記除去溶液(40)は前記水(10)、前記塩化ベンザルコニウム(20)、前記合成洗剤(30)をそれぞれが80:15:5で混合したものであり、前記合成洗剤(30)が脂肪酸アルカノールアミド(21)による界面活性剤を20~38%含有する前記合成洗剤(30)を混入することによって前記除却溶液(40)を泡状にし、付着状態を保持することを特徴とする苔の除去方法(2)。
【請求項3】
外壁(G)、塀(H)、屋根(Y)に発生した苔(K)を除去する除去方法であって、
塩化ベンザルコニウム(20)と合成洗剤(30)を混合して除去溶液(40)を得る混合工程Aと、
該混合工程Aで得られた前記除去溶液(40)を収容した洗剤容器(41)を備える吸い上げ式の高圧洗浄機(S)により前記苔(K)の発生個所に泡状で塗布する塗布工程B3と、
所定の時間放置しておく浸け置き工程Cと、
前記除去溶液(40)を洗い流すすすぎ行程Dとから成り、
前記除去溶液(40)の混合比率が水(10)、塩化ベンザルコニウム(20)、合成洗剤(30)をそれぞれが80:15:5で混合したものであり、前記合成洗剤(30)が脂肪酸アルカノールアミド(21)による界面活性剤を20~38%含有する前記合成洗剤(30)を混入することによって前記除却溶液(40)を泡状にし、付着状態を保持することを特徴とする苔の除去方法(3)。
【請求項4】
請求項1に記載の前記苔(K)の除去方法に用いられる前記除去溶液(40)であって、
前記除去溶液(40)の混合比率が前記水(10)、前記塩化ベンザルコニウム(20)、前記合成洗剤(30)それぞれが80:15:5であり、前記合成洗剤(30)が脂肪酸アルカノールアミドによる界面活性剤を20~38%含有するものであることを特徴とする苔の除去溶液(40)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁や或いは塀や屋根に発生した苔を除去する技術に関し、詳しくは塩化ベンザルコニウムが苔を死滅させる効果があることに着目して、苔を効果的に除去する除去方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
苔は、落ち着いた色合いやしっとりとした趣、静かな存在感が魅力であり、従来から盆栽等に用いられ、近年では、苔のアクアリウムやテラリウム、又はアートに於いても利用されるようになっている。また、苔は、一般の植物と少々異なる特徴や効果があるため、観賞用だけでなく社会に役立つ植物としての活躍も期待できるものである。
【0003】
しかしながら、他方では、建物に付着する苔が美観を損ない、外壁などの劣化の原因となったり、日陰の駐車場などに発生した苔により、歩行者が滑って転倒してしまうなどの要因ともなり得る。壁や屋根を塗り替えるリフォームの際には、先に苔を落とす必要があり、現在では高圧洗浄機を用いて除去作業を行うことが多い。しかしながら、高圧洗浄器を使用すると僅かな隙間でも浸水し、却って木材等の劣化を促進させてしまったり、長い乾燥工程を経ないと塗装工程に入れず作業時間が延びるなどの弊害もある。最近、塩化ベンザルコニウムが苔を死滅させる効果があることが知られるようになり、係る塩化ベンザルコニウムを主成分とする苔専用の除去剤が市販されるようになってきている。しかし、これらは外壁や塀などの立面、屋根などの傾斜面では薬液が垂れてしまい、苔を死滅させるには付着性の問題を有しているのが明らかである。さらに、かかる薬液は専用薬剤としてコスト高になるという問題も残しているため、塗り替えの際の苔の除去作業において、より効率的で安価な手段の早期提供が求められている。
【0004】
そこで、従来からも、種々の技術提案がなされてきた。例えば、発明の名称を「有色カビの除去方法」とする技術が開示されている(特許文献1参照)。具体的には、「建築物における内外装の天板や壁面等に菌糸成長した真菌、特にカビ(黴)胞子内で産生された色素による汚れを、布等による通例の清拭や高圧水洗浄等の簡易な方法によって完全除去し、原状復帰させることを可能にする。」ことを課題とし、解決手段としては「pH緩衝性を持たせたpH=5~6及び有効塩素濃度100~1000mg/Lの次亜塩素酸水溶液をカビが発生した建築物の内外装及び調度品・備品の表面に噴霧して風乾した後、pH=7~8及び有効塩素濃度100~1000mg/Lのモノクロラミン水溶液を再度噴霧して風乾する、建築物内外装面の有色カビ汚れの剥離方法。又、建築物内外装面の抗カビ処理状況に応じて該2液処理を繰り返し、最終的に該次亜塩素酸水溶液を浸み込ませた布又はペーパータオルで浮き出た有色のカビ残渣を清拭する。」というものである。しかしながら、特許文献1に記載の発明は、次亜塩素酸水溶液を噴霧した後に風乾し、これを繰り返し行うため、工程が多く作業時間がかかるという問題を残している。
【0005】
また、発明の名称を「衣料、建築物内外装材用漂白剤の高濃度安定化方法及び処理方法」とする技術が開示されている(特許文献2参照)。具体的には、「白物衣料の及び建築物における内外装の天板や壁面等に生えてしまったカビによる汚れを、素材を損傷することなく漂白する薬剤および原状回復方法。」ことを課題とし、解決手段を「pH=8.0~10.4に調節し、且つ、錯結合形成物質の添加により有効塩素濃度2,001mg/L以上の高濃度で安定化させたモノクロラミンを有効成分とする一次漂白剤を対象物の深部まで失活することなく浸透させ、有効塩素濃度500~30,000mg/Lの塩素化イソシアヌル酸水溶液、又は、使用の直前にpH=5.0~7.0に調節した有効塩素濃度500~30,000mg/Lの次亜塩素酸塩水溶液で引き続き処理して、一次漂白剤成分と二次漂白剤成分とが反応する過程で塩素化とジクロラミンの自然分解を起こさせると共に深部に再生する次亜塩素酸の強い酸化力によって漂白速度を顕著に速める一次及び二次漂白剤の調製方法及び液中の化学反応進行を応用した原状回復方法。」である。しかしながら、特許文献2に記載の技術は、特許文献1と同様次亜塩素酸を持ちるもので、外壁の縦面や屋根の傾斜面等の定着性については工夫が何らなされておらず、薬剤が垂れてしまうことについて課題を残しているといえる。
【0006】
また、発明の名称を「建物外壁の洗浄方法」とする技術が開示されている(特許文献3参照)。具体的には、「建物外壁表面の風合いを損なうことなく、外壁洗浄作業の作業性を向上させることのできる洗浄方法を提供すること。」を課題とし、解決手段としては「本発明の建物外壁の洗浄方法は、透明なゲル状洗浄材料を建物の外壁表面の汚れ部分に直接塗布する工程と、汚れ部分を水洗することによりゲル状洗浄材料を取り除く工程とを有するものである。透明なゲル状洗浄材料を建物外壁の汚れ部分に直接塗布するようにしたことで、洗浄の進捗状況を直接目視で確認することができるため、作業性を向上させることができる。」というものである。しかしながら、特許文献3に記載の技術は、洗浄剤が汚れた部分に付着しやすいようにするという点で本発明と共通する。しかしながら、特許文献3の技術では増粘剤を用いてゲル状洗浄剤としていることから、増粘剤の入手の容易性やコストといった問題を解決することができていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-16550号
特開2019-196578号
特開2009-256434号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、外壁や屋根、塀などに発生した苔を効果的に除去し、外壁等を痛めることなく、また、除去溶液の定着時間を長くして立面や傾斜面でもより効果的に除苔ができ、なお且つ低コストで行える苔の除去方法の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、外壁、塀、屋根に発生した苔を除去する除去方法であって、水と塩化ベンザルコニウムと合成洗剤を混合して除去溶液を得る混合工程と、該混合工程で得られた除去溶液を前記苔の発生個所に泡状で塗布する塗布工程と、所定の時間放置しておく浸け置き工程と、除去溶液を洗い流すすすぎ行程とから成り、前記除去溶液は前記水、前記塩化ベンザルコニウム、前記合成洗剤を混合したものであり、前記合成洗剤が脂肪酸アルカノールアミドによる界面活性剤を20~38%含有することから前記除却溶液を泡状にし、付着状態を保持する構成を採用した。
【0010】
また、本発明は、外壁、塀、屋根に発生した苔を除去する除去方法であって、水と塩化ベンザルコニウムと合成洗剤を混合して除去溶液を得る混合工程と、該混合工程で得られた前記除去溶液を噴霧器Fにより苔の発生個所に泡状で塗布する塗布工程と、所定の時間放置しておく浸け置き工程と、除去溶液を洗い流すすすぎ行程とから成り、前記除去溶液は前記水、前記塩化ベンザルコニウム、前記合成洗剤をそれぞれが80:15:5で混合したものであり、前記合成洗剤が脂肪酸アルカノールアミドによる界面活性剤を20~38%含有する前記合成洗剤を混入することによって前記除却溶液を泡状にし、付着状態を保持する構成を採用することもできる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三浦工業株式会社
洗浄剤
1か月前
花王株式会社
土壌の洗浄方法
1か月前
エステー株式会社
芳香剤
1か月前
花王株式会社
発泡洗浄剤組成物
今日
花王株式会社
発泡洗浄剤組成物
22日前
花王株式会社
硬質表面用洗浄剤組成物
1か月前
R・コーポレーション株式会社
苔の除去方法
1か月前
花王株式会社
硬質表面用抗真菌剤組成物
1か月前
旭化成株式会社
洗浄剤組成物
1か月前
出光興産株式会社
洗浄油組成物
1か月前
ライオン株式会社
繊維製品用の液体洗浄剤組成物
28日前
ライオン株式会社
液体洗浄剤及び液体洗浄剤物品
1か月前
ライオン株式会社
繊維製品用の液体洗浄剤組成物
22日前
ライオン株式会社
液体洗浄剤及び液体洗浄剤物品
1か月前
セッツ株式会社
硬質表面に付着した食用油の洗浄剤組成物
1か月前
かどや製油株式会社
グルコシルセラミド含有物の製造方法
28日前
株式会社いまばやし
油脂の延命再生方法及び延命再生装置
1か月前
日清オイリオグループ株式会社
硬質表面用液体洗浄剤組成物
1か月前
ライオンハイジーン株式会社
除菌洗浄剤組成物及び洗浄方法
28日前
花王株式会社
吸着抑制方法
7日前
小林製薬株式会社
除菌剤
20日前
株式会社カーメイト
洗浄組成物、洗浄シートおよび洗浄シートの製造方法
1か月前
株式会社IHI
舶用過給機
13日前
株式会社ADEKA
アルカリ性洗浄剤組成物
1か月前
花王株式会社
デンプン汚れの除去方法
今日
学校法人神奈川大学
エアゾール剤用乳化組成物およびエアゾール剤
1か月前
日清オイリオグループ株式会社
繊維製品用洗浄剤キット、繊維製品用洗浄剤組成物、及び繊維製品の洗浄方法
1か月前
三菱瓦斯化学株式会社
医療機器洗浄用過酢酸組成物及びその製造方法
1か月前
カールスバーグ サプライ カンパニー エージー
芳香の抽出
1か月前
水ing株式会社
スケールの洗浄剤組成物、スケールの洗浄剤製品、スケールの洗浄方法及びスケールの洗浄装置
1か月前
関東電化工業株式会社
1,1,2-トリクロロ-2-フルオロエテン(TCFE)の用途
1か月前
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
有益剤含有送達粒子
1か月前
エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド
分枝状ポリアミンを使用してリップスティックを除去するための組成物および方法
1か月前
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
一体型洗濯用洗剤物品
2か月前
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
細菌内生胞子を含む粒子
1か月前
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
細菌内生胞子を含む粒子
1か月前
続きを見る
他の特許を見る