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公開番号2024156310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070668
出願日2023-04-24
発明の名称繊維製品用の液体洗浄剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 17/08 20060101AFI20241029BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】液体安定性が良好で、除菌効果を有し、かつ消泡性に優れる繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【解決手段】特定量の(A)成分:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれる1種以上と、特定量の(B)成分:アルコールエトキシレートと、特定量の(C)成分:下記(c1)式で表されるエステル化合物と、(D)成分:ヒドロキシカルボン酸と、を含み、(B)成分/(A)成分で表される質量比が特定の範囲で、pHが特定の範囲であることよりなる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）成分：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれる１種以上と、
（Ｂ）成分：アルコールエトキシレートと、
（Ｃ）成分：下記（ｃ１）式で表されるエステル化合物と、
（Ｄ）成分：ヒドロキシカルボン酸及びその塩から選ばれる１種以上と、
を含み、
前記（Ａ）成分の含有量は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して５質量％以上であり、
前記（Ｂ）成分の含有量は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して７質量％以上であり、
前記（Ｃ）成分の含有量は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して１～１０質量％であり、
［（Ｂ）成分の含有量］／［（Ａ）成分の含有量］で表され、前記（Ａ）成分の含有量に対する前記（Ｂ）成分の含有量の質量比は、２以下であり、
ｐＨが２～３．５である、繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
Ｒ
１
－ＣＯＯ－Ｒ
２
・・・（ｃ１）
［（ｃ１）式中、Ｒ
１
は炭素数５～２１のアルキル基であり、Ｒ
２
は炭素数３～１６のアルキル基である。］
続きを表示（約 270 文字）【請求項２】
［（Ｃ）成分の含有量］／［（Ａ）成分の含有量＋（Ｂ）成分の含有量］で表され、前記（Ａ）成分と前記（Ｂ）との合計量に対する前記（Ｃ）成分の含有量の質量比は、０．１５以上である、請求項１に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【請求項３】
（Ｅ）成分：高級脂肪酸及びその塩から選ばれる１種以上をさらに含み、
［前記（Ｃ）成分の含有量］／［前記（Ｅ）成分の含有量］で表され、前記（Ｅ）成分の含有量に対する前記（Ｃ）成分の含有量の質量比は、６以下である、請求項１又は２に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
衛生意識の高まりから、繊維製品用の液体洗浄剤組成物には、被洗物に対する除菌効果が求められている。
例えば、特許文献１には、アニオン界面活性剤と有機酸とを含み、ｐＨが１．５～５である繊維製品用の液体洗浄剤組成物が提案されている。特許文献１の発明によれば、被洗物の除菌を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０２２／１３４８９１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、ドラム式洗濯機への対応、すすぎ性の向上（すすぎ回数又はすすぎ水量の低減）による節水の観点から、繊維製品用の液体洗浄剤組成物には、泡立ちが少なく、かつすすぎ時に速やかに消泡すること（優れた消泡性）求められる。
特許文献１の発明では、洗浄液の泡立ちがよく、消泡性に劣る。特許文献１の発明に、脂肪酸を消泡剤として単に配合しても、消泡性を高めらない。加えて、繊維製品用の液体洗浄剤には、濁りや沈殿等がなく、液体安定性が良好であることが求められる。
そこで、本発明は、液体安定性が良好で、除菌効果を有し、かつ消泡性に優れる繊維製品用の液体洗浄剤組成物を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以下の態様を有する。
＜１＞
（Ａ）成分：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれる１種以上と、
（Ｂ）成分：アルコールエトキシレートと、
（Ｃ）成分：下記（ｃ１）式で表されるエステル化合物と、
（Ｄ）成分：ヒドロキシカルボン酸及びその塩から選ばれる１種以上と、
を含み、
前記（Ａ）成分の含有量は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して５質量％以上であり、
前記（Ｂ）成分の含有量は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して７質量％以上であり、
前記（Ｃ）成分の含有量は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して１～１０質量％であり、
［（Ｂ）成分の含有量］／［（Ａ）成分の含有量］で表され、前記（Ａ）成分の含有量に対する前記（Ｂ）成分の含有量の質量比は、２以下であり、
ｐＨが２～３．５である、繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
Ｒ
１
－ＣＯＯ－Ｒ
２
・・・（ｃ１）
［（ｃ１）式中、Ｒ
１
は炭素数５～２１のアルキル基であり、Ｒ
２
は炭素数３～１６のアルキル基である。］
＜２＞
［（Ｃ）成分の含有量］／［（Ａ）成分の含有量＋（Ｂ）成分の含有量］で表され、前記（Ａ）成分と前記（Ｂ）との合計量に対する前記（Ｃ）成分の含有量の質量比は、０．１５以上である、＜１＞に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
＜３＞
（Ｅ）成分：高級脂肪酸及びその塩から選ばれる１種以上をさらに含み、
［前記（Ｃ）成分の含有量］／［前記（Ｅ）成分の含有量］で表され、前記（Ｅ）成分の含有量に対する前記（Ｃ）成分の含有量の質量比は、６以下である、＜１＞又は＜２＞に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤組成物によれば、液体安定性が良好で、除菌効果を有し、かつ消泡性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
（繊維製品用の液体洗浄剤組成物）
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤組成物（以下、単に「液体洗浄剤組成物」ということがある）は、（Ａ）～（Ｄ）成分を含有する組成物である。
【０００８】
＜（Ａ）成分＞
（Ａ）成分は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれる１種以上である。液体洗浄剤組成物は、（Ａ）成分を含むことで、優れた洗浄力を発揮する。
【０００９】
（Ａ）成分のアルキル鎖の炭素数は、８～１８が好ましく、８～１６がより好ましく、１０～１４がさらに好ましい。炭素数が上記範囲内であると、洗浄力をより高められる。
【００１０】
（Ａ）成分の塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
アルカリ金属塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩等が挙げられる。
アルカリ土類金属塩としては、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられる。
アルカノールアミン塩としては、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。
中でも、（Ａ）成分としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸（ＬＡＳ－Ｈ）、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム（ＬＡＳ－Ｎａ）、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム（ＬＡＳ－Ｋ）が好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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