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公開番号2024149166
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062878
出願日2023-04-07
発明の名称液体洗浄剤及び液体洗浄剤物品
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 3/50 20060101AFI20241010BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】審美性に優れるとともに、液色と香りの印象の合致性にも優れ、保存中の液色と香りの安定性が良好な液体洗浄剤の提供。
【解決手段】(A)成分:色素と、(B)成分:亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、(C)成分:香料と、(D)成分:界面活性剤とを含有する液体洗浄剤であって、液体洗浄剤は、最大吸収波長が波長500～700nmの範囲に存在し、マンセル色相環の反時計回り方向において5Pから10GYまでの範囲に含まれる色に着色しており、(C)成分が、(C1)成分:ヘキシルシンナミックアルデヒド、トリプラール、及びシクラメンアルデヒドからなる群から選ばれる1種以上、(C2)成分:ファラオン、ダイナスコン、及びL-カルボンからなる群から選ばれる1種以上、(C3)成分:イソEスーパー、及び(C4)成分:Habanolideを含む、液体洗浄剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）成分：色素と、
（Ｂ）成分：亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも１種と、
（Ｃ）成分：香料と、
（Ｄ）成分：界面活性剤と、を含有する液体洗浄剤であって、
前記液体洗浄剤は、最大吸収波長が波長５００～７００ｎｍの範囲に存在し、マンセル色相環の反時計回り方向において５Ｐから１０ＧＹまでの範囲に含まれる色に着色しており、
前記（Ｃ）成分が、下記（Ｃ１）成分、下記（Ｃ２）成分、下記（Ｃ３）成分、及び下記（Ｃ４）成分を含む、液体洗浄剤。
（Ｃ１）成分：ヘキシルシンナミックアルデヒド、トリプラール、及びシクラメンアルデヒドからなる群から選ばれる１種以上。
（Ｃ２）成分：ファラオン、ダイナスコン、及びＬ－カルボンからなる群から選ばれる１種以上。
（Ｃ３）成分：イソＥスーパー。
（Ｃ４）成分：Ｈａｂａｎｏｌｉｄｅ。
続きを表示（約 880 文字）【請求項２】
前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ｃ１）成分の含有量が０．０００３～０．１質量％、前記（Ｃ２）成分の含有量が０．０００１～０．１質量％、前記（Ｃ３）成分の含有量が０．００２５～０．６質量％、前記（Ｃ４）成分の含有量が０．０００５～０．６質量％であり、
前記（Ｃ２）成分に対する前記（Ｃ１）成分の質量比を表す、（Ｃ１）／（Ｃ２）が０．１～５０であり、
前記（Ｃ４）成分に対する前記（Ｃ３）成分の質量比を表す、（Ｃ３）／（Ｃ４）が１／６～３０であり、
前記（Ｃ３）成分と前記（Ｃ４）成分の合計量に対する、前記（Ｃ１）成分と前記（Ｃ２）成分の合計量の質量比を表す、（Ｃ１＋Ｃ２）／（Ｃ３＋Ｃ４）が０．０１～５／３である、請求項１に記載の液体洗浄剤。
【請求項３】
前記（Ｃ）成分が、さらに下記（Ｃ５）成分を含む、請求項１に記載の液体洗浄剤。
（Ｃ５）成分：ヘディオン、ネロリンヤラヤラ、アンブロフィックス及びフルイテートからなる群から選ばれる１種以上。
【請求項４】
（Ｅ）成分：アルカノールアミン、をさらに含む、請求項１に記載の液体洗浄剤。
【請求項５】
（Ｆ）成分：ダイクロサン、をさらに含む、請求項１に記載の液体洗浄剤。
【請求項６】
前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ｄ）成分の含有量が３５質量％以上であり、
前記（Ｄ）成分が、（Ｄ１－１）成分：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、を含み、
前記（Ｄ）成分に対する前記（Ｄ１－１）成分の質量比を表す（Ｄ１－１）／（Ｄ）が０．１６～０．３６である、請求項１に記載の液体洗浄剤。
【請求項７】
請求項１～６のいずれか一項に記載の液体洗浄剤が、無色透明又は無色半透明の容器に充填された、液体洗浄剤物品。
【請求項８】
前記容器が、ベンゾトリアゾール構造又はベンゾオキサジノン構造を有する紫外線吸収剤を含有する、請求項７に記載の液体洗浄剤物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は液体洗浄剤、及び前記液体洗浄剤を有する液体洗浄剤物品に関する。
続きを表示（約 2,800 文字）【背景技術】
【０００２】
液体洗浄剤の審美性を高め、商品の差別化を図るために液体洗浄剤に色素を配合して着色する場合がある。
液体洗浄剤は、色素を配合していない場合であっても、液体洗浄剤中の成分の経時変化によって黄変することがある。特に、液体洗浄剤が高温環境下で保存されると黄変が生じやすい。着色された液体洗浄剤において、黄変が生じて見た目の色が変わると審美性が損なわれる。
特許文献１には、液体洗浄剤に亜硫酸塩を配合することによって、保存中の黄変を抑制する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特表平７－５００８６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、香料を含む液体洗浄剤に亜硫酸塩を配合すると、保存中の香料の劣化を促進してしまうことがある。
また、最近では、液体洗浄剤の選択肢が増え、消費者に選ばれるための訴求力をさらに高めることが求められている。
本発明者等は、液体洗浄剤の訴求力をさらに高めるアピールポイントとして、液体洗浄剤の色から受ける印象と、液体洗浄剤の香りから受ける印象の合致性（マッチング）に着目した。
本発明は、審美性に優れるとともに、液色と香りの印象の合致性にも優れ、保存中の液色と香りの安定性が良好な液体洗浄剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以下の態様を有する。
［１］（Ａ）成分：色素と、（Ｂ）成分：亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも１種と、（Ｃ）成分：香料と、（Ｄ）成分：界面活性剤と、を含有する液体洗浄剤であって、前記液体洗浄剤は、最大吸収波長が波長５００～７００ｎｍの範囲に存在し、マンセル色相環の反時計回り方向において５Ｐから１０ＧＹまでの範囲に含まれる色に着色しており、前記（Ｃ）成分が、下記（Ｃ１）成分、下記（Ｃ２）成分、下記（Ｃ３）成分、及び下記（Ｃ４）成分を含む、液体洗浄剤。
（Ｃ１）成分：ヘキシルシンナミックアルデヒド、トリプラール、及びシクラメンアルデヒドからなる群から選ばれる１種以上。
（Ｃ２）成分：ファラオン、ダイナスコン、及びＬ－カルボンからなる群から選ばれる１種以上。
（Ｃ３）成分：イソＥスーパー。
（Ｃ４）成分：Ｈａｂａｎｏｌｉｄｅ。
［２］前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ｃ１）成分の含有量が０．０００３～０．１質量％、前記（Ｃ２）成分の含有量が０．０００１～０．１質量％、前記（Ｃ３）成分の含有量が０．００２５～０．６質量％、前記（Ｃ４）成分の含有量が０．０００５～０．６質量％であり、前記（Ｃ２）成分に対する前記（Ｃ１）成分の質量比を表す、（Ｃ１）／（Ｃ２）が０．１～５０であり、前記（Ｃ４）成分に対する前記（Ｃ３）成分の質量比を表す、（Ｃ３）／（Ｃ４）が１／６～３０であり、前記（Ｃ３）成分と前記（Ｃ４）成分の合計量に対する、前記（Ｃ１）成分と前記（Ｃ２）成分の合計量の質量比を表す、（Ｃ１＋Ｃ２）／（Ｃ３＋Ｃ４）が０．０１～５／３である、［１］に記載の液体洗浄剤。
［３］前記（Ｃ）成分が、さらに下記（Ｃ５）成分を含む、［１］又は［２］に記載の液体洗浄剤。
（Ｃ５）成分：ヘディオン、ネロリンヤラヤラ、アンブロフィックス及びフルイテートからなる群から選ばれる１種以上。
［４］（Ｅ）成分：アルカノールアミン、をさらに含む、［１］～［３］のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
［５］（Ｆ）成分：ダイクロサン、をさらに含む、［１］～［４］のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
［６］前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ｄ）成分の含有量が３５質量％以上であり、前記（Ｄ）成分が、（Ｄ１－１）成分：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、を含み、前記（Ｄ）成分に対する前記（Ｄ１－１）成分の質量比を表す（Ｄ１－１）／（Ｄ）が０．１６～０．３６である、［１］～［５］のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
［７］前記［１］～［６］のいずれか一項に記載の液体洗浄剤が、無色透明又は無色半透明の容器に充填された、液体洗浄剤物品。
［８］前記容器が、ベンゾトリアゾール構造又はベンゾオキサジノン構造を有する紫外線吸収剤を含有する、［７］に記載の液体洗浄剤物品。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、審美性に優れるとともに、液色と香りの印象の合致性にも優れ、保存中の液色と香りの安定性が良好な液体洗浄剤が得られる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の液体洗浄剤物品の一例を示す斜視図である。
本発明の液体洗浄剤物品の他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
＜液体洗浄剤＞
本発明の液体洗浄剤は（Ａ）成分と、（Ｂ）成分と、（Ｃ）成分と、（Ｄ）成分とを含有する組成物である。さらに（Ｅ）成分及び（Ｆ）成分の一方又は両方を含有してもよい。
液体洗浄剤は、水を含有していてもよい。また、液体洗浄剤は、必要に応じて（Ａ）成分、（Ｂ）成分、（Ｃ）成分、（Ｄ）成分、（Ｅ）成分、（Ｆ）成分及び水以外の成分（任意成分）をさらに含有してもよい。
本明細書において、「～」で表される数値範囲は、～の前後の数値を下限値及び上限値とする数値範囲を意味する。
【０００９】
＜（Ａ）成分＞
（Ａ）成分は色素である。液体洗浄剤は色素を含み、着色している。
液体洗浄剤の色は、最大吸収波長が波長５００～７００ｎｍの範囲に存在し、マンセル色相環の反時計回り方向において５Ｐから１０ＧＹまでの範囲に含まれる色である。なお、「５Ｐから１０ＧＹまでの範囲」は５Ｐ及び１０ＧＹを含む範囲である。具体例としては、青紫色、青色、緑色等が挙げられる。このような色は、洗剤らしい爽やかさや清潔感のイメージを与え、液体洗浄剤の審美性に寄与する。
液体洗浄剤の吸光度は、ＵＶ－Ｖｉｓ分光光度計を用いて測定される。
【００１０】
色素は水溶性でもよく、油溶性でもよい。液体洗浄剤の製造時のハンドリング性に優れる点で水溶性が好ましい。
本明細書において「水溶性」とは、２５℃の水１０００ｍＬに対して０．０１ｇ以上溶解することを意味する。
（【００１１】以降は省略されています）

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