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公開番号2024151323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2024063147
出願日2024-04-10
発明の名称硬質表面用抗真菌剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 3/48 20060101AFI20241017BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】硬質表面のカビなどの真菌類による変色(特に黒ずみ)の発生を抑制する効果の持続性に優れる、硬質表面用抗真菌剤組成物、及びそれを用いた硬質表面の洗浄方法を提供する。
【解決手段】下記(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び水を含有し、(b)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比(c)/(b)が、0.003以上0.25以下である、硬質表面用抗真菌剤組成物。
(a)成分:抗真菌剤
(b)成分:起泡性界面活性剤(但し、(a)成分を除く)
(c)成分:水溶性高分子
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び水を含有し、(b)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比(c)/(b)が、0.003以上0.25以下である、硬質表面用抗真菌剤組成物。
(a)成分:抗真菌剤
(b)成分:起泡性界面活性剤(但し、(a)成分を除く)
(c)成分:水溶性高分子
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
(a)成分が、芳香族基及びヒドロキシ基を有し、且つ分子量が106以上140以下の抗真菌剤である、請求項1に記載の硬質表面用抗真菌剤組成物。
【請求項3】
(a)成分が、第4級アンモニウム塩、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩、銀及び/又は亜鉛の錯体を担体にイオン交換あるいは担持させたもの、及びチアベンダゾールから選ばれる1種以上の抗真菌剤である、請求項1に記載の硬質表面用抗真菌剤組成物。
【請求項4】
(b)成分が、アミンオキシド型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤、アルキル(ポリ)グリコシド、及びアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の硬質表面用抗真菌剤組成物。
【請求項5】
(c)成分が、水溶性変性セルロースである、請求項1又は2に記載の硬質表面用抗真菌剤組成物。
【請求項6】
トイレ、浴室、台所、及び洗面台から選ばれる1以上の硬質表面に用いられる、請求項1又は2に記載の硬質表面用抗真菌剤組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の硬質表面用抗真菌剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法。
【請求項8】
前記硬質表面用抗真菌剤組成物を、硬質表面に接触後、30秒以上放置する、請求項7に記載の硬質表面の洗浄方法。
【請求項9】
前記硬質表面用抗真菌剤組成物を、泡で硬質表面に塗布する、請求項7に記載の硬質表面の洗浄方法。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の硬質表面用抗真菌剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の真菌による変色の発生を抑制する方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質表面用抗真菌剤組成物、及び硬質表面の洗浄方法に関する。特に、トイレ、浴室、シンクなど水回りの硬質表面に用いられる抗真菌剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
家庭における水まわりの設備であるトイレ、浴室、シンクでは、使用時に蛇口やシャワーからの水の飛び散り等により、使用後の設備材質表面に水滴が付着、残留し、カビの発生に繋がりやすい。例えば、トイレでは、便器内で頻発する汚れとして、黒ずみ、黄ばみ、水垢などが挙げられるが、特に黒ずみの原因は特定種類のカビであり、カビ菌体が表面に付着し、一定数以上発育することで黒く視認されると考えられている。この黒ずみは、例えば水洗大便器のボウル部の周縁裏部、洗浄水が流れる箇所、及び水封部付近に発生することが多い。
この黒ずみ汚れに対して、従来はブラシなどの機械力を使って除去する方法や、次亜塩素酸ナトリウムなどのカビ取り剤で漂白する方法、あるいは予防効果を目的とした置き型洗浄剤などの利用(水洗大便器の貯水タンクの上蓋部に設置するか貯水タンク内に入れるなどの方法)が行われている。しかしながら、共働き世帯の増加による家事所要時間の縮小や、増加する高齢者の家事負担感の増加を背景に、トイレ、浴室、シンクなどの水回りの硬質表面の掃除の簡便性とカビによる黒ずみ汚れの発生を予防する効果の持続性が切望されている。
【0003】
特許文献1には、ベンジルアルコール等の芳香族アルコールとグリコールエーテルを併用することで、浴室等の微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる殺微生物用組成物が開示されている。
特許文献2には殺菌剤とカビへの浸透促進剤として硫酸ナトリウムを併用した硬質表面用殺黴剤組成物が開示されている。
特許文献3には芳香族系アルコールとカビへの浸透促進剤である脂肪族アルコールを併用した硬質表面用殺黴剤組成物が開示されている。
特許文献4には、カチオン基又はアミノ基を有する構成単位を含まない部分ケン化部ポリビニルアルコールと、陰イオン界面活性剤、非イオン面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤、及び防カビ剤を含有し、防カビ性に優れた硬質表面用洗浄剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-140331号公報
特開2019-81723号公報
特開2019-81724号公報
特開2011-190305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの細菌に対する殺菌性に優れる技術であるが、細胞壁が厚く薬剤が有効に作用し難いカビなどの真菌類への有効性は言及されていない。また特許文献2及び3はカビ細胞壁への浸透促進剤を用いて殺黴性の即効性を高めた技術であるが、洗浄処理後のカビ発生の抑制効果は不明である。特許文献4には、防カビ剤を含む洗浄剤をポリビニルアルコールと組み合わせることで、硬質表面に対する乾燥速度を高め、防カビ性に優れる技術が開示されているが、防カビ効果の持続性という観点では、更なる改良の余地があると本発明者らは考えている。
【0006】
本発明は、硬質表面のカビなどの真菌類による変色(特に黒ずみ)の発生を抑制する効果の持続性に優れる、硬質表面用抗真菌剤組成物、及びそれを用いた硬質表面の洗浄方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び水を含有し、(b)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比(c)/(b)が、0.003以上0.25以下である、硬質表面用抗真菌剤組成物に関する。
(a)成分:抗真菌剤
(b)成分:起泡性界面活性剤(但し、(a)成分を除く)
(c)成分:水溶性高分子
【0008】
また本発明は、前記本発明の硬質表面用抗真菌剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法に関する。
【0009】
また本発明は、前記本発明の硬質表面用抗真菌剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の真菌による変色の発生を抑制する方法に関する。
【0010】
また本発明は、前記本発明の硬質表面用抗真菌剤組成物を、硬質表面に接触させる、(a)成分の硬質表面への残留性を向上させる方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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