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公開番号
2024136129
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023047117
出願日
2023-03-23
発明の名称
エアゾール剤用乳化組成物およびエアゾール剤
出願人
学校法人神奈川大学
,
マコトインターナショナル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C11D
7/22 20060101AFI20240927BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】不燃性であり、優れた洗浄性および乾燥性を有するエアゾール剤用乳化組成物およびエアゾール剤用乳化組成物を含むエアゾール剤を提供する。
【解決手段】エアゾール剤用乳化組成物は、代替フロンを含む油相(O)と、水相(W)と、自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体および水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子の少なくとも一方とを含み、W/O型エマルションである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
代替フロンを含む油相(O)と、
水相(W)と、
自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体および水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子の少なくとも一方と
を含み、
W/O型エマルションである、エアゾール剤用乳化組成物。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
さらに変性アルコールを含む、請求項1に記載のエアゾール剤用乳化組成物。
【請求項3】
前記閉鎖小胞体および前記重縮合ポリマーの粒子の少なくとも一方は、前記油相と前記水相との界面に存在する、請求項1に記載のエアゾール剤用乳化組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のエアゾール剤用乳化組成物と噴射剤とを含む、エアゾール剤。
【請求項5】
前記噴射剤は、炭酸ガスおよび窒素ガスの少なくとも一方である、請求項4に記載のエアゾール剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール剤用乳化組成物およびエアゾール剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車や自転車などの車両には、使用時間の経過に伴い、油分などの汚れが付着する。このような汚れは、車両を構成する各種部品の性能を低下させることがある。そのため、例えば、ブレーキに対してはブレーキクリーナーを、サスペンションなどの部品に対してはパーツクリーナーをそれぞれスプレーによって噴霧することで、各種部品に付着した汚れを除去し、各種部品の表面を洗浄する。
【0003】
ブレーキクリーナーやパーツクリーナーなどのクリーナーとしては、石油系炭化水素をベースとした洗浄剤組成物が用いられ、洗浄剤組成物は液化石油ガス(LPガス)によってエアゾール化されて洗浄対象物に噴霧される。しかしながら、このような洗浄剤組成物(エアゾール剤用組成物)は、引火性が高いため、取り扱いや保管、使用環境などが制限されることがある。
【0004】
このような状況から、石油系炭化水素を不燃性の代替フロンに置き換えることが試みられている。例えば特許文献1には、(Z)-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンとHFE系の不燃性フッ素系溶剤とを含有してなり、質量比((Z)-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン/HFE系の不燃性フッ素系溶剤)の範囲が30/70~99/1であることを特徴とする、自動車、二輪自動車、自転車、建機、農機、航空機、鉄道車両、船舶などの各種車両・乗物・輸送機関の洗浄用洗浄剤組成物が記載されている。
【0005】
しかしながら、このような洗浄剤組成物では、代替フロンの乾燥が早すぎることから、洗浄対象物の洗浄が完了する前に洗浄剤組成物が洗浄対象物から揮発してしまい、洗浄対象物を十分に洗浄できないことがある。さらには、このような洗浄剤組成物の乾燥性の欠点を補うために、洗浄剤組成物を何度も噴霧することから、使用性にも課題がある。
【0006】
また、エアゾール剤の技術として、特許文献2には、三相乳化技術を利用したエアゾール作成用乳化組成物およびエアゾール剤が記載されている。しかしながら、特許文献2では、これらエアゾール作成用乳化組成物およびエアゾール剤の洗浄分野への適用可能性について、何ら検討されていない。さらには、特許文献2では、これらエアゾール作成用乳化組成物およびエアゾール剤に代替フロンを添加する技術思想についても、何ら開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6226501号公報
特開2016-79107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、不燃性であり、優れた洗浄性および乾燥性を有するエアゾール剤用乳化組成物およびエアゾール剤用乳化組成物を含むエアゾール剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1] 代替フロンを含む油相(O)と、水相(W)と、自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体および水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子の少なくとも一方とを含み、W/O型エマルションである、エアゾール剤用乳化組成物。
[2] さらに変性アルコールを含む、上記[1]に記載のエアゾール剤用乳化組成物。
[3] 前記閉鎖小胞体および前記重縮合ポリマーの粒子の少なくとも一方は、前記油相と前記水相との界面に存在する、上記[1]または[2]に記載のエアゾール剤用乳化組成物。
[4] 上記[1]~[3]のいずれか1つに記載のエアゾール剤用乳化組成物と噴射剤とを含む、エアゾール剤。
[5] 前記噴射剤は、炭酸ガスおよび窒素ガスの少なくとも一方である、上記[4]に記載のエアゾール剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、不燃性であり、優れた洗浄性および乾燥性を有するエアゾール剤用乳化組成物およびエアゾール剤用乳化組成物を含むエアゾール剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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