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公開番号2024149168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062880
出願日2023-04-07
発明の名称液体洗浄剤及び液体洗浄剤物品
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 3/50 20060101AFI20241010BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】部屋干し臭の抑制効果に優れ、保存中の液の均一性、及び液色と香りの安定性が良好な液体洗浄剤、並びに前記液体洗浄剤を有する液体洗浄剤物品の提供。
【解決手段】香料と、亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、アルカノールアミンと、界面活性剤と、を含有し、前記香料が、オクタナール、トリプラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、及びシクラメンアルデヒドからなる群から選ばれる1種以上と、L-カルボン、ラズベリーケトン、ファラオン、ダイナスコン、α-ダマスコン、及びイソEスーパーからなる群から選ばれる1種以上と、α-イソメチルイオノン、α-メチルイオノン、β-イオノン、及びβ-メチルイオノンからなる群から選ばれる1種以上を含む液体洗浄剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）成分：香料と、
（Ｂ）成分：亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも１種と、
（Ｃ）成分：アルカノールアミンと、
（Ｄ）成分：界面活性剤と、を含有する液体洗浄剤であって、
前記（Ａ）成分が、下記（Ａ１）成分、下記（Ａ２）成分、及び下記（Ａ３）成分を含む、液体洗浄剤。
（Ａ１）成分：オクタナール、トリプラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、及びシクラメンアルデヒドからなる群から選ばれる１種以上のアルデヒド系香料。
（Ａ２）成分：Ｌ－カルボン、ラズベリーケトン、ファラオン、ダイナスコン、α－ダマスコン、及びイソＥスーパーからなる群から選ばれる１種以上のケトン系香料。
（Ａ３）成分：α－イソメチルイオノン、α－メチルイオノン、β－イオノン、及びβ－メチルイオノンからなる群から選ばれる１種以上のイオノン系香料。
続きを表示（約 610 文字）【請求項２】
前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ａ１）成分の含有量が０．０００５～０．４質量％、前記（Ａ２）成分の含有量が０．００００５～０．６質量％、前記（Ａ３）成分の含有量が０．００００５～０．２質量％であり、
前記（Ａ２）成分に対する前記（Ａ１）成分の質量比を表す、（Ａ１）／（Ａ２）が０．０３３～２００であり、
前記（Ａ３）成分に対する前記（Ａ２）成分の質量比を表す、（Ａ２）／（Ａ３）が０．０１～３００であり、
前記（Ａ３）成分に対する前記（Ａ１）成分の質量比を表す、（Ａ１）／（Ａ３）が０．１～２００である、請求項１に記載の液体洗浄剤。
【請求項３】
前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ｄ）成分の含有量が３５質量％以上であり、
前記（Ｄ）成分が、（Ｄ１－１）成分：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、を含み、
前記（Ｄ）成分に対する前記（Ｄ１－１）成分の質量比を表す（Ｄ１－１）／（Ｄ）が０．１６～０．３６である、請求項１に記載の液体洗浄剤。
【請求項４】
請求項１～３のいずれか一項に記載の液体洗浄剤が、無色透明又は無色半透明の容器に充填された、液体洗浄剤物品。
【請求項５】
前記容器が、ベンゾトリアゾール構造又はベンゾオキサジノン構造を有する紫外線吸収剤を含有する、請求項４に記載の液体洗浄剤物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は液体洗浄剤、及び前記液体洗浄剤を有する液体洗浄剤物品に関する。
続きを表示（約 3,000 文字）【背景技術】
【０００２】
液体洗浄剤の審美性を高め、商品の差別化を図るために液体洗浄剤に色素を配合して着色する場合がある。
液体洗浄剤は、色素を配合していない場合であっても、液体洗浄剤中の香料等の経時変化によって黄変することがある。特に、液体洗浄剤が高温環境下で保存されると黄変が生じやすい。着色された液体洗浄剤において、黄変が生じて見た目の色が変わると審美性が損なわれる。
特許文献１には、液体洗浄剤に亜硫酸塩を配合することによって、保存中の黄変を抑制する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特表平７－５００８６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本願の発明者らの検討によると、液体洗浄剤に亜硫酸塩を配合することによって、保存中の黄変を抑制できるものの、亜硫酸塩と香料が反応することにより香料の香気が変化し、洗濯した繊維製品を部屋干ししたときに発生する不快な臭気（以下、「部屋干し臭」ともいう）を抑制する効果が不充分になる傾向があることが判明した。
本発明は、部屋干し臭の抑制効果に優れ、保存中の液の均一性、及び液色と香りの安定性が良好な液体洗浄剤、並びに前記液体洗浄剤を有する液体洗浄剤物品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以下の態様を有する。
［１］（Ａ）成分：香料と、（Ｂ）成分：亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素及び亜硫酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも１種と、（Ｃ）成分：アルカノールアミンと、（Ｄ）成分：界面活性剤と、を含有する液体洗浄剤であって、前記（Ａ）成分が、下記（Ａ１）成分、下記（Ａ２）成分、及び下記（Ａ３）成分を含む、液体洗浄剤。
（Ａ１）成分：オクタナール、トリプラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、及びシクラメンアルデヒドからなる群から選ばれる１種以上のアルデヒド系香料。
（Ａ２）成分：Ｌ－カルボン、ラズベリーケトン、ファラオン、ダイナスコン、α－ダマスコン、及びイソＥスーパーからなる群から選ばれる１種以上のケトン系香料。
（Ａ３）成分：α－イソメチルイオノン、α－メチルイオノン、β－イオノン、及びβ－メチルイオノンからなる群から選ばれる１種以上のイオノン系香料。
［２］前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ａ１）成分の含有量が０．０００５～０．４質量％、前記（Ａ２）成分の含有量が０．００００５～０．６質量％、前記（Ａ３）成分の含有量が０．００００５～０．２質量％であり、前記（Ａ２）成分に対する前記（Ａ１）成分の質量比を表す、（Ａ１）／（Ａ２）が０．０３３～２００であり、前記（Ａ３）成分に対する前記（Ａ２）成分の質量比を表す、（Ａ２）／（Ａ３）が０．０１～３００であり、前記（Ａ３）成分に対する前記（Ａ１）成分の質量比を表す、（Ａ１）／（Ａ３）が０．１～２００である、［１］に記載の液体洗浄剤。
［３］前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記（Ｄ）成分の含有量が３５質量％以上であり、前記（Ｄ）成分が、（Ｄ１－１）成分：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、を含み、前記（Ｄ）成分に対する前記（Ｄ１－１）成分の質量比を表す（Ｄ１－１）／（Ｄ）が０．１６～０．３６である、［１］又は［２］に記載の液体洗浄剤。
［４］［１］～［３］のいずれかの液体洗浄剤が、無色透明又は無色半透明の容器に充填された、液体洗浄剤物品。
［５］前記容器が、ベンゾトリアゾール構造又はベンゾオキサジノン構造を有する紫外線吸収剤を含有する、［４］に記載の液体洗浄剤物品。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、部屋干し臭の抑制効果に優れ、保存中の液の均一性、及び液色と香りの安定性が良好な液体洗浄剤、並びに前記液体洗浄剤を有する液体洗浄剤物品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の液体洗浄剤物品の一例を示す斜視図である。
本発明の液体洗浄剤物品の他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
≪液体洗浄剤≫
本発明の液体洗浄剤は（Ａ）成分と、（Ｂ）成分と、（Ｃ）成分と、（Ｄ）成分とを含有する組成物である。
液体洗浄剤は、水を含有していてもよい。また、液体洗浄剤は、必要に応じて（Ａ）成分、（Ｂ）成分、（Ｃ）成分、（Ｄ）成分、及び水以外の成分（任意成分）をさらに含有してもよい。
本明細書において、「～」で表される数値範囲は、～の前後の数値を下限値及び上限値とする数値範囲を意味する。
【０００９】
＜（Ａ）成分＞
（Ａ）成分は、香料である。（Ａ）成分は、少なくとも下記（Ａ１）成分、下記（Ａ２）成分、及び下記（Ａ３）成分を全て含む。さらに（Ａ１）～（Ａ３）成分以外の、その他の香料の１種以上を含んでもよい。以下、（Ａ１）～（Ａ３）成分以外の、その他の香料を総称して（Ａ４）成分ともいう。
（Ａ１）成分：オクタナール、トリプラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、及びシクラメンアルデヒドからなる群から選ばれる１種以上のアルデヒド系香料。
（Ａ２）成分：Ｌ－カルボン、ラズベリーケトン、ファラオン、ダイナスコン、α－ダマスコン、及びイソＥスーパーからなる群から選ばれる１種以上のケトン系香料。
（Ａ３）成分：α－イソメチルイオノン、α－メチルイオノン、β－イオノン、及びβ－メチルイオノンからなる群から選ばれる１種以上のイオノン系香料。
【００１０】
（Ａ１）成分はアルデヒド系香料であり、洗い立て直後の部屋干し臭の抑制効果を高める。（Ａ１）成分としては、トリプラール、ヒドロキシシトロネラール、及びヘキシルシンナミックアルデヒドからなる群から選ばれる１種以上のアルデヒド系香料を含むことが好ましく、トリプラール、ヒドロキシシトロネラール、及びヘキシルシンナミックアルデヒドを含むことがより好ましい。
（Ａ２）成分はケトン系香料であり、洗い立て後、時間が経過した後の部屋干し臭の抑制効果を高める。（Ａ２）成分としては、ラズベリーケトン及びイソＥスーパーからなる群から選ばれる１種以上のケトン系香料を含むことが好ましく、ラズベリーケトン及びイソＥスーパーを含むことがより好ましい。
（Ａ３）成分はイオノン系香料であり、（Ａ１）成分及び（Ａ２）成分の効果をさらに高め、部屋干し臭の抑制効果を高める。（Ａ３）成分としては、α－メチルイオノン及びβ－イオノンからなる群から選ばれる１種以上のイオノン系香料を含むことが好ましく、α－メチルイオノン及びβ－イオノンを含むことがより好ましい。
（Ａ１）～（Ａ３）成分を含むことにより、部屋干し臭の抑制効果が高まる。また、保存中の香りの安定性が高まる。
（【００１１】以降は省略されています）

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