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公開番号2024146404
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059270
出願日2023-03-31
発明の名称洗浄油組成物
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類C11D 7/24 20060101AFI20241004BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】W/Oエマルションを形成せずとも、油系加工液だけでなく水系加工液に対する洗浄性も発揮する洗浄油組成物を提供する。
【解決手段】下記成分(A)及び下記成分(B)を含有する洗浄油組成物であって、
・成分(A):鉱物油及び炭化水素系合成油からなる群から選択される1種以上の基油
・成分(B):有機概念図における有機性が150以上であり、無機性が100~150であるグリコールエーテル系化合物
前記成分(A)の含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、10質量%~99質量%であり、前記成分(B)の含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、1質量%~90質量%であり、前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、90質量%超~100質量%である、洗浄油組成物とした。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)及び下記成分(B)を含有する洗浄油組成物であって、
・成分(A):鉱物油及び炭化水素系合成油からなる群から選択される1種以上の基油
・成分(B):有機概念図における有機性が150以上であり、無機性が100~150であるグリコールエーテル系化合物
前記成分(A)の含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、10質量%~99質量%であり、
前記成分(B)の含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、1質量%~90質量%であり、
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、90質量%超~100質量%である、洗浄油組成物。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記成分(A)と前記成分(B)の合計含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、95質量%~100質量%である、請求項1に記載の洗浄油組成物。
【請求項3】
前記成分(B)の有機性が、150以上220以下である、請求項1又は2に記載の洗浄油組成物。
【請求項4】
前記成分(B)が、下記一般式(1)で表される化合物である、請求項1~3のいずれか1項に記載の洗浄油組成物。
JPEG
2024146404000007.jpg
22
90
[前記一般式(1)中、R
11
は炭素数4以上のアルキル基を示す。R
12
は炭素数2又は3のアルキレン基を示す。m1は、1~5の整数である。
【請求項5】
前記一般式(1)中、R
11
は炭素数4~6のアルキル基を示す、請求項4に記載の洗浄油組成物。
【請求項6】
前記一般式(1)中、m1は2~3の整数である、請求項4又は5に記載の洗浄油組成物。
【請求項7】
表面に加工液が付着した被洗浄物の洗浄に用いる、請求項1~6のいずれか1項に記載の洗浄油組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の洗浄油組成物を、表面に加工液が付着した被洗浄物の洗浄に用いる、前記洗浄油組成物の使用方法。
【請求項9】
下記成分(A)及び下記成分(B)を混合する工程を含む、洗浄油組成物の製造方法であって、
・成分(A):鉱物油及び炭化水素系合成油からなる群から選択される1種以上の基油
・成分(B):有機概念図における有機性が150以上であり、無機性が100~150であるグリコールエーテル系化合物
前記成分(A)の配合量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、10質量%~99質量%であり、
前記成分(B)の配合量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、1質量%~90質量%であり、
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計配合量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、90質量%超~100質量%である、洗浄油組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄油組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
洗浄油組成物は、加工途中の工業製品及び最終製品等から、加工の際に使用した加工液等を除去するために使用される。
ところで、当該加工液には、水を実質的に含んでいない油系加工液と水を含む水系加工液が存在する。洗浄油組成物は、油系加工液の除去能に優れる一方で、水系加工液の除去能に劣る。そこで、より効果的な加工液等の除去を実現すべく、油系加工液だけでなく、水系加工液も効果的に除去することのできる洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-179287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の洗浄剤組成物は、物理力の付加によってW/Oエマルションを形成する必要があり、そのための手間及びコストが嵩むという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、W/Oエマルションを形成せずとも、油系加工液だけでなく水系加工液に対する洗浄性も発揮する洗浄油組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、下記[1]~[3]が提供される。
[1]
下記成分(A)及び下記成分(B)を含有する洗浄油組成物であって、
・成分(A):鉱物油及び炭化水素系合成油からなる群から選択される1種以上の基油
・成分(B):有機概念図における有機性が150以上であり、無機性が100~150であるグリコールエーテル系化合物
前記成分(A)の含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、10質量%~99質量%であり、
前記成分(B)の含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、1質量%~90質量%であり、
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、90質量%超~100質量%である、洗浄油組成物。
[2]
上記[1]に記載の洗浄油組成物を、表面に加工液が付着した被洗浄物の洗浄に用いる、前記洗浄油組成物の使用方法。
[3]
下記成分(A)及び下記成分(B)を混合する工程を含む、洗浄油組成物の製造方法であって、
・成分(A):鉱物油及び炭化水素系合成油からなる群から選択される1種以上の基油
・成分(B):有機概念図における有機性が150以上であり、無機性が100~150であるグリコールエーテル系化合物
前記成分(A)の配合量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、10質量%~99質量%であり、
前記成分(B)の配合量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、1質量%~90質量%であり、
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計配合量が、前記洗浄油組成物の全量基準で、90質量%超~100質量%である、洗浄油組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、W/Oエマルションを形成せずとも、油系加工液だけでなく水系加工液に対する洗浄性も発揮する洗浄油組成物を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に記載された数値範囲の上限値及び下限値は任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「A~B」及び「C~D」が記載されている場合、「A~D」及び「C~B」の数値範囲も、本発明の範囲に含まれる。
また、本明細書に記載された数値範囲「下限値~上限値」は、特に断りのない限り、下限値以上、上限値以下であることを意味する。
また、本明細書において、実施例の数値は、上限値又は下限値として用いられ得る数値である。
【0009】
[洗浄油組成物の態様]
本実施形態の洗浄油組成物は、下記成分(A)及び下記成分(B)を含有する。
・成分(A):鉱物油及び炭化水素系合成油からなる群から選択される1種以上の基油
・成分(B):有機概念図における有機性が150以上であり、無機性が100~150であるグリコールエーテル系化合物
成分(A)の含有量は、洗浄油組成物の全量基準で、10質量%~99質量%である。
成分(B)の含有量は、洗浄油組成物の全量基準で、1質量%~90質量%である。
そして、本実施形態の洗浄油組成物は、成分(A)及び成分(B)の合計含有量が、洗浄油組成物の全量基準で、90質量%超~100質量%である。
【0010】
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた。
その結果、特定の成分(A)及び成分(B)を含有し、その含有量を適切に調整した洗浄油組成物が、W/Oエマルションを形成せずとも、油性加工液だけでなく、水系加工液に対する洗浄性を発揮することを見出した。
本発明者は、これらの知見に基づき、さらに種々検討を重ね、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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