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公開番号
2024166227
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024152747,2022182142
出願日
2024-09-04,2018-12-27
発明の名称
ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体を含む成形体
出願人
出光興産株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C08J
5/00 20060101AFI20241121BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れた柔軟性と透明性との双方を有するポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体からなる成形体を提供する。
【解決手段】特定の構造を有する繰り返し単位からなるポリカーボネートブロック(A-1)及び特定の構造を有する繰り返し単位を含むポリオルガノシロキサンブロック(A-2)を含み、前記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)の含有量が20質量%以上70質量%以下であるポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体を含み、JIS K 6253-3:2012に準拠して測定される、タイプDデュロメーターによるデュロメーター硬さが25以上72以下である成形体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(I)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネートブロック(A-1)及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位を含むポリオルガノシロキサンブロック(A-2)を含み、前記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)の含有量が20質量%以上70質量%以下であるポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体(A)を含み、JIS K 6253-3:2012に準拠して測定される、タイプDデュロメーターによるデュロメーター硬さが25以上72以下である成形体。
JPEG
2024166227000028.jpg
44
95
[式中、R
1
及びR
2
はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数1~6のアルコキシ基を示す。Xは、単結合、炭素数1~8のアルキレン基、炭素数2~8のアルキリデン基、炭素数5~15のシクロアルキレン基、炭素数6~12のアリーレン基、炭素数5~15のシクロアルキリデン基、フルオレンジイル基、炭素数7~15のアリールアルキレン基、炭素数7~15のアリールアルキリデン基、-S-、-SO-、-SO
2
-、-O-又は-CO-を示す。R
3
及びR
4
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基又は炭素数6~12のアリール基を示す。a及びbは、それぞれ独立に0~4の整数を示す。]
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体を含み、柔軟性を有すると共に透明性に優れる成形体に関する。
続きを表示(約 4,300 文字)
【0002】
街路灯等の照明カバーや光学レンズとして、様々な形状に貼り付けたり、様々なデザインに応じて変形・加工して用いることができる、柔軟性を有する樹脂成形品が要求されている。このような用途においては柔軟性と共に、透明性や機械特性が要求される。
このような樹脂として、高い透明性や光学特性の面からアクリル系樹脂が広く検討されている(特許文献1)。アクリル系樹脂は透明性や柔軟性には優れるものの、機械強度や成形加工性、ハンドリング性に劣るという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-277574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリカーボネート系樹脂はアクリル系樹脂と比べて機械強度や成形加工性に優れるものの、柔軟性という点では劣る傾向にある。
本発明は、ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体を含み、優れた柔軟性と透明性との双方を有する成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、特定の構造単位を有し、かつ特定の条件を有するポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体(以下、PC-POS共重合体と略記することがある)を含むことにより、柔軟性を有すると共に、優れた透明性を有する成形体とすることができることを見出した。
すなわち、本発明は下記[1]~[10]に関する。
【0006】
[1]下記一般式(I)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネートブロック(A-1)及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位を含むポリオルガノシロキサンブロック(A-2)を含み、前記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)の含有量が20質量%以上70質量%以下であるポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体(A)を含み、JIS K 6253-3:2012に準拠して測定される、タイプDデュロメーターによるデュロメーター硬さが25以上72以下である成形体。
JPEG
2024166227000001.jpg
46
98
[式中、R
1
及びR
2
はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数1~6のアルコキシ基を示す。Xは、単結合、炭素数1~8のアルキレン基、炭素数2~8のアルキリデン基、炭素数5~15のシクロアルキレン基、炭素数6~12のアリーレン基、炭素数5~15のシクロアルキリデン基、フルオレンジイル基、炭素数7~15のアリールアルキレン基、炭素数7~15のアリールアルキリデン基、-S-、-SO-、-SO
2
-、-O-又は-CO-を示す。R
3
及びR
4
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基又は炭素数6~12のアリール基を示す。a及びbは、それぞれ独立に0~4の整数を示す。]
[2]前記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)に占める、下記一般式(III)で表される単位の含有量が0.1モル%以下である、上記[1]に記載の成形体。
JPEG
2024166227000002.jpg
22
167
[式中、R
33
及びR
34
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基又は炭素数6~12のアリール基を示す。R
31
は炭素数1~8のアルキレン基、炭素数2~8のアルキリデン基、炭素数5~15のシクロアルキレン基、炭素数5~15のシクロアルキリデン基、炭素数6~12のアリーレン基、フルオレンジイル基、炭素数7~15のアリールアルキレン基、炭素数7~15のアリールアルキリデン基を示す。R
35
は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基又は炭素数6~12のアリール基を示す。tはポリオルガノシロキサンの平均鎖長を示す。]
[3]前記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)の繰り返し数が10以上90未満である、上記[1]又は[2]に記載の成形体。
[4]前記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)が下記一般式(II-I)~(II-III)の少なくとも1つで表される単位を含む、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の成形体。
JPEG
2024166227000003.jpg
73
131
[式中、R
3
~R
6
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基又は炭素数6~12のアリール基を示し、複数のR
3
~R
6
は、互いに同一であっても異なっていてもよい。Yは-R
7
O-、-R
7
COO-、-R
7
NH-、-R
7
NR
8
-、-COO-、-S-、-R
7
COO-R
9
-O-、または-R
7
O-R
10
-O-を示し、複数のYは、互いに同一であっても異なっていてもよい。前記R
7
は、単結合、直鎖、分岐鎖若しくは環状アルキレン基、アリール置換アルキレン基、置換または無置換のアリーレン基、またはジアリーレン基を示す。R
8
は、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはアラルキル基を示す。R
9
は、ジアリーレン基を示す。R
10
は、直鎖、分岐鎖もしくは環状アルキレン基、又はジアリーレン基を示す。βは、ジイソシアネート化合物由来の2価の基、又はジカルボン酸若しくはジカルボン酸のハロゲン化物由来の2価の基を示す。nはポリオルガノシロキサンの鎖長を、n-1、及びpとqはそれぞれポリオルガノシロキサン単位の繰り返し数を示す1以上の整数であり、pとqの和はn-2である。]
【0007】
[5]前記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)が下記一般式(V)で表される、上記[1]~[4]のいずれか1つに記載の成形体。
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2024166227000004.jpg
40
110
[式中、R
3
~R
6
及びn-1は、上記一般式(II-I)~(II-III)に記載のものと同様である。R
15
は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基又は炭素数6~12のアリール基を示す。]
[6]前記ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体(A)の粘度平均分子量が10,000以上23,000以下である、上記[1]~[5]のいずれか1つに記載の成形体。
[7]前記ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体(A)の分子量分布が2.1以上3.9以下である、上記[1]~[6]のいずれか1つに記載の成形体。
[8]JIS K 7361-1:1997に準拠して測定した、2mm厚における全光線透過率が75%以上である、上記[1]~[7]のいずれか1つに記載の成形体。
[9]光学部材である、上記[1]~[8]のいずれか1つに記載の成形体。
[10]フレキシブルディスプレイ、導光板、ハウジング、撥水・撥油フィルム、光学粘着剤、スイッチカバー、ヒートシール剤、止水材、封止剤、コネクター、アダプター、スマートフォンカバー、レンズ、眼鏡・サングラスパーツ、光ファイバーパーツ、車載電池用クッション材、ワイパーブレード、カーブミラー、サイドミラー、バックミラー、ランプカバー、バンパー、ウィンドウ、外装材、内装材、吸音材、ハンドルカバー、センサーカバー、時計パーツ、文房具、化粧品容器、水生生物飼育用水槽、靴底、コップ、ネイルアート、おもちゃ、疑似餌、吸盤、スチーマー等の調理器具、衣服、シリコーン拭き取りシート、リモコンカバー、傘、金属容器内張り、建材カバー、扉、窓、ガラス中間層、テント、鏡、ショーウィンドウケース、ビニールハウス、メディカル機器筐体、輸液バック、輸液チューブ、注射器、哺乳瓶、マスク、面帯、フィルターパーツ、制振パーツ、ロボット筐体、ドローン筐体、盾、防弾シールド、スポーツクッション、飛行機用窓、樹脂相溶化剤、照明カバー、ライトガイド、導光パネル、照明ユニット、プリズムパネル、平板レンズ、フレネルレンズ、マイクロレンズアレイ及びコリメーターレンズから選択される少なくとも1つである、上記[1]~[8]のいずれか1つに記載の成形体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体を含み、優れた柔軟性と透明性との双方を有する成形体を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体を含む成形体について詳細に説明する。本明細書において、好ましいとされている規定は任意に採用することができ、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましいといえる。本明細書において、「XX~YY」の記載は、「XX以上YY以下」を意味する。
【0010】
本発明の成形体は、下記一般式(I)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネートブロック(A-1)及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位を含むポリオルガノシロキサンブロック(A-2)を含み、上記ポリオルガノシロキサンブロック(A-2)の含有量が20質量%以上70質量%以下であるポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体(A)を含み、JIS K 6253-3:2012に準拠して測定される、タイプDデュロメーターによるデュロメーター硬さが25以上72以下であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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