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公開番号2024136262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047334
出願日2023-03-23
発明の名称エラストマー組成物
出願人国立大学法人信州大学,日油株式会社
代理人個人
主分類C08L 57/00 20060101AFI20240927BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】エラストマーの機械的特性を向上させることができ、かつ比重の小さいエラストマー組成物の提供。
【解決手段】粒径が10~1000nmのポリマー(A)を1~90質量%、エラストマー(B)を10~99質量%含有するエラストマー組成物。ポリマー(A)は、式(1)または式(2)で示されるシクロカーボネート基含有モノマー(A1)を1~100質量%、共重合可能なラジカル重合性モノマー(A2)を0~99質量%含有するモノマー成分の重合体である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
粒径が10~1000nmであるポリマー(A)を1~90質量%、エラストマー(B)を10~99質量%含有し、
前記ポリマー(A)は、下記式(1)または式(2)で示されるシクロカーボネート基含有モノマー(A1)を1~100質量%、共重合可能なラジカル重合性モノマー(A2)を0~99質量%含有するモノマー成分を重合させた重合体であるエラストマー組成物。
TIFF
2024136262000007.tif
53
148
(式(1)および式(2)中、R

は水素原子またはメチル基を示し、Aは炭素数1~10のアルキレン基を示し、Xは0または1を示す。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エラストマー組成物に関し、機械的特性と小比重を両立したエラストマー組成物の提供を目的とする。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エラストマーは粘弾性を有する樹脂であり、エラストマーに強靭性を付与する手法として、補強性の充填剤を加える手法が知られている。例えば、特許文献1には、カーボンブラック類やシリカ粒子、炭酸カルシウムに代表される無機フィラーをニトリルゴムに添加することにより、エラストマーの機械的特性が向上することが示されている。しかしながら、これらの無機フィラーの添加により比重が大きくなるため、単位体積当たりの重量の増加、リサイクル性の低下といった課題があった。一方、特許文献2には、有機フィラーとして樹脂粒子を用いることにより、比重が小さくなることが示されているものの、機械的特性が十分には得られないといった課題があった。
このように、従来の無機または有機フィラーを用いたエラストマー組成物では、機械的特性と小比重とを両立させることが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-143251
特開2022-154859
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の無機または有機フィラーを用いたエラストマー組成物のそれぞれが抱える課題を解決することを目的とするものであり、エラストマーの機械的特性を向上させることができ、かつ比重の小さいエラストマー組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ポリマー構造中にシクロカーボネート基含有モノマー由来の構造を含むポリマーと、エラストマーとを含有するエラストマー組成物が上記課題を解決できることを見出した。この新たな知見に基づく本発明は以下の態様を含む。
【0006】
粒径が10~1000nmであるポリマー(A)を1~90質量%、エラストマー(B)を10~99質量%含有し、前記ポリマー(A)は、下記式(1)または式(2)で示されるシクロカーボネート基含有モノマー(A1)を1~100質量%、共重合可能なラジカル重合性モノマー(A2)を0~99質量%含有するモノマー成分を重合させた重合体であるエラストマー組成物。
【0007】
TIFF
2024136262000001.tif
53
148
(式(1)および式(2)中、R

は水素原子またはメチル基を示し、Aは炭素数1~10のアルキレン基を示し、Xは0または1を示す。)
【発明の効果】
【0008】
本発明のエラストマー組成物によれば、従来の有機フィラーを用いたエラストマー組成物と同様に、小比重、密着性、リサイクル性に優れるとともに、機械的特性を向上させることができ、従来の有機フィラーを用いたエラストマー組成物では困難であった機械的特性と小比重の両立が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明は本明細書で説明される実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
なお、本明細書において記号「~」を用いて規定された数値範囲は「~」の両端(上限および下限)の数値を含むものとする。例えば「2~5」は2以上かつ5以下を表す。
本明細書において段階的に記載されている複数の数値範囲において、各上限値および各下限値は、任意に組み合わされた数値範囲の上限値または下限値になり得る。例えば、ある成分の含有量について「5~20質量%、10~15質量%」の記載がある場合、「5~15質量%」、「10~20質量%」、「5~10質量%」、「15~20質量%」の各数値範囲を構成し得る。
また、本明細書に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値または下限値は、実施例に示されている値または実施例から一義的に導き出される値に置き換えることができる。
本明細書において「(メタ)アクリル」はアクリルまたはメタクリルを表し、「(メタ)アクリレート」はアクリレートまたはメタクリレートを表し、「(メタ)アクリル酸」はアクリル酸またはメタクリル酸を表す。
【0010】
<エラストマー組成物>
本発明のエラストマー組成物は、ポリマー(A)とエラストマー(B)とを含有する。以下、ポリマー(A)およびエラストマー(B)について順次説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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