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公開番号2024153420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067302
出願日2023-04-17
発明の名称デフォルメ地図への現在位置表示システム
出願人株式会社AB.do,国立大学法人信州大学
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類G09B 29/10 20060101AFI20241022BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】携帯端末を所持するユーザがデフォルメ地図を見ながら移動する場合に現在位置をリアルタイムで正確に把握できるシステムを提供する。
【解決手段】携帯端末40と、携帯端末40とデータ通信可能に接続されたサーバ装置20と、を備え、サーバ装置20は、デフォルメ地図の画像データ30とデフォルメ地図平面座標データ32とを含むデフォルメ地図データ34と、正確な地図におけるGNSS座標をデフォルメ地図の画像データ30上のデフォルメ地図平面座標に変換するための歪み補正係数36と、を記憶しているサーバ記憶部24とを有し、携帯端末40の端末制御部54は、サーバ装置20からダウンロードしたデフォルメ地図の画像データ30を前記表示部に表示し、現在位置のGNSS座標を、歪み補正係数36に基づいてデフォルメ地図平面座標に変換し、表示部52に表示したデフォルメ地図の画像データ30上に表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
現在位置を把握できるGNSS受信機と、表示部と、端末制御部と、端末記憶部と、を有する携帯端末と、
該携帯端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を備え、
前記サーバ装置は、
デフォルメ地図の画像データと、前記デフォルメ地図の画像データ上の位置が平面座標系で設定されたデフォルメ地図平面座標データと、を含むデフォルメ地図データと、
正確な地図におけるGNSS座標を、前記デフォルメ地図の画像データ上のデフォルメ地図平面座標に変換するための歪み補正係数と、を記憶しているサーバ記憶部とを有し、
前記携帯端末の前記端末制御部は、
前記サーバ装置から前記デフォルメ地図データと、前記歪み補正係数と、をダウンロードして前記端末記憶部に記憶し、
ダウンロードした前記デフォルメ地図の画像データを前記表示部に表示し、
前記GNSS受信機が受信した現在位置のGNSS座標を、前記歪み補正係数に基づいて前記デフォルメ地図におけるデフォルメ地図平面座標に変換し、
前記デフォルメ地図におけるデフォルメ地図平面座標に変換された現在位置のGNSS座標に該当する箇所を、前記表示部に表示した前記デフォルメ地図の画像データ上に表示することを特徴とするデフォルメ地図への現在位置表示システム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記携帯端末の前記端末制御部は、
前記表示部に、デフォルメ地図の画像データと、該デフォルメ地図と同じ場所を示す正確な地図の画像データとを並べて表示させ、
前記GNSS受信機が受信した現在位置のGNSS座標に該当する箇所を、前記表示部に表示した前記正確な地図の画像データ上に表示することを特徴とする請求項1記載のデフォルメ地図への現在位置表示システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
デフォルメ地図の任意の複数の位置に正確な地図におけるGNSS座標が付与されたときに、
デフォルメ地図の任意の複数の位置に付与したGNSS座標を、デフォルメ地図平面座標に変換するための非線形関数を算出する機能と、
前記非線形関数に基づいて、正確な地図におけるGNSS座標を、前記デフォルメ地図の画像データ上のデフォルメ地図平面座標に変換するための歪み補正係数を算出する算出機能と、を有するサーバ制御部を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデフォルメ地図への現在位置表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、観光マップや古地図などのデフォルメされた地図に正確な現在位置を表示させるシステムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
観光地等では観光地の案内のために観光マップを準備しておくことが多い。観光マップは、観光地の見どころなどを分かりやすく明示するために、観光地の担当者等が手書きでマップを作成したりするため、方角、緯度経度、道路の向き、道路の長さなどが正確ではないデフォルメされた地図となっていることが一般的である。
また、観光マップだけでなく、古地図やスキー場のゲレンデマップなどもデフォルメされた地図になっている。
【0003】
特許文献1(特許第5681920号公報)に示すように、古地図や手書きの地図等のデフォルメされた地図上に現在位置を表示できるシステムが開示されている。
この特許文献1のシステムは、サーバ装置と端末装置とを備えており、端末装置は絶対位置情報である現在位置情報を取得して端末情報としてサーバ装置に送信する。サーバ装置は絶対位置情報と地図上の相対位置情報との組である2組以上の位置対応情報を地図識別子ごとに格納する地図情報格納部を有しており、端末装置から受信した端末情報が有する地図識別子と現在位置情報とを用いて、2組以上の位置対応情報に基づいて地点情報を取得し、地点情報を端末装置に送信する構成となっている。
【0004】
また、特許文献2(国際公開第2019/069366号)には、地図表現データ(デフォルメ地図)と、ユーザの位置を特定する位置特定情報を関連付けて記憶しており、ユーザの端末装置がこれらの情報をダウンロードする構成が記載されている。また、特許文献2では、他のユーザの位置情報も地図表現データ上で表示できることも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5681920号公報
国際公開第2019/069366号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたシステムでは、ユーザの現在位置についてはデフォルメ地図上に表示できるが、ユーザが歩いて移動している場合などにはユーザの現在位置をリアルタイムで変化させてデフォルメ地図上で表示させることはできない。
すなわち、特許文献1では、絶対位置情報から相対位置情報を算出するときに、絶対位置情報の近傍の絶対位置情報の点とこれに対する相対位置情報に対応する点を、これらの点が三角形になるような点を複数組取得し、現在位置である絶対位置情報から各点に向かうベクトル演算により現在位置の相対位置情報を算出しているが、このような方法では、ユーザが実際に歩きながら現在位置をリアルタイムで変化させながらデフォルメ地図上に表示させようとすると、端末装置とサーバ装置との間で常にデータのやり取りをし、サーバ装置では現在位置が変わる都度常に上記の計算をしなくてはならないため、ユーザが実際に歩きながら現在位置をリアルタイムで変化させてデフォルメ地図上に表示させることは困難である。
【0007】
また、特許文献2では、サーバ装置では、ユーザの現在位置に対応するデフォルメ地図上の位置情報を管理表から読み出して、ユーザの位置情報を付加した位置付加地図データを端末装置に送信している。このような管理表による方法では、デフォルメ地図上の位置情報をわずかな地点に限定せざるを得ず、特許文献2ではデフォルメデータの頂点の8箇所の緯度と経度しか記憶していない。
このように、特許文献2では、ユーザが実際に歩きながら現在位置をリアルタイムでデフォルメ地図上に表示させることは想定されていない。
【0008】
上述したように従来の技術においては、ユーザが移動しながらデフォルメ地図を参照してリアルタイムで正確な現在位置を確認することはできなかった。
このため、ユーザがデフォルメ地図を見ながら現地を歩くなどして移動する場合、現在位置をリアルタイムで正確に把握したいという課題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ユーザがデフォルメ地図を見ながら移動する場合に現在位置をリアルタイムで正確に把握できる、デフォルメ地図への現在位置表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかるデフォルメ地図への現在位置表示システムによれば、現在位置を把握できるGNSS受信機と、表示部と、制御部と、端末記憶部と、を有する携帯端末と、該携帯端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を備え、前記サーバ装置は、デフォルメ地図の画像データと、前記デフォルメ地図の画像データ上の位置が平面座標系で設定されたデフォルメ地図平面座標データと、を含むデフォルメ地図データと、正確な地図におけるGNSS座標を、前記デフォルメ地図の画像データ上のデフォルメ地図平面座標に変換するための歪み補正係数と、を記憶しているサーバ記憶部とを有し、前記携帯端末の前記制御部は、前記サーバ装置から前記デフォルメ地図データと、前記歪み補正係数と、をダウンロードして前記端末記憶部に記憶し、ダウンロードした前記デフォルメ地図の画像データを前記表示部に表示し、前記GNSS受信機が受信した現在位置のGNSS座標を、前記歪み補正係数に基づいて前記デフォルメ地図におけるデフォルメ地図平面座標に変換し、前記デフォルメ地図におけるデフォルメ地図平面座標に変換された現在位置のGNSS座標に該当する箇所を、前記表示部に表示した前記デフォルメ地図の画像データ上に表示することを特徴としている。
この構成を採用することによって、携帯端末を所持するユーザは、携帯端末が有するGNSS受信機によって検出される現在位置に基づいて、デフォルメ地図上における現在位置を正確に確認できる。また、歪み補正係数に基づいてデフォルメ地図上に正確な現在位置を表示することができ、計算に時間がかかることがないためユーザが移動している場合でもその都度正確な現在位置をデフォルメ地図上にリアルタイムで表示できる。
ダウンロードしたデフォルメ地図の画像データと歪み補正係数は携帯端末内に保持されるため、電波が届かない場所においても正確な現在位置を表示することができ、また現在位置を算出する処理はサーバ装置と通信する必要が無いため通信負荷が無く高速で実現できる。また、デフォルメ地図の歪みを補正するための技術は、サーバ装置内で歪み補正係数として算出され、歪み補正係数のみが携帯端末にダウンロードされるため、地図の歪みを補正する技術そのものがユーザに開示されることが無く、核心技術としての地図の歪みを補正する技術は秘匿にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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