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公開番号2024136204
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047237
出願日2023-03-23
発明の名称筒型防振装置
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類F16F 1/387 20060101AFI20240927BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高周波域での防振性能の向上を実現することができる、新規な構造の筒型防振装置を提供する。
【解決手段】インナ軸部材12とアウタ筒部材14とが本体ゴム弾性体16によって連結された筒型防振装置10であって、本体ゴム弾性体16はインナ軸部材12からアウタ筒部材14へ向けて延びてインナ軸部材12とアウタ筒部材14とを相互に連結する複数のゴム脚22を有しており、複数のゴム脚22が他のゴム脚とは異なる軸方向長さとされることで他のゴム脚とは固有振動数を異ならされた調節ゴム脚を含んでいる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
インナ軸部材とアウタ筒部材とが本体ゴム弾性体によって連結された筒型防振装置であって、
前記本体ゴム弾性体は、前記インナ軸部材から前記アウタ筒部材へ向けて延びて該インナ軸部材と該アウタ筒部材とを相互に連結する複数のゴム脚を有しており、
該複数のゴム脚が、他の該ゴム脚とは異なる軸方向長さとされることで該他のゴム脚とは固有振動数を異ならされた調節ゴム脚を含んでいる筒型防振装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記調節ゴム脚は、前記他のゴム脚に対して前記アウタ筒部材の径方向と直交する断面の面積が互いに異なっている請求項1に記載の筒型防振装置。
【請求項3】
前記調節ゴム脚と前記他のゴム脚とでは、前記アウタ筒部材の径方向に直交する断面の形状の相対差に比して、該アウタ筒部材の軸方向に直交する断面の形状の相対差が小さくされている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項4】
主たる荷重の入力方向となる径方向を対称軸として、互いに固有振動数が異ならされた前記調節ゴム脚と前記他のゴム脚とが軸対称に配置されている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項5】
少なくとも3つの前記調節ゴム脚が設けられている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項6】
前記複数のゴム脚の全てが前記調節ゴム脚とされており、それら調節ゴム脚が何れも前記他のゴム脚の何れとも固有振動数を異ならされている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項7】
主たる入力による前記インナ軸部材の変位方向を周方向に外れた両側に径方向に延びる前記ゴム脚が設けられており、
それらゴム脚の周方向間には、該インナ軸部材と前記アウタ筒部材の間を軸方向に貫通して延びるすぐり孔が形成されている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンマウントやモータマウント等に適用される筒型防振装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、エンジンマウントやモータマウント等に用いられる防振装置の一種として、筒型防振装置が知られている。筒型防振装置は、例えば特開2015-025472号公報(特許文献1)に示されているように、インナ軸部材とアウタ筒部材が本体ゴム弾性体で連結された構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-025472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、昨今では、自動車の静粛性の向上等によって、以前は問題になり難かった100Hz以上の高周波域の振動が問題視されている。しかしながら、従来の筒型防振装置では、高周波域において防振性能の低下が生じており、高周波域での更なる防振性能が求められていた。
【0005】
本発明の解決課題は、高周波域での防振性能の向上を実現することができる、新規な構造の筒型防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0007】
本発明者は、従来の筒型防振装置における高周波域での振動状態の悪化は、本体ゴム弾性体のゴムサージングに起因すると考えた。即ち、特許文献1にも示されているように、筒型防振装置の本体ゴム弾性体は、インナ軸部材とアウタ筒部材との間に延びる複数のゴム脚を備えている場合がある。それら複数のゴム脚は、一般的には、相互に同じ形状及び大きさとされており、固有振動数が相互に略同じであることから、特定周波数の振動入力時に全てのゴム脚が共振状態となって、ゴムサージングに起因する振動状態の悪化が発生していると推定された。
【0008】
特許文献1では、2つのゴム脚の一方だけに突起部を設けることで、質量の違いによって固有振動数を相互に異ならせている。しかし、本発明者の検討によれば、ゴム脚相互間の固有振動数を十分に異ならせるほどの大きな突起部をゴム脚に局所的に設けると、振動入力によるゴム脚の変形時に、突起部の基端部等に応力集中が発生して、ゴム脚の耐久性の低下を招くおそれもあることが分かった。
【0009】
このような知見に基づいて、本発明者は、複数のゴム脚の固有振動数を相互に異ならせてゴムサージングに起因する振動状態の悪化を抑制しながら、本体ゴム弾性体の耐久性の低下を防止し得る構造を検討し、本発明を成すに至った。
【0010】
第一の態様は、インナ軸部材とアウタ筒部材とが本体ゴム弾性体によって連結された筒型防振装置であって、前記本体ゴム弾性体は、前記インナ軸部材から前記アウタ筒部材へ向けて延びて該インナ軸部材と該アウタ筒部材とを相互に連結する複数のゴム脚を有しており、該複数のゴム脚が、他の該ゴム脚とは異なる軸方向長さとされることで該他のゴム脚とは固有振動数を異ならされた調節ゴム脚を含んでいるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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