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公開番号2024135011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045496
出願日2023-03-22
発明の名称ケーブル抜け止め機構
出願人三陽工業株式会社
代理人個人
主分類H01R 13/629 20060101AFI20240927BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ネジ式と同様に強固に固定でき、しかも、ネジ式よりも固定・解除操作が簡単で、ケーブル本体の引き回し方向が制限されず、樹脂成型部分を小型化することも可能なケーブル抜け止め機構を提供する。
【解決手段】ケーブル本体1のケーブル側コネクタ2を、相手側コネクタ3に嵌合した状態で維持する抜け止め機構であって、前記ケーブル側コネクタ2を保護する合成樹脂製の保護部材4と、前記保護部材4に一部が埋設され前記ケーブル側コネクタ2の挿抜方向に対して交差する方向に突出する一対の金属製の軸部材5と、前記軸部材5に保持され、前記相手側コネクタ3の近傍位置に設けられた一対の被係止部10に係止する係止部7を有するロック部材6とを有し、前記ロック部材6は、前記ケーブル側コネクタ2と前記相手側コネクタ3とを嵌合した状態でロックする第一の位置と、前記ロックを解除可能な第二の位置とに切替可能に構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ケーブル本体の端部に設けられたケーブル側コネクタを、相手側コネクタに嵌合した状態で維持する抜け止め機構であって、
前記ケーブル側コネクタを保護する合成樹脂製の保護部材と、
前記保護部材に一部が埋設され前記ケーブル側コネクタの挿抜方向に対して交差する方向に突出する一対の金属製の軸部材と、
前記軸部材に保持され、前記相手側コネクタの近傍位置に設けられた一対の被係止部に係止する係止部を有するロック部材とを有し、
前記ロック部材は、前記係止部を前記被係止部に係止させることで前記ケーブル側コネクタと前記相手側コネクタとを嵌合した状態でロックする第一の位置と、前記係止部の係止を解除して前記ロックを解除可能な第二の位置とに切替可能に構成されていることを特徴とするケーブル抜け止め機構。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1記載のケーブル抜け止め機構において、前記軸部材は前記ケーブル側コネクタを挟む位置に夫々設けられていることを特徴とするケーブル抜け止め機構。
【請求項3】
請求項1記載のケーブル抜け止め機構において、前記ロック部材は前記第一の位置に向かって付勢されていることを特徴とするケーブル抜け止め機構。
【請求項4】
請求項2記載のケーブル抜け止め機構において、前記ロック部材は前記第一の位置に向かって付勢されていることを特徴とするケーブル抜け止め機構。
【請求項5】
請求項1~4いずれか1項に記載のケーブル抜け止め機構において、前記ロック部材は金属製であることを特徴とするケーブル抜け止め機構。
【請求項6】
請求項5記載のケーブル抜け止め機構において、前記ロック部材は前記一対の軸部材をガイド軸として前記第一の位置と前記第二の位置との間をスライド移動可能に構成されていることを特徴とするケーブル抜け止め機構。
【請求項7】
請求項5記載のケーブル抜け止め機構において、前記ロック部材は前記一対の軸部材に夫々設けられ、この軸部材を夫々回動軸として前記第一の位置と前記第二の位置との間を回動可能に構成されていることを特徴とするケーブル抜け止め機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル抜け止め機構に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
コネクタ(USB端子等)を有する一般的なコネクタケーブルは、コネクタ部分が、金型により成形されるポリ塩化ビニル(PVC)樹脂で保護されている。
【0003】
このようなコネクタケーブルのコネクタ51と、筐体等に設けられる相手方コネクタ52とを嵌合した後、固定する手法としては、例えば特許文献1等に開示されるようなものがある。
【0004】
具体的には、図1に図示したように、相手方コネクタ52の左右位置に設けられる雌ネジ部53に夫々螺合する雄ネジ部54を、コネクタケーブルのPVC樹脂部分55の幅方向両端部に夫々設け、コネクタ51を相手方コネクタ52内に挿し込み嵌合させた後、摘み部56を回動操作して雄ネジ部54を雌ネジ部53に螺合させることで固定する手法が広く用いられている。なお、図1中、符号50はケーブル本体、57は相手方コネクタ52が設けられる筐体である。
【0005】
上記手法は、雄ネジ部54および雌ネジ部53を金属製とすることで、コネクタケーブルを強固に固定することができ、また、PVC樹脂部分55の摩耗等も生じないことから広く用いられている。
【0006】
ところで、上記手法においては、雄ネジ部54および摘み部56をコネクタの挿抜方向(図1中X軸方向)と平行に設けるため、PVC樹脂部分55のサイズが挿抜方向に大きくならざるを得ない。
【0007】
また、図1中Z軸方向(コネクタ幅方向)にケーブル本体50を引き回そうとすると、ケーブル本体50が引き回し方向と重なる左右いずれかの雄ネジ部54等と干渉するため、Z軸方向へのケーブル本体50の引き回しを良好に行うには、干渉する側の雄ネジ部等を設けない構造(雄ネジ部を左右いずれか一本とする構造)としたり、雄ネジ部54等を迂回してケーブル本体50を引き回せる構造としたりする必要がある。
【0008】
しかしながら、干渉する側の雄ネジ部54等を設けない場合には、それだけ固定力が低下し、一本の雄ネジ部54を中心とする捻り方向の負荷が生じる。また、雄ネジ部54等を迂回して引き回せる構造とする場合には、PVC樹脂部分55の挿抜方向への更なるサイズアップは避けられない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2005-10943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、ネジ式と同様に強固に固定でき、しかも、ネジ式よりも固定・解除操作が簡単で、ケーブル本体の引き回し方向が制限されず、樹脂成型部分を小型化することも可能な、これまでにないケーブル抜け止め機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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