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公開番号
2024134912
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023045356
出願日
2023-03-22
発明の名称
車両用シート
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B60N
2/90 20180101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約
【課題】シートバック内でケーブルを括り付ける結束バンドの上下動を抑制することが可能でかつ括り付け時の作業性を良好にすることができる車両用シートを得る。
【解決手段】左右の側部骨格部40L、40Rのシートバック上下方向の中間部間に第一ワイヤ60及び第二ワイヤ62が架け渡されている。ケーブル26、36は、シートバック14の内部におけるシートバック上下方向の上部側から延出されてシート左側の側部骨格部40Lのシートバック上下方向の下部に沿ってシートバック下方側へ向かうように配策されている。また、ケーブル26、36は結束バンド70によってシート左側の側部骨格部40Lのシートバック上下方向の中間部に括り付けられ、結束バンド70は第一ワイヤ60の左端部60Lと第二ワイヤ62の左端部62Lとの間を通るように配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シートバックのシート幅方向の両サイドにシートバック上下方向に沿って配置された左右の側部骨格部と、
前記左右の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部間に架け渡された第一ワイヤと、
前記左右の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部間に架け渡され、前記第一ワイヤに対してシートバック下方側に間隔をあけて配置された第二ワイヤと、
前記シートバックの内部におけるシートバック上下方向の上部側から延出されて前記左右の側部骨格部のうちの一方の側部骨格部のシートバック上下方向の下部に沿ってシートバック下方側へ向かうように配策されるケーブルと、
前記一方の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部に前記ケーブルを括り付け、前記第一ワイヤにおけるシート幅方向の一方の端部と前記第二ワイヤにおけるシート幅方向の一方の端部との間を通るように配置された結束バンドと、
を備える車両用シート。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記第一ワイヤにおける前記シート幅方向の一方の端部がシートバック下方側かつシート幅方向内側へ折り曲げられており、
前記第二ワイヤにおける前記シート幅方向の一方の端部がシートバック上方側かつシート幅方向内側へ折り曲げられている、請求項1に記載の車両用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、シートバック内に配索されたケーブルが結束バンドによってシートバック内の部材に括り付けられた構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-247428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構造では、結束バンドが上下動するおそれがあり、この点で改善の余地がある。
【0005】
一方、結束バンドの上下動を抑制する構成として、例えば、シートバックのサイドフレームに上下に通じる中空構造部を形成してその中空構造部にケーブルを通し、更に中空構造部に横方向から通じる通し孔を形成すると共に当該通し孔を通した結束バンドでサイドフレームにケーブルを括り付ける場合がある。
【0006】
しかしながら、この場合は、作業者は中空構造部内の目視できない部分に結束バンドを通してケーブルを括り付けることになるので、作業性の点で改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮して、シートバック内でケーブルを括り付ける結束バンドの上下動を抑制することが可能でかつ括り付け時の作業性を良好にすることができる車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載する本発明の車両用シートは、シートバックのシート幅方向の両サイドにシートバック上下方向に沿って配置された左右の側部骨格部と、前記左右の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部間に架け渡された第一ワイヤと、前記左右の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部間に架け渡され、前記第一ワイヤに対してシートバック下方側に間隔をあけて配置された第二ワイヤと、前記シートバックの内部におけるシートバック上下方向の上部側から延出されて前記左右の側部骨格部のうちの一方の側部骨格部のシートバック上下方向の下部に沿ってシートバック下方側へ向かうように配策されるケーブルと、前記一方の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部に前記ケーブルを括り付け、前記第一ワイヤにおけるシート幅方向の一方の端部と前記第二ワイヤにおけるシート幅方向の一方の端部との間を通るように配置された結束バンドと、を備える。
【0009】
上記構成によれば、左右の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部間に第一ワイヤ及び第二ワイヤが架け渡されており、第二ワイヤは、第一ワイヤに対してシートバック下方側に間隔をあけて配置されている。また、ケーブルは、シートバックの内部におけるシートバック上下方向の上部側から延出されて左右の側部骨格部のうちの一方の側部骨格部のシートバック上下方向の下部に沿ってシートバック下方側へ向かうように配策されている。ここで、ケーブルは結束バンドによって前記一方の側部骨格部のシートバック上下方向の中間部に括り付けられており、結束バンドは、第一ワイヤにおけるシート幅方向の一方の端部と第二ワイヤにおけるシート幅方向の一方の端部との間を通るように配置されている。このため、結束バンドは、第一ワイヤ及び第二ワイヤにおける各シート幅方向の一方の端部によって、シートバック上下方向への変位が規制される。また、作業者が結束バンドを用いてケーブルを一方の側部骨格部に括り付ける場合、作業者はケーブルを一方の側部骨格部に括り付けようとする範囲を目視しながら括り付け作業を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載する本発明の車両用シートは、請求項1に記載の構成において、前記第一ワイヤにおける前記シート幅方向の一方の端部がシートバック下方側かつシート幅方向内側へ折り曲げられており、前記第二ワイヤにおける前記シート幅方向の一方の端部がシートバック上方側かつシート幅方向内側へ折り曲げられている。
(【0011】以降は省略されています)
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