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公開番号2024134467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044784
出願日2023-03-20
発明の名称シート接着装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B65H 37/04 20060101AFI20240926BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】シート同士を接着する際の加圧力がシート束の厚みに依存して変動することを低減する。
【解決手段】シート接着装置は、加圧部材を有する加圧手段と、受け部材と、加圧手段を移動させる移動手段と、シート束を加熱する加熱手段と、加圧手段又は受け部材と接続された弾性体と、を有し、加圧部材をシート束から退避させる場合の移動手段の位置を第1位置とし、加圧部材をシート束から退避した位置から受け部材に向かって移動させた場合に加圧部材がシート束に接触した時の移動手段の位置を第2位置とし、加圧部材及び受け部材によってシート束を加圧している時の移動手段の位置を第3位置とした場合、移動手段が第1位置から第2位置に移動する間の弾性体の変形量は一定であり、移動手段が第2位置から第3位置に移動する場合に、第2位置からの移動量に応じて弾性体の変形量が増加する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
加圧部材を有する加圧手段と、
前記加圧部材と対向する受け部材と、
シートに接着剤が塗布されたシート束を前記加圧部材及び前記受け部材が挟持して加圧するように、前記加圧手段を移動させる移動手段と、
前記シート束を加熱する加熱手段と、
前記加圧手段又は前記受け部材と接続された弾性体と、
を有し、
前記加圧部材を前記シート束から退避させる場合の前記移動手段の位置を第１位置とし、前記加圧部材を前記シート束から退避した位置から前記受け部材に向かって移動させた場合に前記加圧部材が前記シート束に接触した時の前記移動手段の位置を第２位置とし、前記加圧部材及び前記受け部材によって前記シート束を加圧している時の前記移動手段の位置を第３位置とした場合、
前記移動手段が前記第１位置から前記第２位置に移動する間の前記弾性体の変形量は一定であり、
前記移動手段が前記第２位置から前記第３位置に移動する場合に、前記第２位置からの移動量に応じて前記弾性体の変形量が増加し、前記弾性体の復元力によって前記加圧部材及び前記受け部材が前記シート束を加圧する、
ことを特徴とするシート接着装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記移動手段を駆動する駆動源と、
前記加圧部材が前記シート束と接触したことを検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて前記駆動源の駆動量を制御する制御手段と、
を更に有する、
ことを特徴とする請求項１に記載のシート接着装置。
【請求項３】
前記シート束の厚みが第１の厚みである場合と、前記シート束の厚みが前記第１の厚みより大きい第２の厚みである場合とで、前記加圧部材が前記シート束と接触したことを前記検知手段が検知してから前記駆動源を停止させるまでの前記駆動源の駆動量は同じである、
ことを特徴とする請求項２に記載のシート接着装置。
【請求項４】
前記弾性体は、前記加圧手段と前記移動手段の間に設けられ、
前記検知手段は、前記加圧手段と前記移動手段の相対位置の変化を検知するように構成されている、
ことを特徴とする請求項２に記載のシート接着装置。
【請求項５】
前記検知手段は、前記加圧手段及び前記移動手段のいずれか一方に設けられたセンサであって、前記加圧手段及び前記移動手段の他方に設けられた被検知部を光を用いて検知するセンサである、
ことを特徴とする請求項４に記載のシート接着装置。
【請求項６】
前記移動手段及び前記加圧手段が前記シート束の加圧方向に沿って移動するように前記移動手段及び前記加圧手段をガイドするガイド軸を更に有し、
前記弾性体は、前記ガイド軸の周りに配置された圧縮バネである、
ことを特徴とする請求項４に記載のシート接着装置。
【請求項７】
前記移動手段を駆動する駆動源と、
前記加圧部材が前記シート束と接触するタイミングを推定する推定手段と、
前記推定手段の推定結果に基づいて前記駆動源の駆動量を制御する制御手段と、
を更に有する、
ことを特徴とする請求項１に記載のシート接着装置。
【請求項８】
前記推定手段は、前記シート束に含まれるシートの枚数に基づいて前記シート束の厚みを推定する、
ことを特徴とする請求項７に記載のシート接着装置。
【請求項９】
シート１枚当たりの厚みに関する情報を検知可能な厚み検知手段を更に有し、
前記推定手段は、前記シート束に含まれるシートの枚数と、前記厚み検知手段の検知結果と、に基づいて前記シート束の厚みを推定する、
ことを特徴とする請求項７に記載のシート接着装置。
【請求項１０】
前記移動手段を駆動する駆動源と、
前記加圧手段の自重によって前記移動手段が前記第１位置から前記第２位置に移動することを許容した後で、前記駆動源を予め設定された駆動量で駆動することで前記移動手段を前記第２位置から前記第３位置へ移動させる制御手段と、
を更に有する、
ことを特徴とする請求項１に記載のシート接着装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート同士を接着処理するシート接着装置、及びシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、画像形成装置本体で各用紙の綴じ代部分に接着用のトナー像を形成し、後処理装置において用紙を積載した後、ヒータ板で用紙束を加熱及び加圧することで接着製本する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０００－２５５８８１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記文献の構成では、ヒータ板に力を付与する連結バネや戻しバネの接着時の変形量が、接着しようとする用紙束の厚みに依存して変動することで、ヒータ板が用紙に加える加圧力が変動する可能性があった。
【０００５】
そこで、本発明は、シート同士を接着する際の加圧力がシート束の厚みに依存して変動することを低減可能なシート接着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様は、加圧部材を有する加圧手段と、前記加圧部材と対向する受け部材と、シートに接着剤が塗布されたシート束を前記加圧部材及び前記受け部材が挟持して加圧するように、前記加圧手段を移動させる移動手段と、前記シート束を加熱する加熱手段と、前記加圧手段又は前記受け部材と接続された弾性体と、を有し、前記加圧部材を前記シート束から退避させる場合の前記移動手段の位置を第１位置とし、前記加圧部材を前記シート束から退避した位置から前記受け部材に向かって移動させた場合に前記加圧部材が前記シート束に接触した時の前記移動手段の位置を第２位置とし、前記加圧部材及び前記受け部材によって前記シート束を加圧している時の前記移動手段の位置を第３位置とした場合、前記移動手段が前記第１位置から前記第２位置に移動する間の前記弾性体の変形量は一定であり、前記移動手段が前記第２位置から前記第３位置に移動する場合に、前記第２位置からの移動量に応じて前記弾性体の変形量が増加し、前記弾性体の復元力によって前記加圧部材及び前記受け部材が前記シート束を加圧する、ことを特徴とするシート接着装置である。
【０００７】
本発明の他の一態様は、加圧部材を有する加圧手段と、前記加圧部材と対向する受け部材と、シートに接着剤が塗布されたシート束を前記加圧部材及び前記受け部材が挟持して加圧するように、前記加圧手段を移動させる移動手段と、前記シート束を加熱する加熱手段と、前記移動手段を駆動する駆動源と、前記加圧部材及び前記受け部材が前記シート束を加圧する時の加圧力が予め設定された値となるように、前記駆動源の出力を制御する制御手段と、を有する、ことを特徴とするシート接着装置である。
【０００８】
本発明の他の一態様は、加圧部材を有する加圧手段と、前記加圧部材と対向する受け部材と、シートに接着剤が塗布されたシート束を前記加圧部材及び前記受け部材が挟持して加圧するように、前記加圧手段を移動させる移動手段と、前記シート束を加熱する加熱手段と、前記移動手段を駆動する駆動源と、前記加圧部材又は前記受け部材に加えられる荷重を検知する荷重検知手段と、前記加圧部材及び前記受け部材が前記シート束を加圧している時に前記荷重検知手段に検知される荷重が予め設定された目標値となるように、前記駆動源の出力を制御する制御手段と、を有する、ことを特徴とするシート接着装置である。
【０００９】
本発明の他の一態様は、加圧部材を有する加圧手段と、前記加圧部材と対向する受け部材と、シートに接着剤が塗布されたシート束を前記加圧部材及び前記受け部材が挟持して加圧するように、前記加圧手段を移動させる第１移動手段と、前記シート束を加熱する加熱手段と、前記加圧手段又は前記受け部材と接続された弾性体と、前記シート束の最上位のシートの位置に関する情報を検知する位置検知手段と、前記受け部材を移動させる第２移動手段と、前記位置検知手段の検知結果に基づいて前記シート束の最上位のシートが予め設定された位置に移動するように前記第２移動手段に前記受け部材を移動させた後、予め設定された移動量で前記第１移動手段を移動させることで、前記弾性体の復元力によって前記加圧部材及び前記受け部材に前記シート束を加圧させる制御手段と、を有する、ことを特徴とするシート接着装置である。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、シート同士を接着する際の加圧力がシート束の厚みに依存して変動することを低減可能なシート接着装置及び画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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