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公開番号
2024134099
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044210
出願日
2023-03-20
発明の名称
状態監視システム
出願人
カヤバ株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
F16J
15/00 20060101AFI20240926BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ギヤ室内の潤滑油が外部に漏れることを未然に防止する。
【解決手段】フローティングシール50を有する動力伝達装置1の状態監視システム100であって、フローティングシール50は、第1弾性リング51と、第1弾性リング51を介して固定ハウジング10に支持される第1シールリング53と、第2弾性リング52と、第2弾性リング52を介して回転ハウジング20に支持され、第1シールリング53に摺接する第2シールリング54と、を有し、状態監視システム100は、第1シールリング53に設けられる温度センサ60と、温度センサ60の検出結果に基づいてフローティングシール50の異常を判定する情報処理装置70と、を備え、情報処理装置70は、温度センサ60により検出される温度が予め定められる劣化判定閾値以上となった累積時間に基づいて、第1弾性リング51及び/または第2弾性リング52の劣化を判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
変速機構の状態監視システムであって、
前記変速機構は、
駆動源を収容する固定ハウジングと、
前記駆動源の出力回転が減速機を介して伝達され回転する回転ハウジングと、
前記固定ハウジングと前記回転ハウジングの間に形成されるとともに、前記減速機が収容され潤滑油が封入されるギヤ室と、
前記固定ハウジングと前記回転ハウジングとにわたって設けられ、前記ギヤ室内の潤滑油をシールするフローティングシールと、を有し、
前記フローティングシールは、
前記固定ハウジングに設けられる第1弾性リングと、
前記第1弾性リングを介して前記固定ハウジングに支持される第1シールリングと、
前記回転ハウジングに設けられる第2弾性リングと、
前記第2弾性リングを介して前記回転ハウジングに支持され、前記第1シールリングに摺接する第2シールリングと、を有し、
前記状態監視システムは、
前記第1シールリングに設けられて前記第1シールリングの温度を検出する温度検出器と、
前記温度検出器の検出結果に基づいて前記フローティングシールの異常を判定する情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、前記温度検出器により検出される温度が予め定められる劣化判定閾値以上となった累積時間に基づいて、前記第1弾性リング及び/または前記第2弾性リングの劣化を判定することを特徴とする状態監視システム。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の状態監視システムであって、
前記情報処理装置は、前記温度検出器により検出される温度が前記劣化判定閾値よりも大きい異常判定閾値以上になると、前記第1弾性リング及び/または前記第2弾性リングの異常を判定することを特徴とする状態監視システム。
【請求項3】
請求項1に記載の状態監視システムであって、
前記温度検出器は、前記第1シールリングの周方向に互いに離れて複数設けられ、
前記情報処理装置は、複数の前記温度検出器により検出される温度の互いの差から前記フローティングシールの異常を判定することを特徴とする状態監視システム。
【請求項4】
請求項1に記載の状態監視システムであって、
前記温度検出器は、前記第1シールリングの内周面であって常に潤滑油に浸る位置に設けられることを特徴とする状態監視システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、状態監視システムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、駆動源を収容する固定ハウジングと、駆動源の出力回転が伝達されて回転する回転ハウジングと、回転ハウジングに収容され、駆動源の出力回転を変速して回転ハウジングに伝達する変速機構と、固定ハウジングと回転ハウジングとの間の隙間をシールするフローティングシールと、を備える動力伝達装置が開示されている。回転ハウジングと固定ハウジングの間には変速機構を収容するギヤ室が形成され、ギヤ室には変速機構を潤滑する潤滑油が充填される。
【0003】
また、フローティングシールは、固定ハウジングに設けられる第1弾性リングと、第1弾性リングを介して固定ハウジングに支持される第1シールリングと、回転ハウジングに設けられる第2弾性リングと、第2弾性リングを介して回転ハウジングに支持され、第1シールリングに摺接する第2シールリングと、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-159463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の動力伝達装置では、第1弾性リング及び第2弾性リングの弾性力により第1シールリングと第2シールリングが互いに摺接することによって、ギヤ室内の潤滑油がシールされる。しかし、第1弾性リング及び第2弾性リングの経年劣化や、外部から土砂等の異物混入により、第1シールリングと第2シールリングの摺接状態が変化すると、ギヤ室内の潤滑油が外部に漏れてしまうおそれがある。特許文献1に記載の動力伝達装置では、ギヤ室内の潤滑油が外部に漏れて初めてフローティングシールの異常に気付くため、ギヤ室内の潤滑油が外部に漏れることを未然に防止することができない。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ギヤ室内の潤滑油が外部に漏れることを未然に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、変速機構の状態監視システムであって、変速機構は、駆動源を収容する固定ハウジングと、駆動源の出力回転が減速機を介して伝達され回転する回転ハウジングと、固定ハウジングと回転ハウジングの間に形成されるとともに、減速機が収容され潤滑油が封入されるギヤ室と、固定ハウジングと回転ハウジングとにわたって設けられ、ギヤ室内の潤滑油をシールするフローティングシールと、を有し、フローティングシールは、固定ハウジングに設けられる第1弾性リングと、第1弾性リングを介して固定ハウジングに支持される第1シールリングと、回転ハウジングに設けられる第2弾性リングと、第2弾性リングを介して回転ハウジングに支持され、第1シールリングに摺接する第2シールリングと、を有し、状態監視システムは、第1シールリングに設けられて第1シールリングの温度を検出する温度検出器と、温度検出器の検出結果に基づいてフローティングシールの異常を判定する情報処理装置と、を備え、情報処理装置は、温度検出器により検出される温度が予め定められる劣化判定閾値以上となった累積時間に基づいて、第1弾性リング及び/または第2弾性リングの劣化を判定することを特徴とする。
【0008】
この発明では、温度検出器により第1シールリングの温度を検出することによって、第1弾性リング及び/または第2弾性リングの経年劣化を監視し、フローティングシールの異常を判定する。よって、ギヤ室内の潤滑油が外部に漏れる前に、フローティングシールの交換等のメンテナンスを行うことができる。
【0009】
また、本発明は、情報処理装置は、温度検出器により検出される温度が劣化判定閾値よりも大きい異常判定閾値以上になると、第1弾性リング及び/または第2弾性リングの異常を判定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、温度検出器は、第1シールリングの周方向に互いに離れて複数設けられ、情報処理装置は、複数の温度検出器により検出される温度の互いの差からフローティングシールの異常を判定することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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