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公開番号
2024134083
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044189
出願日
2023-03-20
発明の名称
ガス制御システム
出願人
富士電機株式会社
代理人
インフォート弁理士法人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
53/22 20060101AFI20240926BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】分離対象となるガスの組成が変化した場合であっても柔軟に対応することができるガス制御システムを提供すること。
【解決手段】分離対象ガスを分離膜に導入することで特定ガス成分を分離するガス制御システムにおいて、ガス透過性能が異なる並列に配置された複数の膜分離器と、複数の膜分離器に対応する調圧弁と、調圧弁を制御することにより、複数の膜分離器に流入する分離対象ガスの流量を調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
分離対象ガスを分離膜に導入することで特定ガス成分を分離するガス制御システムにおいて、
ガス透過性能が異なる並列に配置された複数の膜分離器と、
前記複数の膜分離器に対応する調圧器と、
前記調圧器を制御することにより、前記複数の膜分離器に流入する前記分離対象ガスの流量を調整する制御器と、
を備えることを特徴とするガス制御システム。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記複数の膜分離器の下流にガス成分を測定する測定器を備え、
前記制御器は、前記測定器により測定された前記ガス成分に基づいて前記調圧器を制御することにより、前記複数の膜分離器に流入する前記分離対象ガスの流量を調整する
ことを特徴とする請求項1に記載のガス制御システム。
【請求項3】
前記ガス透過性能は、前記各列の膜分離器は第1優先透過ガス成分が同様であり、第2優先透過ガス成分が異なる
ことを特徴とする請求項2に記載のガス制御システム。
【請求項4】
前記複数の膜分離器は、前記第2優先透過ガス成分の調節用に割り当てられる
ことを特徴とする請求項3に記載のガス制御システム。
【請求項5】
前記各列の膜分離器の上流側に加熱器を更に備え、
前記制御器は、前記調圧器の制御だけでは目標仕様に不足する場合には、前記加熱器により前記分離対象ガスを昇温して、前記膜分離器の透過性能を向上させる
ことを特徴とする請求項1から4のうち何れかに記載のガス制御システム。
【請求項6】
前記各列の膜分離器の下流側に冷却塔を更に備える
ことを特徴とする請求項1から4のうち何れかに記載のガス制御システム。
【請求項7】
前記各列の膜分離器は、多段構成とする
ことを特徴とする請求項1から4のうち何れかに記載のガス制御システム。
【請求項8】
前記膜分離器を構成する前記分離膜は、有機膜、無機膜、ゼオライト膜のうち少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1から4のうち何れかに記載のガス制御システム。
【請求項9】
前記各列の膜分離器の上流側および/または下流側にポンプを更に備え、加圧方式および/または減圧方式により前記各列の膜分離器に差圧を設ける
ことを特徴とする請求項1から4のうち何れかに記載のガス制御システム。
【請求項10】
前記測定器は、前記複数の膜分離器の透過ガスを測定する
ことを特徴とする請求項2から4のうち何れかに記載のガス制御システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス制御システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ガスを分離する技術の必要性が増している。そこで例えば、特許文献1は、第2透過ガス排出ラインの一部から分岐し、第2透過ガスを、原料ガス又は第1未透過ガスに戻す第2透過ガスの戻しラインと、を備えるCO
2
分離装置を開示している。また、特許文献2は、少なくとも2種の生成物を高い純度で同時に供給することができる方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-93767号公報
特開2016-505354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ガス制御システムにおいては、予め目標としている透過ガス成分又は未透過ガス成分の回収率や回収濃度が決まっている。このため、特許文献1、2では、2つの膜により未透過成分のガスの回収率を向上させることができるものの、分離対象となるガスの組成が変化した場合にガスの組成に柔軟に対応することが困難であるという課題が存在していた。なお、回収率とは、ガス制御システムに流入するガスの全流量に含まれる分離対象ガスの流量に対する透過した分離対象ガス流量の比率である。また、分離対象ガスの回収濃度とは透過ガス流量に対する透過した分離対象ガスの流量の比率である。
【0005】
本実施形態の課題としては、分離対象となるガスの組成が変化した場合であっても柔軟に対応することができるガス制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態における一態様のガス制御システムは、分離対象ガスを分離膜に導入することで特定ガス成分を分離するガス制御システムにおいて、ガス透過性能が異なる並列に配置された複数の膜分離器と、前記複数の膜分離器に対応する調圧器と、前記調圧器を制御することにより、前記複数の膜分離器に流入する前記分離対象ガスの流量を調整する制御器と、を備えることを特徴とする。
【0007】
このため、制御部は、ガス透過性能が異なる並列に配置された複数の膜分離器に対応する調圧弁を制御することにより、複数の膜分離器に流入する分離対象ガスの流量を調整することができる。したがって、分離対象となるガスの組成が変化した場合であっても制御部により調圧器を制御するだけで、特定ガス成分の分離に柔軟に対応することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ガスの組成が変化した場合であっても柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態にかかるガス制御システムの概略図である。
膜分離器毎の第1優先透過ガス成分及び第2優先透過ガス成分を含む透過ガスの透過流量と、差圧と、の関係を示す図である。
A列~C列における各膜分離器にかかる差圧の変化の一例を示す図である。
第1優先透過ガス成分及び第2優先透過ガス成分の回収濃度と、経過時間と、の関係の一例を示す図である。
他の実施形態にかかるガス制御システムの一例を示す図である。
他の実施形態にかかるガス制御システムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本実施形態にかかるガス制御システム1の概略図である。図1に示すように、分離対象ガスを導入する分離対象ガス導入ラインL11と、分離対象ガス導入ラインL11に接続され、導入された分離対象ガスを調圧する複数の調圧弁21A~調圧弁21Cと、各調圧弁21A~調圧弁21Cにそれぞれ接続された複数の加熱器22A~加熱器22Cと、各加熱器22A~加熱器22Cにそれぞれ接続された複数の膜分離器23A~膜分離器23Cと、各膜分離器23A~膜分離器23Cを透過した透過ガスの排出側に接続された複数の調圧弁24A~調圧弁24Cと、各調圧弁24A~調圧弁24Cを通過したガスを集合する集合ラインL12と、集合ラインL12の下流に接続された透過側ポンプ26と、透過側ポンプ26を通過したガスを測定する測定器部27と、各膜分離器23A~膜分離器23Cを透過できなかった未透過ガスの排出側に接続された未透過側ポンプ28と、制御部29と、を備える。ガス制御システム1は、図1に図示していない他の構成を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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