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公開番号2024132556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043368
出願日2023-03-17
発明の名称切断機
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B23D 45/14 20060101AFI20240920BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】傾動操作中におけるガタツキを抑制して、切断機本体をベースに対して滑らかに傾動させることの可能な技術を提供する。
【解決手段】切断機は、当接面を有するベースと、切断機本体と、切断機本体をベースに対して第1軸線周りに傾動可能に支持する少なくとも1つの傾動支持部とを備える。少なくとも1つの傾動支持部は、切断機本体に固定された傾動プレートと、傾動プレートと対向して配置されベースに固定されたアンギュラプレートと、傾動プレートとアンギュラプレートとを連結するように構成されたリンクアームとを備える。切断機本体が傾動されたとき、傾動プレートは切断機本体と一体に傾動し、傾動プレートとアンギュラプレートの互いの対向面は摺接し、リンクアームは、切断機本体の傾動に連動して、第1軸線と平行な第2軸線を中心として傾動する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
切断機であって、
ワークに当接させるための当接面を有するベースと、
刃具に回転駆動力を提供するように構成された電動モータを備え、前記ベースの前記当接面に対して第2の側に配置された切断機本体と、
前記切断機本体を第1軸線周りに前記ベースに対して傾動可能に支持する少なくとも1つの傾動支持部と、を有し、
前記少なくとも1つの傾動支持部は、
前記ベースに対して前記第2の側へ突出し、前記切断機本体に固定された傾動プレートと、
前記ベースに対して前記第2の側へ突出し、前記第1軸線に平行な方向において前記傾動プレートと対向して配置され、前記ベースに固定されたアンギュラプレートと、
前記傾動プレートと前記アンギュラプレートとを連結するように構成されたリンクアームとを備え、
前記切断機本体が傾動されたとき、
前記傾動プレートは前記切断機本体と一体に傾動し、前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの互いの対向面は摺接し、
前記リンクアームは、前記切断機本体の傾動に連動して、前記第1軸線と平行な第2軸線を中心として傾動する、切断機。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の切断機であって、
前記第2軸線は、前記ベースの前記当接面に対して前記第2の側に設けられている、切断機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の切断機であって、
前記第1軸線は、前記ベースの前記当接面に対して前記第2の側とは反対の第1の側に設けられた仮想的な軸線である、切断機。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の切断機であって、
前記少なくとも1つの傾動支持部は、
前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの一方に設けられ、前記切断機本体の傾動方向に沿った円弧状の円弧溝と、
前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの他方に固定される第1部分と、前記円弧溝に向けて突出する第2部分とを有し、前記傾動プレートが傾動されると前記円弧溝に沿って摺動するガイドピンと、を備える、切断機。
【請求項5】
請求項4に記載の切断機であって、
前記リンクアームは、前記第2軸線上に設けられた基端部と、前記基端部とは反対側の先端部とを有し、
前記先端部は、前記円弧溝よりも前記第1軸線に近い側で前記傾動プレートに固定されて、前記傾動プレートと一体に傾動する、切断機。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の切断機であって、
前記切断機本体の前記ベースに対する傾斜角度を固定可能な角度固定部であって、
前記アンギュラプレートに設けられ、前記切断機本体の前記傾動方向に沿った円弧状の固定溝と、
前記第1軸線に平行に延在し、前記固定溝に挿通されて前記傾動プレートに係止された角度固定シャフトと、
前記角度固定シャフトに接続され、ユーザの操作により前記傾動プレートと前記アンギュラプレートとを前記第1軸線と平行な方向に固定可能な操作部とを備える、角度固定部を有し、
前記円弧溝は、前記固定溝よりも前記第1軸線に近い側に設けられている、切断機。
【請求項7】
請求項6に記載の切断機であって、
前記円弧溝は、前記アンギュラプレートに設けられた前記固定溝であり、
前記ガイドピンは、前記角度固定シャフトである、切断機。
【請求項8】
請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の切断機であって、
前記少なくとも1つの傾動支持部は、更に、前記傾動プレート及び前記アンギュラプレートとは別体として形成され、前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの前記一方に固定され前記円弧溝を有するガイドプレートを備える、切断機。
【請求項9】
請求項8に記載の切断機であって、
前記ガイドプレートは、鋼製である、切断機。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載の切断機であって、
前記少なくとも1つの傾動支持部は、更に、前記円弧溝の第1端に配置された第1ピンと、前記円弧溝の前記第1端とは反対の第2端に配置された第2ピンとを備え、
前記第1ピン及び前記第2ピンは、前記ガイドプレートを前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの前記一方に固定する、切断機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、切断機に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
ワークに当接させるための当接面を有する略矩形のベースと、刃具が装着される切断機本体とを有し、ベースに対して切断機本体を傾動させることで、ワークに対して刃具を傾斜させた切断(傾斜切り)を行うことが可能な切断機が知られている。このような切断機の一種として、特許文献1には、プランジ式のマルノコが示されている。特許文献1のマルノコは、ベースに固定されたアンギュラプレートと刃具を有する加工機本体に固定された前側ブラケットとを備えている。前側ブラケットの前面には、傾動支軸を中心とした円弧状の2本の凸形レールが設けられ、アンギュラプレートには、2本の凸形レールに係合する2本の円弧状の凹型レールが設けられている。加工機本体がベースに対して傾動されると、凸形レールと凹型レールとが摺動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-128026号公報
特開2018-176310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載のマルノコでは、加工機本体のベースに対する傾動(傾斜)角度が大きくなるにつれて、凸形レールと凹型レールとの係合部分が減少する。この係合部分の減少に起因して加工機本体とベースとの間にガタつきが生じ、加工機本体をベースに対して滑らかに傾動させ難い場合がある。このような課題は、マルノコに限らず、刃具が装着される切断機本体をベースに対して傾動させるように構成された切断機において、共通して生じ得る。したがって、傾動操作中におけるガタツキを抑制して、切断機本体をベースに対して滑らかに傾動させることの可能な技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、切断機が提供される。前記切断機は、ベースと、切断機本体と、少なくとも1つの傾動支持部とを備える。前記ベースは、ワークに当接させるための当接面を有する。前記切断機本体は、刃具に回転駆動力を提供するように構成された電動モータを備える。前記切断機本体は、前記ベースの前記当接面に対して第2の側に配置されている。前記少なくとも1つの傾動支持部は、前記切断機本体を前記ベースに対して第1軸線周りに傾動可能に支持するように構成されている。前記少なくとも1つの傾動支持部は、傾動プレートと、アンギュラプレートと、リンクアームとを備える。前記傾動プレートは、前記ベースに対して前記第2の側へ突出するように構成されている。前記傾動プレートは、前記切断機本体に固定されている。前記アンギュラプレートは、前記ベースに対して前記第2の側へ突出するように構成されている。前記アンギュラプレートは、前記第1軸線に平行な方向において前記傾動プレートと対向して配置されている。前記アンギュラプレートは、前記第1軸線に平行な方向において前記切断機本体に対し前記傾動プレートより遠い側に配置されている。前記アンギュラプレートは、前記ベースに固定されている。前記リンクアームは、前記傾動プレートと前記アンギュラプレートとを連結するように構成されている。前記切断機本体が傾動されたとき、前記傾動プレートは前記切断機本体と一体に傾動し、前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの互いの対向面は摺接する。前記リンクアームは、前記切断機本体の傾動動作に連動して、前記傾動軸線と平行な第2軸線を周りに傾動するように構成されている。
【0006】
この態様によれば、傾動プレートとアンギュラプレートはリンクアームによって連結されており、リンクアームは、切断機本体の傾動中心である第1軸線と平行な第2軸線周りに、切断機本体に連動して傾動する。リンクアームが傾動プレートとアンギュラプレートとを連結する態様は、傾斜角度によらず維持される。そのため、切断機本体の傾斜角度が大きくなることに起因する傾動プレートとアンギュラプレートの間のガタつきを抑制できる。したがって、切断機本体をベースに対して滑らかに傾動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態のマルノコを示す斜視図であり、本体部は上死点にある。
マルノコの前面図であり、本体部は下死点にある。
図2に対応するマルノコの上面図である。
アンギュラプレートを破線で示した前側傾動支持部付近の拡大図であり、第1軸線を説明するために刃具のみを複数の傾斜角度で傾動させた図である。
前側傾動支持部付近の斜視図であり、切断機本体の傾斜角度は0°である。
前側傾動支持部及びリンクプレートを後から見た図である。
前側傾動支持部付近の拡大図であり、切断機本体の傾斜角度は15°である。
前側傾動支持部付近の拡大図であり、切断機本体の傾斜角度は30°である。
前側傾動支持部付近の拡大図であり、切断機本体の傾斜角度は45°である。
第2実施形態のマルノコを示す斜視図であり、本体部は下死点にある。
第2実施形態の前側傾動支持部付近の拡大図であり、切断機本体の傾斜角度は0°である。
第2実施形態の前側傾動支持部及びリンクプレートを後から見た図である。
図11のXII-XII断面図である。
第2実施形態の前側傾動支持部付近の拡大図であり、切断機本体の傾斜角度は45°である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の非限定的な一実施形態において、前記第2軸線は、前記ベースの前記当接面に対して前記第2の側に設けられていてもよい。
この実施形態によれば、切断機本体に装着される刃具を、リンクアームの回転(傾動)軸線を構成する部材やリンクアームによって適切に支持できる。そのため、切断機本体に質量の比較的大きい刃具が装着されても、切断機本体をベースに対して滑らかに傾動させることができる。
【0009】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記第1軸線は、前記ベースの前記当接面に対して前記第2の側とは反対の第1の側に設けられた仮想的な軸線であってもよい。
この実施形態によれば、切断機本体の傾動中心である第1軸線は、ベースに対して切断機本体が位置する側とは反対側、つまり、ワーク側に設けられた仮想的な軸線である。そのため、傾斜角度によってワークの切断位置がずれることを抑制できる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記少なくとも1つの傾動支持部は、円弧溝とガイドピンとを備えていてもよい。前記円弧溝は、前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの一方に設けられ、前記切断機本体の傾動方向に沿った円弧状に形成されていてもよい。前記ガイドピンは、前記傾動プレートと前記アンギュラプレートの他方に固定される第1部分と、前記円弧溝に向けて突出する第2部分とを有していてもよい。前記ガイドピンは、前記傾動プレートが傾動されると前記第2部分が前記円弧溝に沿って摺動するように構成されていてもよい。
この実施形態によれば、切断機本体に連動して傾動プレートが傾動されると、ガイドピンの第2部分は円弧溝に沿って移動する。また、切断機本体の傾斜角度によらず、ガイドピンの円弧溝に沿った方向(つまり、傾動方向)以外の移動は、円弧溝によって規制される。そのため、円弧溝とガイドピンとによって、切断機本体の第1軸線周りの傾動を支持(案内)しつつ、切断機本体の傾斜角度が大きくなることに起因する傾動プレートとアンギュラプレートとの間のガタつきを抑制できる。したがって、切断機本体をベースに対してより滑らかに傾動させることができる。
なお、この実施形態において、円弧溝の円弧中心は、第1軸線上に存在してもよい。円弧溝及びガイドピンは、円弧溝とガイドピンとが協働して切断機本体を第1軸線を中心として傾動させるように構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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