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公開番号
2024130897
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040848
出願日
2023-03-15
発明の名称
スロットルグリップ装置およびスロットルグリップ装置の製造方法
出願人
東洋電装株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B62K
23/04 20060101AFI20240920BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】スロットルグリップを回転させた際の回転負荷を、簡単な構成で変更可能であるとともに、長期にわたって安定して運転手に感じさせることができるスロットルグリップ装置およびスロットルグリップ装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】スロットルグリップ装置1は、スロットルグリップ12と、スロットルグリップ12を付勢するリターンスプリング2と、スロットルグリップ12の回転角度を検出するアクセルポジションセンサ3とを備える。アクセルポジションセンサ3は、スロットルグリップ12と連動して回転する磁石31と、磁石31を収容する磁性材からなる筒状部材32と、磁石31に対向して配置された磁気センサ33とを有する。スロットルグリップ装置1は、磁石31に対する筒状部材32の位置の変更可能な箇所を位置決めして、筒状部材32が磁石31に対向する面積S32が調整された状態とする位置決め部6を備える。
【選択図】図4A
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒状のハンドルバーの中心軸の周りに回転可能な状態で前記ハンドルバーに取り付けられるスロットルグリップと、
前記スロットルグリップを初期位置へ戻すように付勢するリターンスプリングと、
前記スロットルグリップの回転角度を検出するアクセルポジションセンサと、を備え、
前記アクセルポジションセンサは、
前記中心軸周りの回転方向に沿って配置された複数の磁極を有し、前記スロットルグリップと連動して前記中心軸の周りに回転する磁石と、
前記磁石を収容する磁性材からなる筒状部材と、
前記磁石の端面に対向して配置された磁気センサと、を有し、
前記磁石に対する前記筒状部材の位置の変更可能な箇所を位置決めして、前記磁石と前記筒状部材とが互いに対向する面積が調整された状態とする位置決め部を備える、スロットルグリップ装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記磁気センサは、前記磁石の前記中心軸の端面に対向して配置されている、請求項1に記載のスロットルグリップ装置。
【請求項3】
前記磁気センサは、前記磁石の前記中心軸の端面に対向して複数配置されている、請求項1に記載のスロットルグリップ装置。
【請求項4】
円筒状のハンドルバーの中心軸の周りに回転可能な状態で前記ハンドルバーに取り付けられるスロットルグリップと、
前記スロットルグリップを初期位置へ戻すように付勢するリターンスプリングと、
前記スロットルグリップの回転角度を検出するアクセルポジションセンサと、を備え、
前記アクセルポジションセンサは、
前記中心軸周りの回転方向に沿って配置された複数の磁極を有し、前記スロットルグリップと連動して前記中心軸の周りに回転する磁石と、
前記磁石を収容する磁性材からなる筒状部材と、
前記磁石の前記中心軸の端部に対向して配置された磁気センサと、を有し、
前記筒状部材として、全長が異なる複数の筒状部材が用意されており、該複数の筒状部材から1つの筒状部材が選択されて、前記磁石と前記筒状部材とが互いに対向する面積が調整された状態となる、スロットルグリップ装置。
【請求項5】
前記全長が異なる複数の筒状部材には、少なくとも、全長が大、中、小の3種の筒状部材が含まれており、
前記全長が大の筒状部材が選択された場合には、前記面積が最大となり、
前記全長が小の筒状部材が選択された場合には、前記面積が最小となり、
前記全長が中の筒状部材が選択された場合には、前記面積が前記最大の面積と前記最小の面積との間の大きさとなる、請求項4に記載のスロットルグリップ装置。
【請求項6】
円筒状のハンドルバーの中心軸の周りに回転可能な状態で前記ハンドルバーに取り付けられるスロットルグリップと、
前記スロットルグリップを初期位置へ戻すように付勢するリターンスプリングと、
前記スロットルグリップの回転角度を検出するアクセルポジションセンサと、
前記アクセルポジションセンサに対する調整を行う調整機構と、を備え、
前記アクセルポジションセンサは、
前記中心軸周りの回転方向に沿って配置された複数の磁極を有し、前記スロットルグリップと連動して前記中心軸の周りに回転する磁石と、
前記磁石を収容する磁性材からなる筒状部材と、
前記磁石の端面に対向して配置された磁気センサと、を有し、
前記調整機構は、前記磁石と前記筒状部材とが互いに対向する面積を調整可能とする、スロットルグリップ装置。
【請求項7】
前記調整機構は、前記磁石に対する前記筒状部材の前記中心軸方向の位置を変更して、前記面積を調整する、請求項6に記載のスロットルグリップ装置。
【請求項8】
前記ハンドルバーの内側で前記リターンスプリングと前記アクセルポジションセンサとを収容するケースを備え、
前記調整機構は、前記筒状部材の前記中心軸方向の位置を変更した状態で、前記筒状部材を前記ケースに対して固定する固定部材を有する、請求項7に記載のスロットルグリップ装置。
【請求項9】
前記ケースは、管状をなすものであり、その管壁に貫通して形成され、前記中心軸方向に沿った長尺な貫通孔を有し、
前記固定部材は、前記貫通孔を介して前記筒状部材と螺合する雄ネジを有する、請求項8に記載のスロットルグリップ装置。
【請求項10】
前記調整機構は、前記筒状部材に連結された連結部と、該連結部と螺合する螺合部材と、を有し、前記連結部に対する前記螺合部材の螺合量に応じて、前記連結部を前記筒状部材ごと前記中心軸方向に移動させて、前記磁石に対する前記筒状部材の前記中心軸方向の位置を変更する、請求項7に記載のスロットルグリップ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットルグリップ装置およびスロットルグリップ装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から鞍乗り型の車両のハンドルバーには運転手がスロットルバルブの開度(アクセル開度)をコントロールするためのスロットルグリップ装置が設けられる。スロットルグリップ装置は、運転手の操作に応じて円筒状のハンドルバーの中心軸の周りに回転するスロットルグリップと、回転したスロットルグリップを元の位置(初期位置)へ戻すように付勢するリターンスプリングとを備える。また、スロットルグリップ装置は、磁気センサと磁石とを有するアクセルポジションセンサを備える。アクセルポジションセンサは、スロットルグリップの回転に連動して回転する磁石の磁力線の向きや密度の変化を磁気センサで検知することにより、スロットルグリップの回転角度を電気信号として出力する。また、特許文献1には、スロットルグリップの回転時に抵抗力を生じさせて、運転手に回転負荷を感じさせるスロットルグリップ装置が開示されている。この特許文献1に記載のスロットルグリップ装置は、スロットルグリップとともに回転する回転側摩擦板と、固定側摩擦板と、回転側摩擦板を固定側摩擦板に向かって付勢して押圧する付勢手段と、を有する。そして、スロットルグリップを回転させた際に、回転側摩擦板が固定側摩擦板に押圧されつつ回転して、回転側摩擦板と固定側摩擦板との間に摩擦力が生じる。この摩擦力がスロットルグリップ回転時の抵抗力となって、運転手に回転負荷を感じさせることができる。また、特許文献1に記載のスロットルグリップ装置では、付勢手段の付勢力を変更して、回転側摩擦板と固定側摩擦板との間に摩擦力を調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5311556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、回転側摩擦板と固定側摩擦板との間に摩擦力を生じさせる機構では、例えば、スロットルグリップの操作の積算回数が増えるにつれて回転摩擦板や固定摩擦板が摩耗していくため、各摩擦板の破損や摩擦板からの摩耗粉等が生じ易くなるおそれがある。その結果、スロットルグリップを回転させた際の回転負荷を安定して運転手に感じさせることが困難となったり、各摩擦板に摩耗粉が堆積して、スロットルグリップ操作時の操作感が悪化したりするおそれがあった。また、回転側摩擦板と固定側摩擦板とを有する分、装置構成が複雑化するという問題も生じる。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、スロットルグリップを回転させた際の回転負荷を、簡単な構成で変更可能であるとともに、長期にわたって安定して運転手に感じさせることができるスロットルグリップ装置およびスロットルグリップ装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のスロットルグリップ装置は、円筒状のハンドルバーの中心軸の周りに回転可能な状態で前記ハンドルバーに取り付けられるスロットルグリップと、前記スロットルグリップを初期位置へ戻すように付勢するリターンスプリングと、前記スロットルグリップの回転角度を検出するアクセルポジションセンサと、を備え、前記アクセルポジションセンサは、前記中心軸周りの回転方向に沿って配置された複数の磁極を有し、前記スロットルグリップと連動して前記中心軸の周りに回転する磁石と、前記磁石を収容する磁性材からなる筒状部材と、前記磁石の端面に対向して配置された磁気センサと、を有し、前記磁石に対する前記筒状部材の位置の変更可能な箇所を位置決めして、前記磁石と前記筒状部材とが互いに対向する面積が調整された状態とする位置決め部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、スロットルグリップを回転させた際の回転負荷を、簡単な構成で変更可能であるとともに、長期にわたって安定して運転手に感じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態のスロットルグリップ装置の斜視図である。
図1に示すスロットルグリップ装置の縦断面斜視図である。
図1に示すスロットルグリップ装置を中心軸方向から見たときのアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す図である。
アクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最大状態)である。
アクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積中間状態)である。
アクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最小状態)である。
第2実施形態のスロットルグリップ装置におけるアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最大状態)である。
第2実施形態のスロットルグリップ装置におけるアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積中間状態)である。
第2実施形態のスロットルグリップ装置におけるアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最小状態)である。
第3実施形態のスロットルグリップ装置におけるアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最大状態)である。
第3実施形態のスロットルグリップ装置におけるアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最小状態)である。
第4実施形態のスロットルグリップ装置におけるアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最大状態)である。
第4実施形態のスロットルグリップ装置におけるアクセルポジションセンサの磁石と筒状部材と磁気センサとの位置関係を示す概略縦断面図(面積最小状態)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせることもできる。
【0010】
<第1実施形態>
以下、図1~図4Cを参照して、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態のスロットルグリップ装置の斜視図である。なお、以下では、説明の都合上、図1中の左側を「左(または左方)」、右側を「右(または右方)」と言う(図2、図4A~図7Bについても同様)。図1に示すスロットルグリップ装置1は、例えば、鞍乗り型車両のハンドルバーに搭載されて用いられる。スロットルグリップ装置1は、運転手がスロットルバルブの開度(アクセル開度)をコントロールするための装置である。なお、「鞍乗り型車両」とは、運転手が車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両等を含む車両のことである。スロットルグリップ装置1は、円筒状のハンドルバー11と、ハンドルバー11の中心軸O11の周りに回転可能な状態でハンドルバー11の外周側(外側)に取り付けられるスロットルグリップ12と、ハンドルバー11の右端側に取り付けられるグリップエンド13とを備える。スロットルグリップ12は、運転手の操作に応じてハンドルバー11の中心軸O11の周りに初期位置から所望の回転角へ回転される。そして、この操作の終了後、スロットルグリップ12は、後述するリターンスプリング2によって初期位置へ戻される。
(【0011】以降は省略されています)
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