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公開番号2024130432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040135
出願日2023-03-14
発明の名称培養装置
出願人株式会社ちとせ研究所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240920BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】コストの増大を抑えつつ網状部の変形を抑制するとともに、網状部の設置作業が容易となる培養装置を提供する。
【解決手段】培養装置10は、網状装置30と、支持体50と、容器20と、を備えている。網状装置30は、左右に向き合わせて配置された一対の網状部31,31、および一対の網状部31,31の下端部を連結する連結部32を有している。支持体50は、網状装置30を支持する。容器20は、一対の網状部31,31の間に配置されており、生物の培養液を貯留可能である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
左右に向き合わせて配置された一対の網状部、および一対の前記網状部の下端部を連結する連結部を有する網状装置と、
前記網状装置を支持する支持体と、
一対の前記網状部の間に配置され、生物の培養液を貯留可能な容器と、
を備えることを特徴とする培養装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
請求項1に記載の培養装置であって、
前記網状装置は、金網が折り曲げられて形成されたものであり、
前記連結部は、前記金網の折り曲げ部分から構成されており、
前記網状部は、前記連結部の両側に連設された平坦な部分から構成されていることを特徴とする培養装置。
【請求項3】
請求項1に記載の培養装置であって、
前記連結部は、前後方向から見た場合に、外側に凸の曲線形状を少なくとも一部に有していることを特徴とする培養装置。
【請求項4】
請求項1に記載の培養装置であって、
前記支持体は、
左右方向に間隔を空けて配置された二本の支柱と、
前記両支柱の下端部を連結する連結部材と、を備え、
前記網状装置と前記容器との間における前記連結部材に対向する位置、または前記連結部材と前記網状装置との間に、前記容器を保護する保護部材が配置されていることを特徴とする培養装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水生の生物を培養するための培養装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
藻類、ネクトン、プランクトン、微生物などの水生の生物を培養するための培養装置には、培養液を貯留可能な容器が不可欠である。
例えば、特許文献1には、光合成生物である微細藻類を培養するための培養装置として、二枚の網状部と、網状部を支持する複数の支柱と、両網状部の間に配置された透光性を有する容器と、を備えているものがある。この培養装置では、容器内の微細藻類に光を照射するとともに、容器内の培養液に二酸化炭素を供給することで、微細藻類を光合成により増殖させることができる。
更に、発電所や工場などの施設から排出される二酸化炭素を多く含む気体(排ガス)を容器内の培養液に供給し、排ガスに含まれる二酸化炭素によって藻類に光合成を行わせることで、二酸化炭素の排出量を削減しつつ、藻類を増殖させることができる。
藻類は、脂質、炭水化物、タンパク質などの物質を含んでいる。培養装置から回収した藻類からは、燃料や食品などの各種製品が生産される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2004/074423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した従来の培養装置では、培養液が貯留される容器の底部に大きな水圧がかかる。したがって、特許文献1に記載の培養装置の容器の両側に位置する二枚の網状部および/又は剛性フレームワークの下部は、容器を介して大きな力が加わることから、変形して広がり壊れやすくなる。一方、網状部の変形を抑えるために網状部の強度を大きくしようとすると、網の線材の直径を太くしたり、網の目を細かくしたりしなければならず、資材コストが増大してしまう。
また、二枚の網状部を支柱に設置する際には、網状部は、その外側面が支柱に接触するようにして支柱に立てかける形となる。このため、網状部の設置作業は、やや不安定な状態で行わなければならず、難しい作業となる。
【0005】
本発明は、前記した問題を解決し、コストの増大を抑えつつ網状部の変形を抑制するとともに、網状部の設置作業が容易となる培養装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、培養装置であって、網状装置と、支持体と、容器と、を備えている。前記網状装置は、左右に向き合わせて配置された一対の網状部、および一対の前記網状部の下端部を連結する連結部を有している。前記支持体は、前記網状装置を支持する。前記容器は、一対の前記網状部の間に配置されており、生物の培養液を貯留可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の培養装置は、コストの増大を抑えつつ網状部の変形を抑制するとともに、網状部の設置作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る培養装置を用いた培養システムの全体構成図である。
本発明の実施形態に係る培養装置を示した側面図である。
本発明の実施形態に係る培養装置を示した図2のIII-III断面図である。
本発明の実施形態に係る培養装置を示した図2のIV-IV断面図である。
図3の下部を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明の一例として、水生の光合成生物である藻類を大量に培養するための培養システムに用いられる培養装置について説明する。
【0010】
培養システム1は、図1に示すように、複数の培養装置10を地面に並べて設置することで構成されている。本実施形態では、発電所や工場など二酸化炭素を排出する施設の近くに培養システム1を設置している。
(【0011】以降は省略されています)

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