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公開番号2024130158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039713
出願日2023-03-14
発明の名称飛灰炭酸化装置及び飛灰処理方法
出願人JFEエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B09B 3/70 20220101AFI20240920BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】飛灰の炭酸化処理に要する水の量を抑え、炭酸化処理を効率よく進める。
【解決手段】飛灰炭酸化装置8は、廃棄物焼却炉1から排出された排ガスを除塵する除塵装置3から排出された飛灰を格納する。飛灰炭酸化装置8は、格納した飛灰を内部で移動させ、蒸気発生装置7から送られる水蒸気と、除塵装置3により除塵されて送風機6Aにより送られる排ガスとを飛灰に接触させる。飛灰に対して蒸気発生装置7からの水蒸気が接して飛灰の表面に水が付着し、水が付着した飛灰に排ガスが接することにより、排ガス中の二酸化炭素と飛灰は、飛灰粒子の表面の水を介して炭酸化反応が進行し、飛灰が炭酸化される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物焼却炉から排出された排ガスを除塵する除塵装置から排出された飛灰を格納する容器と、
前記容器内の前記飛灰を移動させる移動手段と、
水蒸気と、前記除塵装置により除塵された排ガスとを前記飛灰に供給する供給手段と、
を備える飛灰炭酸化装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記供給手段は、前記水蒸気と前記排ガスとを前記飛灰に交互に供給する
請求項1に記載の飛灰炭酸化装置。
【請求項3】
前記水蒸気を前記飛灰に供給する位置と前記排ガスを前記飛灰に供給する位置が同じである
請求項2に記載の飛灰炭酸化装置。
【請求項4】
廃棄物焼却炉から排出された排ガスを除塵する除塵装置から排出された飛灰を格納し、
格納した前記飛灰を移動させ、
水蒸気と、前記除塵装置により除塵された排ガスとを前記飛灰に接触させる
飛灰処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飛灰炭酸化装置及び飛灰処理方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
廃棄物を焼却する廃棄物焼却炉から排出される排ガスには多量の煤塵(飛灰)が含まれており、バグフィルタ等の除塵装置で排ガスは除塵される。除塵して排出された飛灰には鉛、カドミウム等の重金属類が含まれており、埋立処分する際には重金属類の溶出量が所定の規制値以下となるように、重金属類を固定し安定化処理して重金属類の溶出抑制処理を施すことが定められている。
【0003】
一般的な重金属類の安定化処理としては、例えば、アルカリ剤を飛灰に混合し重金属類を固定し安定化することが行われている。しかし、アルカリ剤を飛灰に混合する処理方法では、使用するアルカリ剤が高価であるため処理コストがかさむという課題があった。アルカリ剤を飛灰に混合する方法以外の処理方法としては、飛灰中のアルカリ成分を炭酸化してアルカリ飛灰の水素イオン指数(pH)を低くする方法(炭酸化処理)がある。特許文献1には、炭酸イオンを含む溶液を焼却灰に散水して焼却灰を洗浄した後、二酸化炭素を含有するガスを洗浄された焼却灰に供給することにより、焼却灰を炭酸化することが記載されている。特許文献2には、炭酸イオンを含む溶液を焼却灰に散水する散水処理と二酸化炭素を含有するガスの供給とを併行して行う、又は二酸化炭素を含有するガスの供給と散水処理とを交互に行うことにより焼却灰を炭酸化することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6663316号公報
特許第6792964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
焼却灰に溶液の散水を行う特許文献1、2に開示された方法では、焼却灰に対して溶液を行き渡すためには散水を多くする必要があるが、散水を多くすると焼却灰同士が溶液によって結合して塊となり、焼却灰の粒子とガスとの接触面積が小さくなるため、炭酸化の効率が悪くなる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、飛灰の炭酸化処理に要する水の量を抑え、炭酸化処理を効率よく進めることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る飛灰炭酸化装置は、廃棄物焼却炉から排出された排ガスを除塵する除塵装置から排出された飛灰を格納する容器と、前記容器内の前記飛灰を移動させる移動手段と、水蒸気と、前記除塵装置により除塵された排ガスとを前記飛灰に供給する供給手段と、を備える。
【0008】
本発明に係る飛灰炭酸化装置においては、前記供給手段は、前記水蒸気と前記排ガスとを前記飛灰に交互に供給する構成としてもよい。
【0009】
本発明に係る飛灰炭酸化装置においては、前記水蒸気を前記飛灰に供給する位置と前記排ガスを前記飛灰に供給する位置が同じである構成としてもよい。
【0010】
また、本発明の一側面に係る飛灰処理方法は、廃棄物焼却炉から排出された排ガスを除塵する除塵装置から排出された飛灰を格納し、格納した前記飛灰を移動させ、水蒸気と、前記除塵装置により除塵された排ガスとを前記飛灰に接触させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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