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公開番号2024129886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039256
出願日2023-03-14
発明の名称電子時計、針位置検出方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04C 3/00 20060101AFI20240920BHJP(時計)
要約【課題】外光によって精度よく針位置検出を行う。
【解決手段】時計100が、複数の針3と、複数の針3にそれぞれ対応して配置され、外光を検出する複数の検出部5と、制御部としてのCPU20と、を備え、CPU20は、複数の針3のうち、一の針3(例えば秒針3s)を所定距離移動させる間に、一の針3(例えば秒針3s)に対応する一の検出部5(例えば秒針位置検出部5s)によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別し、複数の針3のうち、他の針3(例えば分針3m)を所定距離移動させる間に、他の針3(例えば分針3m)に対応する他の検出部5(例えば分針位置検出部5m)によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別し、検出部5により閾値以上の外光を検出できた針3と閾値以上の外光を検出できなかった針3とがあった場合に、当該閾値以上の外光を検出できなかった針3について再度検出動作を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の針と、
前記複数の針にそれぞれ対応して配置され、外光を検出する複数の検出部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数の針のうち、一の針を所定距離移動させる間に、前記一の針に対応する一の検出部によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別し、
前記複数の針のうち、他の針を所定距離移動させる間に、前記他の針に対応する他の検出部によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別し、
前記検出部により閾値以上の外光を検出できた針と閾値以上の外光を検出できなかった針とがあった場合に、当該閾値以上の外光を検出できなかった針について再度外光の検出動作を実行する、
ことを特徴とする電子時計。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
複数の針と、
前記複数の針にそれぞれ対応して配置され、外光を検出する複数の検出部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数の針のうち、一の針を所定距離移動させる間に、前記一の針に対応する一の検出部によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別し、
前記一の検出部により閾値以上の外光を検出できなかった場合に、前記複数の針のうち、他の針の位置を所定量移動させて、前記一の針について再度外光の検出動作を実行する、
ことを特徴とする電子時計。
【請求項3】
外光の照度を検出する参考照度検出部を備え、
前記制御部は、
前記参考照度検出部による検出結果が所定の範囲外の照度であった場合には、前記検出部による外光の検出動作を行わない、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子時計。
【請求項4】
前記制御部は、
前記参考照度検出部によって検出された照度に応じて、前記検出部による外光の検出動作の閾値を設定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子時計。
【請求項5】
前記制御部は、
針を所定距離移動させる間に、前記検出部が閾値以上の外光を2回以上検出した針があった場合には、検出不良と判断する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子時計。
【請求項6】
前記制御部は、
前記検出部が閾値以上の外光を2回以上検出した針があった場合に、検出レベルを厳しくする方向に閾値を変更して、再度検出動作を実行する、
ことを特徴とする請求項5に記載の電子時計。
【請求項7】
前記制御部は、
前記検出部における検出レベルを厳しくする方向に閾値を変更して再度検出動作を実行し、前記一の針について、当該一の針を所定距離移動させる間に、前記検出部が閾値以上の外光を1回検出できた後、
前記他の針について前記検出部が閾値以上の外光を2回以上検出した場合には検出動作を中止する、
ことを特徴とする請求項6に記載の電子時計。
【請求項8】
複数の針は複数の歯車を備える輪列機構を介して回転駆動するものであり、
前記歯車には厚み方向に貫通する貫通孔が設けられており、
前記複数の検出部は、それぞれ対応する針を回転駆動させる前記歯車の前記貫通孔が重なり合って貫通状態となる貫通位置に対応して配置され、前記貫通位置において前記貫通孔から入射する外光を検出する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子時計。
【請求項9】
前記一の針に対応する一の検出部による検出動作が行われている間は、前記一の針以外を回転駆動させる歯車の前記貫通孔が重なり合わないようにして非貫通状態とする、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子時計。
【請求項10】
複数の針と、
前記複数の針にそれぞれ対応して配置され、外光を検出する複数の検出部と、
を備えて針位置検出を行う場合に、
前記複数の針のうち、一の針を所定距離移動させる間に、前記一の針に対応する一の検出部によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別する工程と、
前記複数の針のうち、他の針を所定距離移動させる間に、前記他の針に対応する他の検出部によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別する工程と、
前記検出部により閾値以上の外光を検出できた針と閾値以上の外光を検出できなかった針とがあった場合に、当該閾値以上の外光を検出できなかった針について再度外光の検出動作を実行する工程と、
を含むことを特徴とする針位置検出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子時計、針位置検出方法及びプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、指針を回転駆動させて時刻表示等を行う時計において、時計が強磁界の影響を受けたり、強い衝撃が加えられたりした場合等に、指針の駆動系に狂いが生じて、実際の針位置が制御部において認識されている針位置からずれてしまうことがある。
このような針位置のずれを検出するために、例えば、指針を回転駆動させる輪列機構を構成し指針と連動して回転する複数の歯車に、光を透過させる貫通孔を設け、この貫通孔が所定位置で重なった状態を各種受光素子等により検出することで、針位置が特定の時刻位置に配置されていることを確認する針位置検出機能が設けられた時計が知られている。
【0003】
例えば特許文献1に記載の時計(特許文献1において「アナログ電子時計」)では、連動する歯車に形成された貫通孔(特許文献1において「透過孔」)に対応する位置に、外光を検出する受光素子を設け、複数の歯車の貫通孔が重なり合って貫通状態となったときに外光を受光素子により検出して針位置を検出する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-69620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、外光を受光素子で検出する場合、針等の部品の影の影響を受けて、受光素子が十分な照度の外光を検出することができず、針位置検出に失敗してしまう場合があった。
【0006】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、外光によって精度よく針位置検出を行うことのできる電子時計、針位置検出方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明に係る電子時計は、
複数の針と、
前記複数の針にそれぞれ対応して配置され、外光を検出する複数の検出部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数の針のうち、一の針を所定距離移動させる間に、前記一の針に対応する一の検出部によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別し、
前記複数の針のうち、他の針を所定距離移動させる間に、前記他の針に対応する他の検出部によって閾値以上の外光を検出できたか否かを判別し、
前記検出部により閾値以上の外光を検出できた針と閾値以上の外光を検出できなかった針とがあった場合に、当該閾値以上の外光を検出できなかった針について再度検出動作を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外光によって精度よく針位置検出を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る時計を模式的に示す正面図である。
図1に示す時計に設けられるモジュールの一部を示す要部平面図である。
本実施形態に係る時計の要部制御構成をしめすブロック図である。
本実施形態における針位置検出処理の全体を示すフローチャートである。
パターン(1)による針位置検出処理を示すフローチャートである。
パターン(2)による針位置検出処理を示すフローチャートである。
帰零位置から秒針を10step後退させた状態を示す時計の模式的正面図である。
図7に示す状態から秒針を2step移動させた状態を示す時計の模式的正面図である。
図8に示す状態から秒針を数step移動させて秒針の針位置検出の透光部が貫通状態となった場合の時計の模式的正面図である。
図9に示す状態から秒針を4step以上移動させて秒針の針位置検出の透光部が非貫通状態となった場合の時計の模式的正面図である。
分針の針位置検出の透光部が貫通状態となった場合の時計の模式的正面図である。
図11に示す状態から分針を4step以上移動させて分針の針位置検出の透光部が非貫通状態となった場合の時計の模式的正面図である。
時針の針位置検出の透光部が貫通状態となった場合の時計の模式的正面図である。
図13に示す状態から時針を4step以上移動させて時針の針位置検出の透光部が非貫通状態となった場合の時計の模式的正面図である。
分針及び時針の針位置検出後、再度の検出動作で秒針の針位置検出の透光部が貫通状態となった場合の時計の模式的正面図である。
針の針位置検出の透光部が貫通状態である場合の輪列機構と検出部との関係を模式的に示す要部断面図である。
針の針位置検出の透光部が非貫通状態である場合の輪列機構と検出部との関係を模式的に示す要部断面図である。
貫通状態である針の針位置検出の透光部を針が塞いでいる状態を模式的に示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1から図18を参照して、本発明に係る電子時計、針位置検出方法及びプログラムの一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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