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公開番号2025003677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024189143,2022041091
出願日2024-10-28,2022-03-16
発明の名称文字板
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類G04B 19/06 20060101AFI20241226BHJP(時計)
要約【課題】下地の表面側にパターンを印刷できて複雑な意匠を実現できる文字板の加飾方法および文字板を提供すること。
【解決手段】本開示の文字板の加飾方法は、基材に模様を形成して下地とする下地形成工程と、前記下地の表面側に印刷層を形成する印刷層形成工程と、を有する文字板の加飾方法であって、前記印刷層形成工程は、インクジェット方式で吐出されるインクのドットの密度を変化させることで模様を印刷して前記印刷層を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基材に模様を形成して下地とする下地形成工程と、
前記下地の表面側に印刷層を形成する印刷層形成工程と、を有する文字板の加飾方法であって、
前記印刷層形成工程は、インクジェット方式で吐出されるインクのドットの密度を変化させることで模様を印刷して前記印刷層を形成することを特徴とする文字板の加飾方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載の文字板の加飾方法において、
前記印刷層形成工程は、透過性を有するインクを吐出して前記印刷層を形成する文字板の加飾方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の文字板の加飾方法において、
前記インクのドットの間隔は、前記ドットの直径の1倍より大きく3倍より小さいことを特徴とする文字板の加飾方法。
【請求項4】
請求項2に記載の文字板の加飾方法において、
前記透過性を有するインクは、酸化チタンインクであることを特徴とする文字板の加飾方法。
【請求項5】
請求項3に記載の文字板の加飾方法において、
前記インクは、銀ナノ微粒子インクまたは酸化チタンインクであることを特徴とする文字板の加飾方法。
【請求項6】
表面に下地となる模様が形成された基材と、
前記下地の表面側に形成された印刷層と、を有し、
前記印刷層は、インクジェット方式で吐出されるインクのドットの密度を変化させることで模様が印刷されていることを特徴とする文字板。
【請求項7】
請求項6に記載の文字板において、
前記下地は、濃色系の色で形成され、
前記印刷層は、銀ナノ微粒子インクで形成され、
前記銀ナノ微粒子インクのドットの間隔は、前記ドットの直径の1倍より大きく3倍より小さいことを特徴とする文字板。
【請求項8】
請求項6に記載の文字板において、
前記印刷層は、透過性を有するインクで形成され、
前記下地は、前記透過性を有するインクと同色系の色で形成され、
前記印刷層は、前記下地の表面に部分的に形成されていることを特徴とする文字板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、文字板の加飾方法および文字板に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、支持体およびマザー・オブ・パール・シートを備える時計のダイアルが開示されている。マザー・オブ・パール・シートは、前面と、支持体に面し、パターンが印刷されている後面とを有する。マザー・オブ・パール・シートは、マザー・オブ・パール・シートの後面に印刷されたパターンが、通常の照明条件下でマザー・オブ・パールを通して透けて見えるように、50μm~100μmの厚さとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2021-510820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のダイアルは、下地となるマザー・オブ・パール・シートの後面に、シルク・スクリーン印刷、フォトリソグラフィ、インクジェット印刷等でパターンを印刷している。すなわち、ユーザーは印刷されたパターンを、下地越しに視認することになり、印刷されたパターンを視認し難い。このため、下地の表面側にパターンを印刷できて複雑な意匠を実現できる文字板の加飾方法および文字板が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の文字板の加飾方法は、基材に模様を形成して下地とする下地形成工程と、前記下地の表面側に印刷層を形成する印刷層形成工程と、を有する文字板の加飾方法であって、前記印刷層形成工程は、インクジェット方式で吐出されるインクのドットの密度を変化させることで模様を印刷して前記印刷層を形成することを特徴とする。
【0006】
本開示の文字板は、表面に下地となる模様が形成された基材と、前記下地の表面側に形成された印刷層と、を有し、前記印刷層は、インクジェット方式で吐出されるインクのドットの密度を変化させることで模様が印刷されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の文字板の層構成を示す断面図である。
実施形態の文字板の加飾方法を示すフローチャートである。
実施形態の文字板を正面視した場合の反射光を示す説明図である。
実施形態の文字板を斜視した場合の反射光を示す説明図である。
文字板の正面視、50度の斜視、80度の斜視を示す説明図である。
文字板の第1の加飾例を示す図である。
文字板の第2の加飾例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態の文字板の加飾方法および文字板について、図1~図5を参照して説明する。
図1は、文字板1の層構成を示す断面図である。
文字板1は、表面に下地となる模様21が形成された基材2と、基材2の表面に積層された透光層3と、透光層3の表面に撥液処理を行うことで形成された撥液層4と、撥液層4の表面にインクジェット方式で吐出されたインク50によって形成される印刷層5とを備える。印刷層5は、基材2の表面側つまり下地となる模様21の表面側に形成されている。また、印刷層5は、インク50のドットの密度を変化させて模様51を印刷することで形成されている。すなわち、印刷層5の模様51は、インク50の吐出パターンであるドットパターンによって形成されている。
【0009】
次に、文字板1に模様を形成する加飾方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。
文字板1の加飾方法を開始すると、最初に、文字板1の基材2の表面に、めっき、彫刻、塗装などによって模様21を形成して下地とする下地形成工程S1を実施する。基材2としては、真鍮、洋白、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属板や硬質プラスチック板、セラミック板などが利用でき、特に金属板で基材2を構成すれば、プラスチック板を用いた場合に比べて高級感のあるデザインとすることができ、基材2の模様21と、印刷層5の模様51との組合せによる意匠性をより高めることができる。
また、彫刻などで基材2の表面に凹凸を設けて模様21を形成する場合は、基材2の凹凸面によって模様21が形成された下地が構成される。基材2の表面にめっきや塗装などで模様21を形成した場合は、めっきや塗装の層によって下地が構成される。
【0010】
下地形成工程S1の実施後、基材2の表面に透光性の樹脂を塗布して透光層3を形成する透光層形成工程S2を実施する。透光性の樹脂は、透明、パール系または色付き透明等の樹脂材料が利用でき、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂などが利用できる。透光層3の厚さ寸法は、例えば、40μm以上、100μm以下である。
基材2の表面に透光性の樹脂を塗布する方法は、スプレーによって塗布する方法や、インクジェット方式で吐出して塗布する方法などが利用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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