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公開番号2025000941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2024173813,2024507664
出願日2024-10-02,2023-02-24
発明の名称機械式時計
出願人シチズン時計株式会社
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類G04C 3/04 20060101AFI20241224BHJP(時計)
要約【課題】ヒゲゼンマイ32のバネ力によるトルクを小さくした場合においても回転を維持する機械式時計1を提供する。
【解決手段】機械式時計1は、動力ゼンマイ11と、テン輪31と、ヒゲゼンマイ32と、永久磁石41と、コイル43と、軟磁性コア42と、歩度調整手段40と、を有し、永久磁石41は、ヒゲゼンマイ32がその弾性変形の中立位置にある状態における0°位置において、S極部412が第1間隔を空けて第1端部421aに対向し、N極部411が第2間隔を空けて第2端部422aに対向し、180°位置において、S極部412が第3間隔を空けて第2端部422aに対向し、N極部411が第4間隔を空けて第1端部421aに対向するように配置され、第2間隔が第1間隔よりも小さく、第4間隔と第3間隔との差が第1間隔と第2間隔との差よりも小さくなるように配置されている。
【選択図】図7A
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、
前記動力源からの動力により駆動するテン輪と、前記テン輪を正逆回転運動させるように弾性変形するヒゲゼンマイと、を含む調速機構と、
第1極性部と、前記第1極性部と極性が異なる第2極性部を含む、前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する永久磁石と、
コイルと、
前記永久磁石との間で磁気抵抗が生じるように設けられる第1端部と、前記永久磁石との間で磁気抵抗が生じるように前記永久磁石を介して前記第1端部の反対側に設けられる第2端部と、を含む軟磁性コアと、
前記テン輪の正方向運動及び逆方向運動に伴う前記永久磁石の運動により前記コイルに生じる検出電圧と、基準信号源の基準振動数と、に基づいて歩度調整を行う歩度調整手段と、
を有し、
前記永久磁石は、
前記ヒゲゼンマイがその弾性変形の中立位置にある状態における第1角度位置において、前記第1極性部が第1間隔を空けて前記第1端部に対向し、前記第2極性部が第2間隔を空けて前記第2端部に対向し、
前記第1角度位置から180°回転した第2角度位置において、前記第1極性部が第3間隔を空けて前記第2端部に対向し、前記第2極性部が第4間隔を空けて前記第1端部に対向するように配置され、
前記第2間隔が第1間隔よりも小さく、かつ前記第4間隔と前記第3間隔との差が前記第1間隔と前記第2間隔との差よりも小さくなるように配置されている、
機械式時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式時計に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の機械式時計においては、テン輪とヒゲゼンマイを含むテンプの往復運動に基づいて1秒を作り出しており、1秒あたりの往復運動の回数が増えると、1秒あたりの誤差、すなわち歩度精度の影響は小さくなる。例えば、特許文献1には、脱進機の慣性を低減してテンプを高速振動化し、歩度精度を向上させる技術が開示されている。また、特許文献2、3には、テンプを備える機械式時計において、歩度を調整する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-185932号公報
特開2019-113548号公報
特開2020-38206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ヒゲゼンマイのバネ力によるトルクを大きくすることによりテンプの振動数を高くすると、動力を伝達する各機構が摩耗しやすく、耐久性が低下してしまう。一方、ヒゲゼンマイのバネ力によるトルクを小さくすることによりテンプの振動数を低くすると、アンクルとガンギ車との間に生じる摩擦力に対してヒゲゼンマイのバネ力によるトルクが対抗できず、回転が停止してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてされたものであって、その目的は、ヒゲゼンマイのバネ力によるトルクを小さくした場合においても回転を維持する機械式時計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)動力源と、前記動力源からの動力により駆動するテン輪と、前記テン輪を正逆回転運動させるように弾性変形するヒゲゼンマイと、を含む調速機構と、第1極性部と、前記第1極性部と極性が異なる第2極性部を含む、前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する永久磁石と、コイルと、前記永久磁石との間で磁気抵抗が生じるように設けられる第1端部と、前記永久磁石との間で磁気抵抗が生じるように前記永久磁石を介して前記第1端部の反対側に設けられる第2端部と、を含む軟磁性コアと、前記テン輪の正方向運動及び逆方向運動に伴う前記永久磁石の運動により前記コイルに生じる検出電圧と、基準信号源の基準振動数と、に基づいて歩度調整を行う歩度調整手段と、を有し、前記永久磁石は、前記ヒゲゼンマイがその弾性変形の中立位置にある状態における第1角度位置において、前記第1極性部が第1間隔を空けて前記第1端部に対向し、前記第2極性部が第2間隔を空けて前記第2端部に対向し、前記第1角度位置から180°回転した第2角度位置において、前記第1極性部が第3間隔を空けて前記第2端部に対向し、前記第2極性部が第4間隔を空けて前記第1端部に対向するように配置され、前記第2間隔が第1間隔よりも小さく、かつ前記第4間隔と前記第3間隔との差が前記第1間隔と前記第2間隔との差よりも小さくなるように配置されている、機械式時計。
【0007】
(2)(1)において、前記永久磁石の平面形状が円形であり、前記永久磁石の中心位置は、前記テン輪の回転軸であるテン真の回転中心と異なる位置に配置されている、機械式時計。
【0008】
(3)(2)において、前記軟磁性コアにおいて前記第1端部の内周面及び前記第2端部の内周面により平面形状が円形の開口を構成し、前記軟磁性コアの開口の中心位置は、前記回転中心と異なる位置に配置されている、機械式時計。
【0009】
(4)(3)において、前記永久磁石が前記第1角度位置にある状態において、前記永久磁石の中心位置と、前記軟磁性コアの開口の中心位置とは、前記回転中心を介して対称の位置にある、機械式時計。
【0010】
(5)(4)において、前記永久磁石が前記第2角度位置にある状態において、前記永久磁石の中心位置と前記軟磁性コアの開口の中心位置とが一致する、機械式時計。
(【0011】以降は省略されています)

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