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公開番号2024129671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023039020
出願日2023-03-13
発明の名称コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H01F 27/29 20060101AFI20240919BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】外部電極が導電性樹脂電極層を有している場合でも、直流抵抗を低くすることが可能な電子部品を提供する。
【解決手段】積層体の内部に形成されるコイル部品1は、内部にコイル導体Cを有する素体10と、コイル導体Cと電気的に接続されている第1の外部電極21と第2の外部電極22と、を備える。コイル導体Cは、第1の端面11から露出する第1の引き出し部31と、第2の端面12から露出する第2の引き出し部32と、を有し、第1方向Xから透過して観たときに、第1の樹脂電極層21bは第1の引き出し部31の露出部と重なっておらず、第2の樹脂電極層22bは第2の引き出し部32の露出部と重なっていない。樹脂電極層は、熱硬化性樹脂等にAgなどの金属粉末及び有機溶媒を混合した導電性樹脂ペーストに積層体を斜めに浸漬させ、樹脂を硬化させることで形成され、積層体を浸漬する角度を調整し、端面における樹脂電極層の形状を操作できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部にコイル導体を有する素体と、
前記コイル導体と電気的に接続されている第1の外部電極と第2の外部電極と、を備え、
前記素体は、第1方向において互いに対向する第1の端面と第2の端面と、前記第1方向に垂直な第2方向に対向する天面と底面と、前記第1方向と第2方向とに垂直な第3方向に対向する第1の側面と第2の側面とを有し、
前記コイル導体は、前記第1の端面から露出する第1の引き出し部と、
前記第2の端面から露出する第2の引き出し部と、を有し、
前記第1の外部電極は、前記第1の端面の少なくとも一部を覆う第1の金属電極層と、
前記第1の金属電極層の上に配置され、金属と樹脂とを含み、前記第1の端面に設けられた前記第1の金属電極層の一部を覆う第1の樹脂電極層と、
前記第1の金属電極層と前記第1の樹脂電極層とを覆う、第1の金属膜とを有し、
前記第2の外部電極は、前記第2の端面の少なくとも一部を覆う第2の金属電極層と、
前記第2の金属電極層の上に配置され、金属と樹脂とを含み、前記第2の端面に設けられた前記第2の金属電極層の一部を覆う第2の樹脂電極層と、
前記第2の金属電極層と前記第2の樹脂電極層とを覆う、第2の金属膜とを有し、
前記第1の金属電極層は、前記第1の端面の少なくとも一部と直接接触し、
前記第2の金属電極層は、前記第2の端面の少なくとも一部と直接接触し、
前記第1の引き出し部は、前記第1の金属電極層に直接接続し、
前記第2の引き出し部は、前記第2の金属電極層に直接接続し、
前記第1方向から透過して観たときに、前記第1の樹脂電極層は前記第1の引き出し部の露出部と重なっておらず、前記第2の樹脂電極層は前記第2の引き出し部の露出部と重なっていない、コイル部品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1方向から透過して観たときに、前記第1の引き出し部の露出部と前記第1の樹脂電極層との最短距離が170μm以上である、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第1の金属電極層は、前記第1の端面の全面と、前記第1の端面から延伸して前記天面の一部と、前記底面の一部と、前記第1の側面の一部と、前記第2の側面の一部と、を覆い、
前記第2の金属電極層は、前記第2の端面の全面と、前記第2の端面から延伸して前記天面の一部と、前記底面の一部と、前記第1の側面の一部と、前記第2の側面の一部と、を覆う、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第1の樹脂電極層は、前記第1の金属電極層の前記第1の端面の一部を覆い、前記第2の樹脂電極層は、前記第2の端面の一部を覆い、
前記第1方向から透過して観たときに、前記第1の樹脂電極層のもっとも高い位置から前記底面までの距離は、前記第1の引き出し部の露出部のもっとも低い位置から前記底面までの距離よりも小さく、前記第2の樹脂電極層のもっとも高い位置から前記底面までの距離は、前記第2の引き出し部の露出部のもっとも低い位置から前記底面までの距離よりも小さい、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第1の樹脂電極層は、前記第1の端面の一部と前記底面の一部とを覆い、
前記第2の樹脂電極層は、前記第2の端面の一部と前記底面の一部とを覆う、請求項3に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第1の樹脂電極層は、前記第1の端面と前記底面とから延伸して、前記第1の側面の一部と前記第2の側面の一部とを覆い、
前記第2の樹脂電極層は、前記第2の端面と前記底面とから延伸して、前記第1の側面の一部と前記第2の側面の一部とを覆う、請求項3に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記天面、前記底面、前記第1の側面、前記第2の側面のうち少なくとも一面に判別マークが設けられている、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記コイル導体のコイル軸は前記第1方向と平行である、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記コイル導体のコイル軸は前記第2方向と平行である、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記素体は複数の絶縁層が積層されてなる、請求項1に記載のコイル部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、素体と、前記素体内に配置されているコイルと、前記素体の表面に配置されている外部電極と、前記コイルに接続される一端と、前記外部電極に接続される他端と、を有していると共に、前記素体内に配置されている接続導体と、を備え、前記素体は、実装面である主面と、前記主面と隣り合うように位置すると共に、前記主面と交差する方向に延在している端面と、を有し、前記外部電極は、前記主面と前記端面とに形成されている下地金属層と、前記下地金属層を覆うように形成されている導電性樹脂層と、を有し、前記接続導体の前記他端は、前記端面に露出していると共に前記下地金属層に接続されており、前記端面に垂直な方向から見て、前記端面における前記接続導体の前記他端が露出している位置と、前記導電性樹脂層の前記端面上に位置する部分における最大厚みの位置と、が異なっている、積層コイル部品、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-216290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、導電性樹脂層は金属からなる金属電極層よりも抵抗率が高い。このため、コイルの引き出し部の露出部付近において、特許文献1のように樹脂電極層と重なりがあると、引き出し部の露出部付近において、直流抵抗が上昇する。
【0005】
本開示は、外部電極が導電性樹脂電極層を有している場合でも、直流抵抗を低くすることが可能なコイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つの態様に係るコイル部品は、
内部にコイル導体を有する素体と、
前記コイル導体と電気的に接続されている第1の外部電極と第2の外部電極と、を備え、
前記素体は、第1方向において互いに対向する第1の端面と第2の端面と、前記第1方向に垂直な第2方向に対向する天面と底面と、前記第1方向と第2方向とに垂直な第3方向に対向する第1の側面と第2の側面とを有し、
前記コイル導体は、前記第1の端面から露出する第1の引き出し部と、
前記第2の端面から露出する第2の引き出し部と、を有し、
前記第1の外部電極は、前記第1の端面の少なくとも一部を覆う第1の金属電極層と、
前記第1の金属電極層の上に配置され、金属と樹脂とを含み、前記第1の端面に設けられた前記第1の金属電極層の一部を覆う第1の樹脂電極層と、
前記第1の金属電極層と前記第1の樹脂電極層とを覆う、第1の金属膜とを有し、
前記第2の外部電極は、前記第2の端面の少なくとも一部を覆う第2の金属電極層と、
前記第2の金属電極層の上に配置され、金属と樹脂とを含み、前記第1の端面に設けられた前記第2の金属電極層の一部を覆う第2の樹脂電極層と、
前記第2の金属電極層と前記第2の樹脂電極層とを覆う、第2の金属膜とを有し、
前記第1の金属電極層は、前記第1の端面の少なくとも一部と直接接触し、
前記第2の金属電極層は、前記第2の端面の少なくとも一部と直接接触し、
前記第1の引き出し部は、前記第1の金属電極層に直接接続し、
前記第2の引き出し部は、前記第2の金属電極層に直接接続し、
前記第1方向から透過して観たときに、前記第1の樹脂電極層は前記第1の引き出し部と重なっておらず、前記第2の樹脂電極層は前記第2の引き出し部と重なっていない。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るコイル部品は、外部電極が導電性樹脂電極層を有している場合でも、直流抵抗を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示のコイル部品を示す斜視図である。
図2は、本開示の第1実施形態のコイル部品を示す断面図である。
図3は、本開示のコイル部品を第1方向から透過して観た際の樹脂電極層と素体厚みとの高さ関係を説明する説明図である。
図4は、本開示の第1実施形態のコイル部品の変形例を示す断面図である。
図5は、本開示の第2実施形態のコイル部品を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示のコイル部品を詳細に説明する。必要に応じて図面を参照して説明を行うものの、図示する内容は、本開示の理解のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観や寸法比などは実物と異なり得る。なお、ここで説明されるコイル部品の構成は、あくまでも発明の理解のための例示にすぎず、発明を限定するものではない。
【0010】
本明細書で言及する各種の数値範囲は、「より多い/より大きい」などの特段の用語が付されない限り、下限および上限の数値そのものも含むことを意図している。つまり、例えば1以上10以下といった数値範囲を例にとれば、下限値の“1”を含むと共に、上限値の“10”も含むものとして解釈され得る。また“約”、“程度”、“略”といった用語は、数パーセント、例えば±10%の変動を含み得ることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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