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公開番号
2024180019
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023099424
出願日
2023-06-16
発明の名称
熱拡散デバイス及び電子機器
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
F28D
15/02 20060101AFI20241219BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】熱輸送量の大きい熱拡散デバイスを提供する。
【解決手段】熱拡散デバイス1は、厚さ方向Zに対向する第1内面11a、第2内面12a、筐体10、作動媒体40、第1ウィック20及び第2ウィック30と、を備え、第1ウィック20、第2ウィック30は、前記厚さ方向Zに貫通する第1貫通孔、第2貫通孔を含み、第1貫通孔の平均孔径は、第2貫通孔の平均孔径より小さく、前記厚さ方向Zから見た第1ウィック20の平面形状の面積は、第2ウィック30の平面形状の面積より小さく、第1ウィック20は、第2内面側で第2ウィック30に重なっており、第1ウィック20の平面形状の縁端領域20aにおける、第2内面に最も近い第1ウィック20の部分と、第1内面との距離が、縁端領域以外の領域における、第2内面に最も近い第1ウィック20の部分と、第1内面との距離より小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
厚さ方向に対向する第1内面及び第2内面を有し、かつ、内部空間が設けられた筐体と、
前記筐体の前記内部空間に封入された作動媒体と、
前記筐体の前記内部空間に配置された第1ウィック及び第2ウィックと、を備え、
前記第1ウィックは、前記厚さ方向に貫通する第1貫通孔を含み、
前記第2ウィックは、前記厚さ方向に貫通する第2貫通孔を含み、
前記第1貫通孔の平均孔径は、前記第2貫通孔の平均孔径より小さく、
前記厚さ方向から見た前記第1ウィックの平面形状の面積は、前記第2ウィックの平面形状の面積より小さく、
前記第1ウィックは、前記第2内面側で前記厚さ方向に前記第2ウィックに重なっており、
前記第1ウィックの前記平面形状の縁端領域における、前記厚さ方向で前記第2内面に最も近い前記第1ウィックの部分と、前記第1内面との距離が、前記縁端領域以外の領域における、前記厚さ方向で前記第2内面に最も近い前記第1ウィックの部分と、前記第1内面との距離より小さい、熱拡散デバイス。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記縁端領域における前記第1ウィックの厚さが、前記縁端領域以外の領域における前記第1ウィックの厚さより小さい、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
【請求項3】
前記縁端領域における前記第1ウィックと前記第2ウィックとの隙間は、前記縁端領域以外の領域における前記第1ウィックと前記第2ウィックとの隙間に比べて小さい、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
【請求項4】
前記第1貫通孔の孔径が前記第2内面に向かって小さくなる、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
【請求項5】
前記第1貫通孔の周縁には、前記第1内面に近接する方向に突出する第1凸部、前記第2内面に近接する方向に突出する第2凸部、又はその両方が設けられている、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
【請求項6】
前記第2貫通孔の孔径が前記第2内面に向かって小さくなる、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
【請求項7】
前記第2ウィックが金属メッシュで構成されている、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
【請求項8】
前記筐体が、前記作動媒体を蒸発させる蒸発部を有し、前記厚さ方向から見て、前記第1ウィックが前記蒸発部の少なくとも一部に重なるように配置されている、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
【請求項9】
前記筐体が、複数の前記蒸発部を有し、前記第1ウィックが複数備えられている、請求項8に記載の熱拡散デバイス。
【請求項10】
前記第1ウィックと前記第2内面との距離は、前記第2ウィックと前記第1内面との距離よりも大きい、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱拡散デバイス及び電子機器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、素子の高集積化及び高性能化による発熱量が増加している。また、製品の小型化が進むことで、発熱密度が増加するため、放熱対策が重要となっている。この状況はスマートフォン及びタブレット等のモバイル端末の分野において特に顕著である。熱対策部材としては、グラファイトシート等が用いられることが多いが、その熱輸送量は充分ではないため、様々な熱対策部材の使用が検討されている。中でも、非常に効果的に熱を拡散させることが可能である熱拡散デバイスとして、面状のヒートパイプであるベーパーチャンバーの使用の検討が進んでいる。
【0003】
ベーパーチャンバーは、筐体の内部に、作動媒体(作動流体ともいう)と、多孔質体から構成され、毛細管力によって作動媒体を輸送するウィックとが封入された構造を有する。上記作動媒体は、電子部品等の発熱素子からの熱を吸収する蒸発部において発熱素子からの熱を吸収してベーパーチャンバー内で蒸発した後、ベーパーチャンバー内を移動し、冷却されて液相に戻る。液相に戻った作動媒体は、ウィックの毛細管力によって再び発熱素子側の蒸発部に移動し、発熱素子を冷却する。これを繰り返すことにより、ベーパーチャンバーは外部動力を有することなく自立的に作動し、作動媒体の蒸発潜熱及び凝縮潜熱を利用して、二次元的に高速で熱を拡散することができる。
【0004】
特許文献1には、ウィック構造体が、受熱部から放熱部まで延在した、線状部材を用いた第1ウィック部材を有する第1ウィック部と、上記受熱部に設けられた、線状部材を用いた第2ウィック部材を有する第2ウィック部と、を有し、上記第2ウィック部材の線状部材が、上記第1ウィック部材の線状部材よりも平均直径が小さい、又は、上記第2ウィック部材が、上記第1ウィック部材よりも目開き寸法が小さいベーパーチャンバーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/230385号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のベーパーチャンバーでは、第1ウィック部材に加えて、受熱部により高い毛細管力を有する第2ウィック部材を配置している。しかしながら、第2ウィック部材と第1ウィック部材の界面が制御されていない場合、第1ウィック部材と第2ウィック部材の隙間で作動媒体のリークが起こり、第2ウィック部材による高い毛細管力を発揮しにくくなる。その結果、最大熱輸送量(Qmax)が期待される程度に発現しないという問題がある。
【0007】
なお、上記の問題は、ベーパーチャンバーに限らず、ベーパーチャンバーと同様の構成によって熱を拡散させることが可能な熱拡散デバイスに共通する問題である。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、熱輸送量の大きい熱拡散デバイスを提供することを目的とする。更に、本発明は、上記熱拡散デバイスを備える電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の熱拡散デバイスは、厚さ方向に対向する第1内面及び第2内面を有し、かつ、内部空間が設けられた筐体と、上記筐体の上記内部空間に封入された作動媒体と、上記筐体の上記内部空間に配置された第1ウィック及び第2ウィックと、を備え、上記第1ウィックは、上記厚さ方向に貫通する第1貫通孔を含み、上記第2ウィックは、上記厚さ方向に貫通する第2貫通孔を含み、上記第1貫通孔の平均孔径は、上記第2貫通孔の平均孔径より小さく、上記厚さ方向から見た上記第1ウィックの平面形状の面積は、上記第2ウィックの平面形状の面積より小さく、上記第1ウィックは、上記第2内面側で上記厚さ方向に上記第2ウィックに重なっており、上記第1ウィックの上記平面形状の縁端領域における、上記厚さ方向で上記第2内面に最も近い上記第1ウィックの部分と、上記第1内面との距離が、上記縁端領域以外の領域における、上記厚さ方向で上記第2内面に最も近い上記第1ウィックの部分と、上記第1内面との距離より小さい。
【0010】
本発明の電子機器は、本発明の熱拡散デバイスを備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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