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公開番号2024001567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-10
出願番号2022100301
出願日2022-06-22
発明の名称熱交換器の誤組防止構造
出願人株式会社ティラド
代理人
主分類F28F 3/08 20060101AFI20231227BHJP(熱交換一般)
要約【課題】 側壁に回転対称性がある皿状のカッププレートの積層型の熱交換器の誤組防止構造を提供する。
【解決手段】 第1カッププレート1、第1フィン3、第2カッププレート2、第2フィン4の順に積層された第1部品群5aを備えたコア5を有し、各カッププレート1、2の側壁1d、2dが互いに重なる熱交換器において、第1カッププレート1に第1突起1aと第2突起1bを形成し、第2カッププレート2に第3突起2aと第4突起2bを形成する。第1フィン3に第1回避孔31aと第3回避孔32aを形成し、第2フィン4に第2回避孔41bと第4回避孔42bを形成する。そして、所定のカッププレートの種類の組み合わせと向きにおいて、積層方向から見て、4つの突起のすべてが互いに重ならない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平面(1c、2c)とその外周に側壁(1d、2d)を有するカップ状の第1カッププレート(1)および第2カッププレート(2)と、
第1カッププレート(1)のカップ内に配置される第1フィン(3)と、第2カッププレート(2)のカップ内に配置される第2フィン(4)と、
第1カッププレート(1)、第1フィン(3)、第2カッププレート(2)、第2フィン(4)の順に積層された第1部品群(5a)を備えたコア(5)を有し、
第1カッププレート(1)のカップ内に、第1流体(6)が流通する第1流路(7)が形成され、第2カッププレート(2)のカップ内に、第2流体(8)が流通する第2流路(9)が形成され、
第1カッププレート(1)には、第1流体(6)を第1流路(7)内に導入、第1流路(7)内から導出する一対の第1連通孔(10)と、第2流体(8)を第2カッププレート(2)へ通過させる少なくとも一対の第1接続孔(11)と、が形成され、
第2カッププレート(2)には、第2流体(8)を第2流路(9)内に導入、第2流路(9)内から導出する一対の第2連通孔(12)と、第1流体(6)を第1カッププレート(1)へ通過させる少なくとも一対の第2接続孔(13)と、が形成され、
前記部品群における第1カッププレート(1)の第1連通孔(10)と、第2カッププレート(2)の第2接続孔(13)とが積層方向に接続され、
前記部品群における第1カッププレート(1)の第1接続孔(11)と、第2カッププレート(2)の第2連通孔(12)とが積層方向に接続され、
各カッププレート(1、2)の側壁(1d、2d)が互いに重なる熱交換器において、
各カッププレート(1、2)の側壁(1d、2d)の形状は回転対称性を持ち、
前記一対の第1連通孔(10)および前記一対の第1接続孔(11)と、前記一対の第2連通孔(12)および前記一対の第2接続孔(13)とは、各カッププレート(1、2)のうち、一方のカッププレートを平面(1c、2c)の中心で直交する中心軸の回りに所定の角度移動したときに、積層方向からみて互いに重なり、
第1カッププレート(1)には、第1流路(7)側に突出する第1突起(1a)と、前記第1流路(7)側とは反対側に突出する第2突起(1b)とを有し、
第2カッププレート(2)には、第1流路(7)側に突出する第3突起(2a)と、第2流路(9)側に突出する第4突起(2b)とを有し、
第1フィン(3)には、第1カッププレート(1)の第1突起(1a)と整合する位置に、第1突起(1a)を避ける第1回避孔(31a)を有するとともに、第2カッププレート(2)の第3突起(2a)と整合する位置に、第3突起(2a)を避ける第3回避孔(32a)を有し、
第2フィン(4)には、第2回避孔(41b)を有するとともに、第2カッププレート(2)の第4突起(2b)と整合する位置に、第4突起(2b)を避ける第4回避孔(42b)を有する誤組防止構造であって、
前記第1部品群(5a)に対し、カッププレートを平面(1c、2c)の中心で直交する中心軸の回りに前記所定の角度回転させた第1部品群(5a)と同じ構成の第2部品群(5b)を、前記積層方向から重ねた場合に、前記積層方向から見て、
第1部品群(5a)の第1突起(1a)、第2突起(1b)、第3突起(2a)、第4突起(2b)の4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群(5a)の第1、2突起(1a、1b)、第2部品群(5b)の第3、4突起(2a´、2b´)の4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群(5a)の第3、4突起(2a、2b)、第2部品群(5b)の第1、2突起(1a´、1b´)の4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群(5a)の第1、2突起(1a、1b)、第2部品群(5b)の第1、2突起(1a´、1b´)の4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群(5a)の第3、4突起(2a、2b)、第2部品群(5b)の第3、4突起(2a´、2b´)の4つの突起のすべてが互いに重ならないことを特徴とする熱交換器の誤組防止構造。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熱交換器の誤組防止構造において、
第1カッププレート(1)の一対の第1連通孔(10)及び一対の第1接続孔(11)の各孔(10、11)の中心を結ぶ四角形において、一方の対角の位置に一対の第1連通孔(10)が形成されるとともに、他方の対角の位置に一対の第1接続孔(11)が形成され、
第2カッププレート(2)の一対の第2連通孔(12)が前記第1接続孔(11)に整合する位置に形成されるとともに、一対の第2接続孔(13)が前記第1連通孔(10)に整合する位置に形成され、
前記所定の角度が90度または270度である熱交換器の誤組防止構造。
【請求項3】
請求項2に記載の熱交換器の誤組防止構造おいて、
第1カッププレート(1)および第2カッププレート(2)の側壁の周縁が、積層方向から見て、円または正方形である熱交換器の誤組防止構造。
【請求項4】
請求項1に記載の熱交換器の誤組防止構造において、
第1カッププレート(1)の一対の第1連通孔(10)及び一対の第1接続孔(11)の各孔の中心を結ぶ四角形において、対向する一対の辺のうち、一方の辺の端に一対の第1連通孔(10)が形成されるとともに、他方の辺の端に一対の第1接続孔(11)が形成され、
第2カッププレート(2)の一対の第2連通孔(12)が前記第1接続孔(11)に整合する位置に形成されるとともに、一対の第2接続孔(13)が前記第1連通孔(10)に整合する位置に形成され、
前記所定の角度が180度である熱交換器の誤組防止構造。
【請求項5】
請求項4に記載の熱交換器の誤組防止構造において、
第1カッププレート(1)および第2カッププレート(2)の側壁の周縁が、積層方向から見て、正方形または長方形である熱交換器の誤組防止構造。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれかに記載の熱交換器の誤組防止構造において、
前記積層方向で、第1フィン(3)の高さ(h1)と第2フィン(4)の高さ(h2)が同一であることを特徴とする熱交換器の誤組防止構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皿状に形成された複数のカッププレートを積層した熱交換器の誤組防止構造に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
オイルクーラ等に用いられる従来型のカッププレートの積層型熱交換器の一例として、1種類のカッププレートを一枚置きに、カッププレートの中心の回りに90度または180度回転移動させて、積層し、カッププレートの一枚置きに、第1流体が流通する第1流路と、第2流体が流通する第2流路が交互に形成された構造のものがある。
各カッププレートのカップ内に、第1フィンと、第2フィンが配置される。第2フィンは第1フィンと類似形状、同一形状の場合もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようなカッププレート積層型熱交換器の場合、誤って、隣接するカッププレートを90度または180度回転移動させずに、積み上げる誤組が起こるおそれがある。
また、第1フィンと第2フィンが同一でなく、フィンの種類が複数の場合、種類を間違えて積み上げる誤組が起こるおそれがある。積み上げた後、カップ内に配置されたフィンは外側から目視できないため、第1フィンと第2フィンの入れ間違いがあっても、外観での判別が難しい。特に、第1フィンの高さと第2フィンの高さが同じ場合においては、第1流路と第2流路の流路高さの寸法が同じとなり、外観での判別がさらに難しくなる。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決するため、回転対称性があるカップ状のカッププレートの積層型の熱交換器の誤組防止構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明(第1の発明)は、平面1c、2cとその外周に側壁1d、2dを有するカップ状の第1カッププレート1および第2カッププレート2と、
第1カッププレート1のカップ内に配置される第1フィン3と、第2カッププレート2のカップ内に配置される第2フィン4と、
第1カッププレート1、第1フィン3、第2カッププレート2、第2フィン4の順に積層された第1部品群5aを備えたコア5を有し、
第1カッププレート1のカップ内に、第1流体6が流通する第1流路7が形成され、第2カッププレート2のカップ内に、第2流体8が流通する第2流路9が形成され、
第1カッププレート1には、第1流体6を第1流路7内に導入、第1流路7内から導出する一対の第1連通孔10と、第2流体8を第2カッププレート2へ通過させる少なくとも一対の第1接続孔11と、が形成され、
第2カッププレート2には、第2流体8を第2流路9内に導入、第2流路9内から導出する一対の第2連通孔12と、第1流体6を第1カッププレート1へ通過させる少なくとも一対の第2接続孔13と、が形成され、
前記部品群における第1カッププレート1の第1連通孔10と、第2カッププレート2の第2接続孔13とが積層方向に接続され、
前記部品群における第1カッププレート1の第1接続孔11と、第2カッププレート2の第2連通孔12とが積層方向に接続され、
各カッププレート1、2の側壁1d、2dが互いに重なる熱交換器において、
各カッププレート1、2の側壁1d、2dの形状は回転対称性を持ち、
前記一対の第1連通孔10および前記一対の第1接続孔11と、前記一対の第2連通孔12および前記一対の第2接続孔13とは、各カッププレート1、2のうち、一方のカッププレートを平面1c、2cの中心で直交する中心軸の回りに所定の角度移動したときに、積層方向からみて互いに重なり、
第1カッププレート1には、第1流路7側に突出する第1突起1aと、前記第1流路7側とは反対側に突出する第2突起1bとを有し、
第2カッププレート2には、第1流路7側に突出する第3突起2aと、第2流路9側に突出する第4突起2bとを有し、
第1フィン3には、第1カッププレート1の第1突起1aと整合する位置に、第1突起1aを避ける第1回避孔31aを有するとともに、第2カッププレート2の第3突起2aと整合する位置に、第3突起2aを避ける第3回避孔32aを有し、
第2フィン4には、第2回避孔41bを有するとともに、第2カッププレート2の第4突起2bと整合する位置に、第4突起2bを避ける第4回避孔42bを有する誤組防止構造であって、
前記第1部品群5aに対し、カッププレートを平面1c、2cの中心で直交する中心軸の回りに前記所定の角度回転させた第1部品群5aと同じ構成の第2部品群5bを、前記積層方向から重ねた場合に、前記積層方向から見て、
第1部品群5aの第1突起1a、第2突起1b、第3突起2a、第4突起2bの4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群5aの第1、2突起1a、1b、第2部品群5bの第3、4突起2a´、2b´の4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群5aの第3、4突起2a、2b、第2部品群5bの第1、2突起1a´、1b´の4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群5aの第1、2突起1a、1b、第2部品群5bの第1、2突起1a´、1b´の4つの突起のすべてが互いに重ならず、且つ
第1部品群5aの第3、4突起2a、2b、第2部品群5bの第3、4突起2a´、2b´の4つの突起のすべてが互いに重ならないことを特徴とする熱交換器の誤組防止構造である。
【0006】
本発明(第1の発明)の追加構成として、
第1カッププレート1の一対の第1連通孔10及び一対の第1接続孔11の各孔10、11の中心を結ぶ四角形において、一方の対角の位置に一対の第1連通孔10が形成されるとともに、他方の対角の位置に一対の第1接続孔11が形成され、
第2カッププレート2の一対の第2連通孔12が前記第1接続孔11に整合する位置に形成されるとともに、一対の第2接続孔13が前記第1連通孔10に整合する位置に形成され、前記所定の角度を90度または270度に設定することができる。(請求項2)
【0007】
本発明は、さらに、第1カッププレート1および第2カッププレート2の側壁の周縁が、積層方向から見て、円または正方形に形成することができる。(請求項3)
【0008】
本発明(第1の発明)の追加構成として、
第1カッププレート1の一対の第1連通孔10及び一対の第1接続孔11の各孔の中心を結ぶ四角形において、対向する一対の辺のうち、一方の辺の端に一対の第1連通孔10が形成されるとともに、他方の辺の端に一対の第1接続孔11が形成され、
第2カッププレート2の一対の第2連通孔12が前記第1接続孔11に整合する位置に形成されるとともに、一対の第2接続孔13が前記第1連通孔10に整合する位置に形成され、前記所定の角度を180度に設定することができる。(請求項4)
【0009】
本発明は、さらに、第1カッププレート1および第2カッププレート2の側壁の周縁が、積層方向から見て、正方形または長方形に形成することができる。(請求項5)
【0010】
上記各発明の構成は、さらに、前記積層方向で、第1フィン3の高さh1と第2フィン4の高さh2を同一に設定することができる。(請求項6)
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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