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公開番号
2024122355
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029859
出願日
2023-02-28
発明の名称
化学蓄熱反応装置
出願人
日新電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F28D
20/00 20060101AFI20240902BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】化学蓄熱物質の固結を要因とした化学蓄熱物質の反応性の低下を抑えることが可能となる化学蓄熱反応装置を提供する。
【解決手段】化学蓄熱反応装置12は、化学蓄熱反応器21を備える。化学蓄熱反応器21は、脱水反応により蓄熱し、水和反応により放熱する化学蓄熱材HMと、化学蓄熱材HMと熱交換可能に設けられる第1熱交換器22を備える。化学蓄熱反応器21は、化学蓄熱材HMと第1熱交換器22とが配置される蓄熱室23aを有する第1容器23を備える。化学蓄熱材HMは、潮解性を有する化学蓄熱物質の粒子PAを含む。化学蓄熱反応装置12は、化学蓄熱物質の潮解により生成した水溶液A1を蓄熱室23a内から排出する排出部71を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
化学蓄熱反応器を備える化学蓄熱反応装置であって、
前記化学蓄熱反応器は、
脱水反応により蓄熱し、水和反応により放熱する化学蓄熱材と、
前記化学蓄熱材と熱交換可能に設けられる熱交換器と、
前記化学蓄熱材と前記熱交換器とが配置される蓄熱室を有する容器と、を備え、
前記化学蓄熱材は、潮解性を有する化学蓄熱物質の粒子を含み、
前記化学蓄熱反応装置は、前記化学蓄熱物質の潮解により生成した水溶液を前記蓄熱室内から排出する排出部を備える、化学蓄熱反応装置。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記排出部から排出された前記水溶液を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽から供給される前記水溶液を原料として前記化学蓄熱物質の粒子を得る粒子化装置と、をさらに備える、請求項1に記載の化学蓄熱反応装置。
【請求項3】
前記粒子化装置は、粒子化室と、
前記粒子化室に前記水溶液を噴射するスプレーノズルと、
前記粒子化室に熱風を送る熱風発生装置と、を備える流動層造粒装置である、請求項2に記載の化学蓄熱反応装置。
【請求項4】
前記粒子化装置の前記粒子化室は、前記蓄熱室の上方に配置され、
前記粒子化装置は、前記粒子化室で生成した前記化学蓄熱物質の粒子を前記蓄熱室に供給可能に構成される、請求項3に記載の化学蓄熱反応装置。
【請求項5】
前記粒子化装置は、前記化学蓄熱反応器に対して着脱可能に構成される、請求項4に記載の化学蓄熱反応装置。
【請求項6】
前記貯留槽は、前記貯留槽内の前記水溶液を希釈する希釈水を供給可能に構成される、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の化学蓄熱反応装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学蓄熱反応装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるように、化学蓄熱材と、化学蓄熱材と熱交換可能に設けられる熱交換器と、化学蓄熱材と熱交換器とが配置される蓄熱室を有する容器とを備える化学蓄熱反応器が知られている。化学蓄熱材は、脱水反応により蓄熱する。また、化学蓄熱材は、水和反応により放熱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-040463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような化学蓄熱反応器で用いる化学蓄熱材が、潮解性を有する化学蓄熱物質の粒子を含む場合、化学蓄熱物質が潮解することにより化学蓄熱物質の水溶液が生成する場合がある。このような水溶液は、化学蓄熱物質の粒子同士を固結させる要因となるおそれがある。化学蓄熱物質の粒子の固結は、化学蓄熱物質の反応性を低下させるおそれがあるため、粒子の固結を抑えることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する化学蓄熱反応装置の各態様について説明する。
態様1の化学蓄熱反応装置は、化学蓄熱反応器を備える化学蓄熱反応装置であって、前記化学蓄熱反応器は、脱水反応により蓄熱し、水和反応により放熱する化学蓄熱材と、前記化学蓄熱材と熱交換可能に設けられる熱交換器と、前記化学蓄熱材と前記熱交換器とが配置される蓄熱室を有する容器と、を備え、前記化学蓄熱材は、潮解性を有する化学蓄熱物質の粒子を含み、前記化学蓄熱反応装置は、前記化学蓄熱物質の潮解により生成した水溶液を前記蓄熱室内から排出する排出部を備える。
【0006】
この構成によれば、化学蓄熱物質の潮解により生成した水溶液で蓄熱室内の化学蓄熱物質の粒子が浸漬されることを回避することが可能となる。これにより、化学蓄熱物質の水溶液を要因として化学蓄熱物質の粒子が固結することを抑えることができる。
【0007】
態様2の化学蓄熱反応装置は、態様1において、前記排出部から排出された前記水溶液を貯留する貯留槽と、前記貯留槽から供給される前記水溶液を原料として前記化学蓄熱物質の粒子を得る粒子化装置と、をさらに備えてもよい。この構成によれば、水溶液中の化学蓄熱物質を容易に再利用することができる。
【0008】
態様3の化学蓄熱反応装置では、態様2において、前記粒子化装置は、粒子化室と、前記粒子化室に前記水溶液を噴射するスプレーノズルと、前記粒子化室に熱風を送る熱風発生装置と、を備える流動層造粒装置であってもよい。この構成によれば、化学蓄熱物質の水溶液から化学蓄熱物質の粒子を容易に生成することができる。
【0009】
態様4の化学蓄熱反応装置では、態様3において、前記粒子化装置の前記粒子化室は、前記蓄熱室の上方に配置され、前記粒子化装置は、前記粒子化室で生成した前記化学蓄熱物質の粒子を前記蓄熱室に供給可能に構成されてもよい。この構成によれば、粒子化室で生成した化学蓄熱物質の粒子を蓄熱室に容易に供給することができる。
【0010】
態様5の化学蓄熱反応装置では、態様4において、前記粒子化装置は、前記化学蓄熱反応器に対して着脱可能に構成されてもよい。この構成によれば、例えば、化学蓄熱反応装置の設置や保守管理が容易となる。
(【0011】以降は省略されています)
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