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公開番号
2025109225
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024002927
出願日
2024-01-12
発明の名称
塩分付着量推定方法及び塩分付着量推定装置
出願人
日新電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01G
9/00 20060101AFI20250717BHJP(測定;試験)
要約
【課題】塩分付着量を容易に精度よく推定できる塩分付着量推定方法及び塩分付着量推定装置を提供する。
【解決手段】塩分付着量推定方法は、電気機器における塵埃の堆積量Dを推定する塵埃堆積量推定ステップと、推定された堆積量Dと所定値αとの乗算により塩分付着量を推定する塩分付着量推定ステップとを含み、所定値αは、所定期間における塩分付着量の測定値をΔS、所定期間の開始時の堆積量をD1、所定期間の終了時の堆積量をD2として、α=ΔS/(D2-D1)により算出された値であり、堆積量Dは、光検知部に電源電圧Vccを印加した状態において発光部の放射光による所定面の反射光又は透過光により光検知部に流れる電流に応じた電圧をV、塵埃の性状に依存する補正係数をK、発光部の発光量に依存する定数をL、光検知部の検出感度に依存する定数をAとして、D=-(L・K)
-1
・log{V/(A・Vcc)}により算出される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
電気機器に堆積している塵埃の堆積量Dを推定する塵埃堆積量推定ステップと、
前記塵埃堆積量推定ステップにより推定された前記堆積量Dと所定値αとの乗算により塩分付着量を推定する塩分付着量推定ステップとを含み、
前記所定値αは、所定期間における前記塩分付着量の測定値をΔSとし、前記所定期間の開始時における前記堆積量をD1とし、前記所定期間の終了時における前記堆積量をD2として、α=ΔS/(D2-D1)により算出された値であり、
前記塵埃堆積量推定ステップは、
前記電気機器内に在る所定の面に光を照射する発光部と、前記面を透過した光又は前記面により反射された光を検知する光検知部と、前記光検知部に流れる電流に応じた電圧を発生する測定端子とを含む装置を用いて実行され、
前記発光部により前記面に光を照射した状態において、前記測定端子に発生する前記電圧を測定する測定ステップと、
前記光検知部に電源電圧Vccを印加した状態において前記測定ステップにより測定された前記電圧をVとし、前記塵埃の性状に依存する補正係数をKとし、前記発光部の発光量に依存する定数をLとし、前記光検知部の検出感度に依存する定数をAとして、前記堆積量Dを、D=-(L・K)
-1
・log{V/(A・Vcc)}により算出する算出ステップとを含む、塩分付着量推定方法。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記補正係数Kは、
前記塵埃の性状に応じて設定され、
0.5以上3以下の値である、請求項1に記載の塩分付着量推定方法。
【請求項3】
前記ΔSは、
前記電気機器が配置された場所に、前記所定期間において配置されたサンプルの表面に堆積した塵埃を蒸留水に懸濁させて作製された水溶液の導電率を測定することにより特定される、又は、
前記水溶液のイオンクロマト分析により測定された塩素イオン量を塩化ナトリウム量に換算することにより特定される、請求項1又は請求項2に記載の塩分付着量推定方法。
【請求項4】
前記所定期間は、1年間又は2年間である、請求項3に記載の塩分付着量推定方法。
【請求項5】
電気機器に堆積している塵埃の堆積量Dを推定する塵埃堆積量推定部と、
前記塵埃堆積量推定部により推定された前記堆積量Dと所定値αとの乗算により塩分付着量を推定する塩分付着量推定部と、
所定期間における前記塩分付着量の測定値の入力を受け付ける入力部と、
前記電気機器内に在る所定の面に光を照射する発光部と、
前記面を透過した光又は前記面により反射された光を検知する光検知部と、
前記光検知部に流れる電流に応じた電圧を発生する測定端子とを含み、
前記所定値αは、入力された前記測定値をΔSとし、前記塵埃堆積量推定部により推定された前記所定期間の開始時における前記堆積量をD1とし、前記所定期間の終了時における前記堆積量をD2として、α=ΔS/(D2-D1)により算出された値であり、
前記堆積量Dは、前記光検知部に電源電圧Vccが印加され、且つ、前記発光部により前記面に光が照射された状態において、前記測定端子に発生する前記電圧をVとし、前記塵埃の性状に依存する補正係数をKとし、前記発光部の発光量に依存する定数をLとし、前記光検知部の検出感度に依存する定数をAとして、D=-(L・K)
-1
・log{V/(A・Vcc)}により算出される、塩分付着量推定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器、電気設備等に付着している塩分の量を推定する塩分付着量推定方法及び塩分付着量推定装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電気機器、電気設備等において、外部から塵埃が飛来して堆積すると、電気機器、電気設備の動作不良、絶縁劣化のリスクが高まる。これら機器、設備の正常動作を担保するためには、定期的に清掃を行う等の処置を実施する必要がある。
【0003】
塵埃の付着程度を評価する技術が知られている。例えば、下記特許文献1には、反射板又は透過板への塵埃堆積の進行状態を光学的に検知し、検知結果から塵埃堆積量を推定する方法が開示されている。また、下記特許文献2には、模擬電極の絶縁低下の発生を検知し、模擬電極の抵抗値及び相対湿度から塩分付着量を推定する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-034106号公報
特開2023-018283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に関しては、塵埃の性状によらずに塵埃の堆積量を推定できるが、電気設備の汚損の指標として用いられている等価塩分付着密度(以下、塩分付着量ともいう)を推定することができない問題がある。特許文献2に関しては、相対湿度が上昇しないと塩分付着量を検知できない、即ち、低湿度環境においては塩分付着が進行しても、原理上検知できない問題がある。
【0006】
したがって、本発明は、電気機器に付着している塩分の付着量を容易に且つ精度よく推定できる塩分付着量推定方法及び塩分付着量推定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の第1の局面に係る塩分付着量推定方法は、電気機器に堆積している塵埃の堆積量Dを推定する塵埃堆積量推定ステップと、塵埃堆積量推定ステップにより推定された堆積量Dと所定値αとの乗算により塩分付着量を推定する塩分付着量推定ステップとを含み、所定値αは、所定期間における塩分付着量の測定値をΔSとし、所定期間の開始時における堆積量をD1とし、所定期間の終了時における堆積量をD2として、α=ΔS/(D2-D1)により算出された値であり、塵埃堆積量推定ステップは、電気機器内に在る所定の面に光を照射する発光部と、面を透過した光又は面により反射された光を検知する光検知部と、光検知部に流れる電流に応じた電圧を発生する測定端子とを含む装置を用いて実行され、発光部により面に光を照射した状態において、測定端子に発生する電圧を測定する測定ステップと、光検知部に電源電圧Vccを印加した状態において測定ステップにより測定された電圧をVとし、塵埃の性状に依存する補正係数をKとし、発光部の発光量に依存する定数をLとし、光検知部の検出感度に依存する定数をAとして、堆積量Dを、D=-(L・K)
-1
・log{V/(A・Vcc)}により算出する算出ステップとを含む。これにより、電気機器における塵埃の堆積量を精度よく推定でき、塩分付着量を容易に且つ精度よく推定できる。
【0008】
(2)上記(1)において、補正係数Kは、塵埃の性状に応じて設定され、0.5以上3以下の値である。これにより、塵埃の堆積量をより精度よく推定でき、塩分付着量をより精度よく推定できる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)において、ΔSは、電気機器が配置された場所に、所定期間において配置されたサンプルの表面に堆積した塵埃を蒸留水に懸濁させて作製された水溶液の導電率を測定することにより特定される、又は、水溶液のイオンクロマト分析により測定された塩素イオン量を塩化ナトリウム量に換算することにより特定される。これにより、塩分付着量をより一層精度よく推定できる。
【0010】
(4)上記(3)において、所定期間は、1年間又は2年間である。これにより、春夏秋冬が同程度に含まれるので、塩分付着量を精度よく推定できる。
(【0011】以降は省略されています)
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