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公開番号
2025112616
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024006952
出願日
2024-01-19
発明の名称
電源システム、電源システムの制御方法及び電源システムの制御プログラム
出願人
日新電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02J
9/06 20060101AFI20250725BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電力系統の異常時に負荷の電圧を補償するために交流電力を給電する三相電力変換器を備える電源システムにおいて、負荷の電圧を補償することができる補償時間を延長する。
【解決手段】電源システム100は、電力系統Sから負荷にL給電するための電力線Pに設けられて電力線を開閉するスイッチ2と、電力線に直列に接続され、直流電源からの直流電力を三相の交流電力に変換する三相電力変換器4と、三相電力変換器を制御する三相電力変換器制御部を含む制御装置8と、を備える。三相電力変換器制御部は、電力系統の異常時にスイッチの開放が完了した場合に、負荷を補償する電圧である補償電圧を算出し、直流電源が出力する電圧である直流電圧を取得して、補償電圧及び前記直流電圧に基づいて、三相電力変換器に出力させる電圧である指令電圧を算出し、指令電圧に基づいて三次調波を算出し、三次調波を前記指令電圧に重畳する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電力系統の正常時に電力系統から負荷に給電し、前記電力系統の異常時に前記電力系統から前記負荷への給電を遮断するとともに、直流電源から前記負荷に給電する電源システムであって、
前記電力系統から前記負荷に給電するための電力線に設けられ、前記電力線を開閉するスイッチと、
前記電力線に直列に接続され、前記直流電源からの直流電力を三相の交流電力に変換する三相電力変換器と、
前記三相電力変換器を制御する三相電力変換器制御部とを備え、
前記三相電力変換器制御部は、
前記電力系統の異常時に前記スイッチの開放が完了した場合に、前記負荷を補償する電圧である補償電圧を算出する補償電圧算出部と、
前記直流電源が出力する電圧である直流電圧を取得して、前記補償電圧及び前記直流電圧に基づいて、前記三相電力変換器に出力させる電圧である指令電圧を算出する指令電圧算出部と、
前記指令電圧に基づいて三次調波を算出し、前記三次調波を前記指令電圧に重畳する三次調波重畳部とを有する、電源システム。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記三次調波重畳部は、前記指令電圧の振幅を1/6倍にし、前記指令電圧の位相を3倍にすることによって前記三次調波を算出する、請求項1に記載の電源システム。
【請求項3】
前記直流電源はコンデンサである、請求項1又は2に記載の電源システム。
【請求項4】
電力系統の正常時に電力系統から負荷に給電し、前記電力系統の異常時に前記電力系統から前記負荷への給電を遮断するとともに、直流電源から前記負荷に給電する電源システムの制御方法であって、
前記電源システムは、
前記電力系統から前記負荷に給電するための電力線に設けられ、前記電力線を開閉するスイッチと、
前記電力線に直列に接続され、前記直流電源からの直流電力を三相の交流電力に変換する三相電力変換器とを備え、
前記電源システムの制御方法は、
前記電力系統の異常時に前記スイッチの開放が完了した場合に、前記負荷を補償する電圧である補償電圧を算出し、
前記直流電源が出力する電圧である直流電圧を取得して、前記補償電圧及び前記直流電圧に基づいて、前記三相電力変換器に出力させる電圧である指令電圧を算出し、
前記指令電圧に基づいて三次調波を算出し、前記三次調波を前記指令電圧に重畳する、電源システムの制御方法。
【請求項5】
電力系統の正常時に電力系統から負荷に給電し、前記電力系統の異常時に前記電力系統から前記負荷への給電を遮断するとともに、直流電源から前記負荷に給電する電源システムの制御プログラムであって、
前記電源システムは、
前記電力系統から前記負荷に給電するための電力線に設けられ、前記電力線を開閉するスイッチと、
前記電力線に直列に接続され、前記直流電源からの直流電力を三相の交流電力に変換する三相電力変換器とを備え、
前記電源システムの制御プログラムは、
前記電力系統の異常時に前記スイッチの開放が完了した場合に、前記負荷を補償する電圧である補償電圧を算出する補償電圧算出部としての機能と、
前記直流電源が出力する電圧である直流電圧を取得して、前記補償電圧及び前記直流電圧に基づいて、前記三相電力変換器に出力させる電圧である指令電圧を算出する指令電圧算出部としての機能と、
前記指令電圧に基づいて三次調波を算出し、前記三次調波を前記指令電圧に重畳する三次調波重畳部としての機能とをコンピュータに発揮させる、電源システムの制御プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源システム、電源システムの制御方法及び電源システムの制御プログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の電源システムは、例えば特許文献1に示すように、電力系統から負荷に給電するための電力線に設けられた遮断器と、遮断器よりも負荷側に接続され、エネルギー貯蔵部のエネルギーを交流電力に変換する電力変換器とを備えている。
【0003】
この電源システムは、電力系統の正常時には、遮断器を介して電力系統から負荷に給電し、電力変換器は停止されている。一方、電力系統の異常時には、遮断器を開放して電力系統から負荷への給電を遮断して、エネルギー貯蔵部から電力変換器を介して負荷に交流電力を給電する。これにより、電力系統の異常時において、負荷の電圧を補償している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6677916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記の電源システムにおいて、電力変換器には三相電力変換器が用いられることがある。この場合、三相電力変換器が出力することができる最大電圧よりも三相電力変換器に出力させる指令電圧が大きくなると、電圧波形が歪んだり出力電圧が低下するので、負荷の電圧を補償する場合には、指令電圧が最大電圧よりも小さい状態で電力変換器から電圧が出力される必要がある。
【0006】
一方、最大電圧は、エネルギー貯蔵部から出力される電圧により決定される。ここで、負荷の電圧を補償する場合には、エネルギー貯蔵部から急激に放電されることによってエネルギー貯蔵部が出力する電圧が急激に低下して、最大電圧が急激に低下してしまう。その結果、指令電圧がすぐに最大電圧よりも大きくなってしまい、負荷の電圧を補償することができる補償時間が短くなってしまう。
【0007】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、電力系統の異常時に負荷の電圧を補償するために交流電力を給電する三相電力変換器を備える電源システムにおいて、負荷の電圧を補償することができる補償時間を延長することを主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明に係る電源システムは、電力系統の正常時に電力系統から負荷に給電し、前記電力系統の異常時に前記電力系統から前記負荷への給電を遮断するとともに、直流電源から前記負荷に給電する電源システムであって、前記電力系統から前記負荷に給電するための電力線に設けられ、前記電力線を開閉するスイッチと、前記電力線に直列に接続され、前記直流電源からの直流電力を三相の交流電力に変換する三相電力変換器と、前記三相電力変換器を制御する三相電力変換器制御部とを備え、前記三相電力変換器制御部は、前記電力系統の異常時に前記スイッチの開放が完了した場合に、前記負荷を補償する電圧である補償電圧を算出する補償電圧算出部と、前記直流電源が出力する電圧である直流電圧を取得して、前記補償電圧及び前記直流電圧に基づいて、前記三相電力変換器に出力させる電圧である指令電圧を算出する指令電圧算出部と、前記指令電圧に基づいて三次調波を算出し、前記三次調波を前記指令電圧に重畳する三次調波重畳部とを有することを特徴とする。
【0009】
このような電源システムであれば、三次調波を指令電圧に重畳しない従来の構成と比較して、三次調波を重畳した後の指令電圧の振幅が低減される。従って、三次調波を重畳した後の指令電圧を電力変換器に出力させることによって、最大電圧よりも指令電圧が小さい状態が長くなるので、従来よりも補償時間を延長することができる。
また、三相電力変換器は三相交流を出力し、その線間電圧では各相の三次調波が打ち消されるので、線間電圧の歪を増大させずに電力変換器が出力する電圧を増加させることができる。
【0010】
前記三次調波重畳部の具体的な態様としては、前記指令電圧の振幅を1/6倍にし、前記指令電圧の位相を3倍にすることによって前記三次調波を算出するものが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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