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公開番号2025095212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211071
出願日2023-12-14
発明の名称検電デバイス
出願人日新電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01R 19/10 20060101AFI20250619BHJP(測定;試験)
要約【課題】小型化を実現可能であり、容易に検電が可能な検電デバイスを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る検電デバイスは、第1導体と第2導体を電気的に接続する接続回路と、接続回路に接しており温度の違いを表示する表示部とを備え、接続回路は、第1端及び第2端を有する第1配線部材と、第1配線部材の第1端及び第2端それぞれに接続されている第2配線部材と、第1端の近傍に配置された第1PTCサーミスタと、第2端の近傍に配置された第2PTCサーミスタとを有し、第1配線部材、第2配線部材、第1PTCサーミスタ及び第2PTCサーミスタそれぞれは、第1導体と第2導体の間に電圧が生じている場合における電流経路の一部を構成しており、第1端は、電流経路において第1配線部材のうち第1導体側の端であり、第2端は、電流経路において第1配線部材のうち第2導体側の端であり、第1配線部材と第2配線部材のペルチェ係数は異なる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1導体と第2導体の間に電圧が生じているか否かを検出する検電デバイスであって、
前記第1導体と前記第2導体を電気的に接続する接続回路と、
前記接続回路に接しており、温度の違いを表示する表示部と、
を備え、
前記接続回路は、
第1端及び第2端を有する第1配線部材と、
前記第1配線部材の前記第1端及び前記第2端それぞれに接続されている第2配線部材と、
前記第1端の近傍に配置された第1PTCサーミスタと、
前記第2端の近傍に配置された第2PTCサーミスタと、
を有し、
前記第1配線部材、前記第2配線部材、前記第1PTCサーミスタ及び前記第2PTCサーミスタそれぞれは、前記第1導体と前記第2導体の間に電圧が生じている場合における電流経路の一部を構成しており、
前記第1端は、前記電流経路において前記第1配線部材のうち前記第1導体側の端であり、
前記第2端は、前記電流経路において前記第1配線部材のうち前記第2導体側の端であり、
前記第1配線部材と前記第2配線部材のペルチェ係数は異なる、
検電デバイス。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記表示部は、感温液晶シートである、
請求項1に記載の検電デバイス。
【請求項3】
複数の前記第1配線部材を備え、
複数の前記第1配線部材それぞれの前記第1端及び前記第2端に前記第2配線部材が接続されている、
請求項1または2に記載の検電デバイス。
【請求項4】
複数の前記第1配線部材のうち2つの前記第1配線部材は、対向配置されており、
対向配置された2つの前記第1配線部材が有する前記第1端は対向しており且つ対向配置された2つの前記第1配線部材が有する前記第2端は対向しており、
前記第1PTCサーミスタは、対向配置された2つの前記第1配線部材の間に前記第1端に対向して配置されており、
前記第2PTCサーミスタは、対向配置された2つの前記第1配線部材の間に前記第2端に対向して配置されている、
請求項3に記載の検電デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検電デバイスに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、筒状の操作棒の先端側に取り付けられた検電金具を検電対象物に引掛け係止させることにより、検電金具を介して検電対象物の充電電圧を検出する充電検出部と、充電検出部を介して検電金具をアース接続する接地線の断線を検出する断線検出部と、充電検出部が正常に動作するか否かを点検する動作点検部と、表示ランプまたはブザーを備えた、直流検電器が開示されている。上記直流検電器が有する操作棒の内部には、検電金具と充電検出部とを電気的に接続する充電検出線と、検電金具と動作点検部とを電気的に接続する動作点検線とが収容されている。
【0003】
上記直流検電器を用いて検電する場合、作業者は、操作棒を伸張させた状態で接地線をレールに固定し、充電検出部をアース接続する。その後、検電金具を検電対象(具体的には架線)に引っ掛け、係止する。検電対象が充電状態であれば、検電対象に係止された検電金具及び充電検出線を介して充電検出部に電圧が印加され、検電器本体に設けられた表示ランプまたはブザーによって、検電対象が充電状態であることが、作業者に報知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020―112363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の直流検電器では、構成要素が多いことから検電器自体のサイズが大型化する傾向にある。更に、検電を実施するための作業手順も煩雑になりやすい。特許文献1は直流電圧を検知する装置が開示されているが、上記の点は、交流電圧を検出する装置の場合も同様である。
【0006】
そこで、本発明は、小型化を実現可能であり、容易に検電が可能な検電デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本開示の一側面の検電デバイスは、第1導体と第2導体の間に電圧が生じているか否かを検出する検電デバイスであって、上記第1導体と上記第2導体を電気的に接続する接続回路と、上記接続回路に接しており、温度の違いを表示する表示部と、を備え、上記接続回路は、第1端及び第2端を有する第1配線部材と、上記第1配線部材の上記第1端及び上記第2端それぞれに接続されている第2配線部材と、上記第1端の近傍に配置された第1PTCサーミスタと、上記第2端の近傍に配置された第2PTCサーミスタと、を有し、上記第1配線部材、上記第2配線部材、上記第1PTCサーミスタ及び上記第2PTCサーミスタそれぞれは、上記第1導体と上記第2導体の間に電圧が生じている場合における電流経路の一部を構成しており、上記第1端は、上記電流経路において上記第1配線部材のうち上記第1導体側の端であり、上記第2端は、上記電流経路において上記第1配線部材のうち上記第2導体側の端であり、上記第1配線部材と上記第2配線部材のペルチェ係数は異なる。
【0008】
上記[1]に記載の検電デバイスが有する第1配線部材の第1端及び第2端それぞれには、第1配線部材とペルチェ係数の異なる第2配線部材が接続されている。よって、第1配線部材の第1端及び第2端それぞれにおいて、ペルチェ効果が生じる。第1導体と第2導体の間に電圧が生じている場合、第1端及び第2端のうち一方は発熱部として機能し、他方は吸熱部として機能することから、第1端及び第2端では温度が互いに異なっている。接続回路は、温度の違いを表示する表示部に接している。そのため、第1導体と第2導体の間に電圧が生じている場合、表示部のうち第1端及び第2端に対応する領域は異なる温度であることを示す。よって、表示部で表示される温度の違いによって第1導体と第2導体の間に電圧が生じているか否かを容易に判断できる。
検電デバイスは、第1端の近傍に配置された第1PTCサーミスタと第2端の近傍に配置された第2PTCサーミスタとを備える。よって、第1PTCサーミスタは、第1端の温度の影響を受け、第2PTCサーミスタは、第2端の温度の影響を受ける。第1導体と第2導体の間に電圧が生じている場合、第1端及び第2端のうち一方は発熱部として機能し、他方は吸熱部として機能することから、第1PTCサーミスタ及び第2PTCサーミスタのうち発熱部近傍に配置されたPTCサーミスタの温度は上昇する。この温度上昇に伴いPTCサーミスタの温度がキュリー温度付近に達すると、PTCサーミスタの抵抗値が急激に増加する。その結果、接続回路に電流が流れなくなるか、微小な電流が流れる。よって、検電デバイスは、第1PTCサーミスタ及び第2PTCサーミスタを備えることで、発熱部における温度の上限及び吸熱部における温度の下限を規定でき、更に、過電流を防止できている。前述したように、表示部で表示される温度の違いによって第1導体と第2導体の間に電圧が生じているか否かを容易に判断できるので、検電対象から離れた場所からでも検電結果を確認できる。
そのため、検電デバイスでの検電のために、安全性を確保するための作業手順などを省略でき、検電デバイスは、接続回路を第1導体及び第2導体に接続するという作業だけで、第1導体と第2導体の間に電圧が生じているか否かを容易に検査できる。更に、検電デバイスは、接続回路に表示部と取り付けただけの簡易な構成であるため、小型化も可能である。
【0009】
[2]上記[1]に記載の検電デバイスにおいて、上記表示部は、感温液晶シートでよい。感温液晶シートは、温度に応じて発色する色が変化する。そのため、発熱部及び吸熱部の温度を表示可能である。更に、感温液晶シート上に、接続回路を構成することで、検電デバイスが得られるので、検電デバイスの小型化も可能である。
【0010】
[3]上記[1]または[2]に記載の検電デバイスは、複数の上記第1配線部材を備え、複数の上記第1配線部材それぞれの上記第1端及び上記第2端に上記第2配線部材が接続されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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