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公開番号
2024116666
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-28
出願番号
2023022393
出願日
2023-02-16
発明の名称
冷凍機器
出願人
ホシザキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F28F
9/00 20060101AFI20240821BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】凝縮器での熱交換効率を高めて冷凍能力を向上することができる冷凍機器を提供する。
【解決手段】凝縮器CDと基台15の上面との間に、前後方向に連通するスペースGが形成される。凝縮器CDの後側に、凝縮器CDの後面を囲繞すると共に中央に空気吸込口が形成されたシュラウド27が配設され、シュラウド27に冷却ファンFMが配設される。シュラウド27には、凝縮器CDの下部に対応した下部内面に、冷却フィン19から離間すると共に、凝縮器側の端から空気吸込口に向かうにつれて上方傾斜する下傾斜面28aが形成される。スペースGの高さsは、上下方向に隣り合う冷媒配管同士の間の距離h以上に設定される。下傾斜面28aの始端Kは、前後方向において凝縮器CDの後端の冷媒配管22と冷却ファンFMとの間で、かつ上下方向においてスペースGに臨むように位置している。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
並設された複数枚の冷却フィンに、冷媒配管が貫通するよう蛇行状に配設され、上側の冷媒入口から冷媒配管に流入した冷媒が下側の冷媒出口から流出するよう構成された凝縮器と、凝縮器用の冷却ファンとが、箱体に内部画成された機械室に配置された冷凍機器であって、
前記凝縮器と前記機械室の内底面との対向部に形成されて、前記冷却ファンによって機械室内に吸い込まれる空気の流通方向に連通する空気流通部と、
前記凝縮器における空気の流通方向の下流側に配設され、前記凝縮器の下流側面を囲繞すると共に中央に前記冷却ファンが臨む空気吸込口が形成されたシュラウドと、を備え、
該シュラウドは、少なくとも前記凝縮器の下部に対応した下部内面に、前記冷却フィンから離間すると共に、凝縮器側の端から前記空気吸込口に向かうにつれて上方に変位する変位案内面を備え、
前記空気流通部の高さは、上下方向に隣り合う冷媒配管同士の間の距離以上に設定され、
前記変位案内面の始端は、空気の流通方向において前記凝縮器の後端の冷媒配管と前記冷却ファンとの間で、かつ上下方向において前記空気流通部に臨むように位置している
ことを特徴とする冷凍機器。
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
前記シュラウドは樹脂製であって、前記凝縮器の下流側面を囲繞すると共に前記空気吸込口を中心とした絞り形状の導風部を備え、該導風部の内底面に前記変位案内面が形成されている請求項1記載の冷凍機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空冷式の凝縮器を備えた冷凍機器に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
喫茶店やレストラン等の厨房施設で好適に使用される冷蔵庫、ショーケース、製氷機等の冷凍機器は、食材等を収納する収納室や氷塊の製氷部を配設した製氷部収納室と、圧縮機や凝縮器等からなる冷凍装置を配設する機械室とが、筐体内部に画成されている。そして、前記圧縮機から供給される高圧気体冷媒を、前記凝縮器で冷却(熱交換)して凝縮液化させ、この凝縮液化した冷媒を前記収納室内に配設された冷却器や製氷部の冷却器で膨張気化させて、収納室や製氷部を冷却するよう構成されている。また、前記凝縮器に近接した位置には、凝縮器用の冷却ファンが配設されており、該冷却ファンを運転して外部空気を機械室に取り入れて凝縮器を空冷することで、効率的に冷媒が凝縮液化されるよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の冷凍機器では、凝縮器として、冷媒が通過する冷媒配管を幾重にも蛇行させると共に、該冷媒配管を多数の放熱用の冷却フィンに挿通したフィンアンドチューブ型のものが採用されると共に、該凝縮器に、四角箱状のシュラウドを介して冷却ファンのファンモータを取り付けている。また、シュラウドには、ファンモータにより回転されるファンに合わせた円筒形のベルマウスが形成されており、ファンの回転によって吸い込んだ外部空気を、冷却フィンや冷媒配管に接触させることで冷媒を冷却して凝縮液化するよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-175419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の冷凍機器における凝縮器では、冷媒配管における冷媒の入口が凝縮器の上側に配置されると共に、冷媒の出口が凝縮器の下側に配置されており、凝縮器の上側の冷媒配管を流れる温度の高い冷媒と、吸い込まれる外部空気との温度差は大きく、熱交換が効果的に行われる。一方、凝縮器の下側の冷媒配管を流れる冷媒は、冷媒配管を流れる間に外部空気との熱交換が行われて温度が低くなっているため、該冷媒と外部空気との温度差は小さくなり、凝縮器下部側での冷媒と外部空気との熱交換が効果的に行われず、凝縮器全体としての熱交換効率が低下して冷凍能力を高めることができなかった。
【0006】
本発明は、前述した従来技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、凝縮器での熱交換効率を高めて冷凍能力を向上することができる冷凍機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る冷凍機器は、
並設された複数枚の冷却フィン(19)に、冷媒配管(22)が貫通するよう蛇行状に配設され、上側の冷媒入口(22a)から冷媒配管(22)に流入した冷媒が下側の冷媒出口(22b)から流出するよう構成された凝縮器(CD)と、凝縮器用の冷却ファン(FM)とが、箱体(11)に内部画成された機械室(14)に配置された冷凍機器であって、
前記凝縮器(CD)と前記機械室(14)の内底面との対向部に形成されて、前記冷却ファン(FM)によって機械室内に吸い込まれる空気の流通方向に連通する空気流通部(G)と、
前記凝縮器(CD)における空気の流通方向の下流側に配設され、前記凝縮器(CD)の下流側面を囲繞すると共に中央に前記冷却ファン(FM)が臨む空気吸込口(29)が形成されたシュラウド(27)と、を備え、
該シュラウド(27)は、少なくとも前記凝縮器(CD)の下部に対応した下部内面に、前記冷却フィン(19)から離間すると共に、凝縮器側の端から前記空気吸込口(29)に向かうにつれて上方に変位する変位案内面(28a)を備え、
前記空気流通部(G)の高さ(s)は、上下方向に隣り合う冷媒配管同士の間の距離(h)以上に設定され、
前記変位案内面(28a)の始端(K)は、空気の流通方向において前記凝縮器(CD)の後端の冷媒配管(22)と前記冷却ファン(FM)との間で、かつ上下方向において前記空気流通部(G)に臨むように位置していることを要旨とする。
請求項1の発明によれば、凝縮器の下方に空気流通部を設けることで、凝縮器の下部側に多くの空気を流通させることができる。また、シュラウドに設けた変位案内面によって、空気流通部を流通する空気に、凝縮器の下部側の冷媒配管や冷却フィンに向かう流れを作ることができる。すなわち、凝縮器の下部側での空気の流通量を増加することで、凝縮器の下部側での熱交換効率を高めることができ、冷風用の空気との温度差が小さくなっている冷媒の凝縮効率を高めて、冷凍能力を向上することができる。
【0008】
請求項2の発明は、
前記シュラウド(27)は樹脂製であって、前記凝縮器(CD)の下流側面を囲繞すると共に前記空気吸込口(29)を中心とした絞り形状の導風部(28)を備え、該導風部(28)の内底面に前記変位案内面(28a)が形成されていることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、変位案内面を適当な位置に容易に設けることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る冷凍機器によれば、凝縮器の下部側での空気の流通量を増加して凝縮器の下部側での熱交換効率を高めることができるので、冷凍能力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例に係る製氷機を示す要部概略斜視図である。
凝縮器とシュラウドを示す概略側面図である。
凝縮器とシュラウドを示す概略縦断側面図である。
凝縮器の要部正面図である。
シュラウドを示す概略斜視図である。
凝縮器に固定されたシュラウドを示す背面図である。
前面パネルおよび電装箱を取り外した状態の機械室を示す概略斜視図である。
凝縮器とシュラウドの下傾斜面との関係を示す説明図である。
別実施例に係る製氷機の要部を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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