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公開番号2024179125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023097705
出願日2023-06-14
発明の名称インダクタ部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20241219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複数の多層巻き部分を形成するようにワイヤがドラム状コアの巻芯部に巻回され、樹脂コーティング部材がコアの両鍔部の天面間に渡って延びかつワイヤの一部を埋めるように設けられた、インダクタ部品において、樹脂コーティング部材にクラックが生じにくくする。
【解決手段】樹脂コーティング部材35内に埋まる多層巻き部分M1、M2およびM3の戻し巻き部が、巻芯部12の巻芯天面30以外の面と対向する位置にあり、多層巻き部分M1、M2およびM3における、巻芯部12の周面に最も近い層である第1層を形成するワイヤ16のターンに関して、多層巻き部分M1、M2およびM3の隣り合うものの間に位置するワイヤ16の隣り合うターンは、互いに接するか、ワイヤ16の半径以下の隙間しか形成しないようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
巻芯部ならびに前記巻芯部の軸線方向における互いに逆の端部にそれぞれ設けられた第1鍔部および第2鍔部を有する、ドラム状コアと、
前記巻芯部のまわりに巻回された、断面円形のワイヤと、
前記第1鍔部および前記第2鍔部にそれぞれ設けられ、前記ワイヤの各端部がそれぞれ接続された、第1端子電極および第2端子電極と、
を備え、
前記巻芯部は、実装基板側に向けられる巻芯底面と、前記巻芯底面とは逆方向に向く巻芯天面と、を少なくとも有する、外周面を備え、
前記第1鍔部および前記第2鍔部は、実装基板側に向けられる鍔底面と、前記鍔底面とは逆方向に向く鍔天面と、を少なくとも有する、外周面を備え、
前記第1端子電極および前記第2端子電極は、それぞれ、前記第1鍔部および前記第2鍔部の少なくとも前記鍔底面に設けられ、
前記第1鍔部の前記鍔天面と前記第2鍔部の前記鍔天面との間に渡って延び、かつ前記ワイヤにおける前記巻芯部の前記巻芯天面側に位置する部分を埋めるように設けられた、樹脂コーティング部材をさらに備え、
前記ワイヤは、下層側と上層側との間に戻し巻き部を介在させながら複数層をなすように巻回されている多層巻き部分を形成しており、
前記戻し巻き部は、前記巻芯部の前記外周面における前記巻芯天面以外の面を覆う位置にあり、
前記多層巻き部分は、前記巻芯部の前記軸線方向における複数箇所に分布しており、
前記多層巻き部分における、前記巻芯部の周面に最も近い層である第1層を形成する前記ワイヤのターンに関して、隣り合う前記多層巻き部分の間に位置する前記ワイヤの隣り合うターンは、互いに接するか、前記ワイヤの半径以下の隙間しか形成していない、
インダクタ部品。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記第1層を形成する前記ワイヤの隣り合うターンは、前記巻芯部の前記軸線方向における両端部に位置するターンを除いて、互いに接するか、前記ワイヤの半径以下の隙間しか形成していない、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記戻し巻き部は、前記巻芯部の前記外周面における前記巻芯底面を覆う位置にある、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記多層巻き部分は、前記第1層と、前記第1層の外周側に巻回される第2層と、を含む、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項5】
前記多層巻き部分の各々において、前記第2層を形成する前記ワイヤのターン数は2以上である、請求項4に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記第2層において螺旋状に巻回される前記ワイヤの前記軸線方向での進行方向は、前記第1層において螺旋状に巻回される前記ワイヤの前記軸線方向での進行方向と同じである、請求項5に記載のインダクタ部品。
【請求項7】
前記第2層において螺旋状に巻回される前記ワイヤの前記軸線方向での進行方向は、前記第1層において螺旋状に巻回される前記ワイヤの前記軸線方向での進行方向と逆である、請求項5に記載のインダクタ部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、インダクタ部品に関するもので、特に、巻芯部を有するドラム状コアを備え、ドラム状コアの巻芯部のまわりでワイヤが複数層をなして巻回された構造を有するインダクタ部品に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば特開2016-86034号公報(特許文献1)には、ドラム状コアの巻芯部のまわりでワイヤが巻回され、ワイヤは、下層側から上層側へと移行する戻し巻き部を介して巻回されることによって、複数層をなす多層巻き部分を形成している構造を有する、インダクタ部品が記載されている。
【0003】
図15は、特許文献1の図5から引用したもので、この発明にとって興味ある従来のインダクタ部品1を平面図で示している。
【0004】
図15を参照して、インダクタ部品1は、巻芯部2ならびに巻芯部2の軸線方向における互いに逆の端部にそれぞれ設けられた第1鍔部3および第2鍔部4を有する、ドラム状コア5と、巻芯部2のまわりに巻回された、ワイヤ6と、を備える。
【0005】
第1鍔部3および第2鍔部4には、ワイヤ6の各端部がそれぞれ接続された、第1端子電極および第2端子電極がそれぞれ設けられるが、図15では図示されない。第1鍔部3および第2鍔部4は、実装基板(図示されない。)側に向けられかつ第1端子電極および第2端子電極がそれぞれ設けられる鍔底面を有しているが、図15では、鍔底面が図示されず、鍔底面とは逆方向に向く鍔天面7および8が図示されている。また、図15に示された巻芯部2は、実装基板側に向けられる巻芯底面とは逆方向に向く巻芯天面9を手前に向けている。
【0006】
ワイヤ6は、下層側と上層側との間に戻し巻き部R1およびR2を介在させながら複数層をなすように巻回されている多層巻き部分M1およびM2を形成している。また、多層巻き部分M1およびM2は、巻芯部2の軸線方向における複数箇所に分布している。
【0007】
多層巻き部分M1およびM2は、巻芯部2が与え得るワイヤ6の巻回のための限られたスペースにおいて、ワイヤ6のターン数をできるだけ増やすことに寄与し、そのため、インダクタ部品1のインダクタンスを向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-86034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1では記載されていないが、インダクタ部品1は、第1鍔部3の鍔天面7と第2鍔部4の鍔天面8との間に渡って延びる樹脂コーティング部材をさらに備えることがある。樹脂コーティング部材が、たとえばフェライト粉または金属磁性粉を含有する樹脂などから構成され、かつドラム状コア5が、たとえばフェライトまたはフェライト粉もしくは金属磁性粉を含有する樹脂などから構成されると、ドラム状コア5と樹脂コーティング部材とによって閉磁路を形成することができる。
【0010】
樹脂コーティング部材が第1鍔部3の鍔天面7と第2鍔部4の鍔天面8との間に渡って延びるように設けられると、樹脂コーティング部材は、ワイヤ6における巻芯部2の巻芯天面9側に位置する部分を埋める状態となる。
(【0011】以降は省略されています)

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