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公開番号2024129662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023039006
出願日2023-03-13
発明の名称ウレタン樹脂組成物及びポリウレタンフォーム
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20240919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】得られるポリウレタンフォームの色を着色剤によって調整することで、着色剤の添加量を抑制しても得られるポリウレタンフォームの黄変抑制が可能なウレタン樹脂組成物及びポリウレタンフォームを提供する。
【解決手段】ポリウレタンフォームを得るためのウレタン樹脂組成物であって、
ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、赤燐系難燃剤及び着色剤を含有し、
ウレタン樹脂組成物を発泡させて得られるポリウレタンフォームの初期のCIE1976L*a*b*色空間における明度L* iniが20以上50以下であり、色度a* iniが-3以上2以下であり、色度b* iniが-5以上2以下であり、
放射照度を60W/m2に設定したキセノンランプによって前記ポリウレタンフォームを144時間照射した後の下記式(1)で表される色変化Eが7以下である、ウレタン樹脂組成物。
E={(L* ini-L* fin)2+(a* ini-a* fin)2+(b* ini-b* fin)2}1/2…式(1)
(式(1)中、L* iniは初期のL*値であり、L* finは照射後のL*値であり、a* iniは初期のa*値であり、a* finは照射後のa*値であり、b* iniは初期のb*値であり、b* finは照射後のb*値である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリウレタンフォームを得るためのウレタン樹脂組成物であって、
ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、赤燐系難燃剤及び着色剤を含有し、
ウレタン樹脂組成物を発泡させて得られるポリウレタンフォームの初期のCIE1976L





色空間における明度L

ini
が20以上50以下であり、色度a

ini
が-3以上2以下であり、色度b

ini
が-5以上2以下であり、
放射照度を60W/m
2
に設定したキセノンランプによって前記ポリウレタンフォームを144時間照射した後の下記式(1)で表される色変化△Eが7以下である、ウレタン樹脂組成物。
△E={(L

ini
-L

fin

2
+(a

ini
-a

fin

2
+(b

ini
-b

fin

2

1/2
…式(1)
(式(1)中、L

ini
は初期のL

値であり、L

fin
は照射後のL

値であり、a

ini
は初期のa

値であり、a

fin
は照射後のa

値であり、b

ini
は初期のb

値であり、b

fin
は照射後のb

値である。)
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記着色剤が、2種の着色剤である、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記2種の着色剤が、黒色系着色剤及び青色系着色剤である、請求項2に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記触媒が、ビスマス及びスズからなる群から選択される少なくとも1種の金属を含む金属触媒を含む、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
前記触媒が、4級アンモニウム塩を含む、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項6】
前記触媒が、カリウム塩を含む、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項7】
前記触媒が、イミダゾール誘導体を含む、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項8】
前記赤燐系難燃剤の含有量が、前記ポリオール100質量部に対して20質量部以上である、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項9】
吹き付け用途に用いられる、請求項1~8のいずれか1項に記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載のウレタン樹脂組成物を発泡させてなるポリウレタンフォーム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウレタン樹脂組成物及びポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォームは、その優れた断熱性及び接着性から、例えば、マンションなどの集合住宅、戸建住宅、学校の各種施設、商業ビルなどの建築物の断熱材として用いられている。ポリウレタンフォームは、ポリオール組成物とポリイソシアネート組成物とを混合して発泡させ、スプレー装置などを使用して天井や壁、屋根などの対象物に吹き付けることで得られる。
【0003】
ポリウレタンフォームは、施工後、経時劣化に伴う黄変が発生し、それにより外観が悪化し意匠性が損なわれるという問題がある。そこで、黄変を抑制するために、ポリウレタンフォームを黒色等にすることで、光による化学反応が発生したとしても分かり難くすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-158128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ポリウレタンフォームを黒色にするためには、多くの黒色系着色剤を添加する必要があり、コストアップの問題が生じる。
【0006】
そこで本発明は、得られるポリウレタンフォームの色を着色剤によって調整することで、着色剤の添加量を抑制しても得られるポリウレタンフォームの黄変抑制が可能なウレタン樹脂組成物及びポリウレタンフォームを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討の結果、ポリウレタンフォームを得るためのウレタン樹脂組成物であって、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、赤燐系難燃剤及び着色剤を含有し、得られるポリウレタンフォームの色を着色剤によって調整することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明は、下記[1]~[10]を要旨とする。
[1]ポリウレタンフォームを得るためのウレタン樹脂組成物であって、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、赤燐系難燃剤及び着色剤を含有し、ウレタン樹脂組成物を発泡させて得られるポリウレタンフォームの初期のCIE1976L





色空間における明度L

ini
が20以上50以下であり、色度a

ini
が-3以上2以下であり、色度b

ini
が-5以上2以下であり、放射照度を60W/m
2
に設定したキセノンランプによって前記ポリウレタンフォームを144時間照射した後の下記式(1)で表される色変化△Eが7以下である、ウレタン樹脂組成物。
△E={(L

ini
-L

fin

2
+(a

ini
-a

fin

2
+(b

ini
-b

fin

2

1/2
…式(1)
(式(1)中、L

ini
は初期のL

値であり、L

fin
は照射後のL

値であり、a

ini
は初期のa

値であり、a

fin
は照射後のa

値であり、b

ini
は初期のb

値であり、b

fin
は照射後のb

値である。)
[2]前記着色剤が、2種の着色剤である、[1]に記載のウレタン樹脂組成物。
[3]前記2種の着色剤が、黒色系着色剤及び青色系着色剤である、[2]に記載のウレタン樹脂組成物。
[4]前記触媒が、ビスマス及びスズからなる群から選択される少なくとも1種の金属を含む金属触媒を含む、[1]~[3]のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
[5]前記触媒が、4級アンモニウム塩を含む、[1]~[4]のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
[6]前記触媒が、カリウム塩を含む、[1]~[5]のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
[7]前記触媒が、イミダゾール誘導体を含む、[1]~[6]のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
[8]前記赤燐系難燃剤の含有量が、前記ポリオール100質量部に対して20質量部以上である、[1]~[7]のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
[9]吹き付け用途に用いられる、[1]~[8]のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
[10][1]~[8]のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物を発泡させてなるポリウレタンフォーム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、得られるポリウレタンフォームの色を着色剤によって調整することで、着色剤の添加量を抑制しても得られるポリウレタンフォームの黄変抑制が可能なウレタン樹脂組成物及びポリウレタンフォームを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[ウレタン樹脂組成物]
本発明のウレタン樹脂組成物は、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、赤燐系難燃剤及び着色剤を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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