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公開番号2024129354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038501
出願日2023-03-13
発明の名称タンク設備の検査方法
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20240919BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】タンク設備の設置後における検査を効率良く行い、補修工事等が必要となった場合には、迅速に作業を行うことができる。
【解決手段】タンク設備の検査方法は、LNG(液化天然ガス)を貯留するタンクと、タンクに接続され、LNGが流通する配管と、を備えるタンク設備の検査方法であって、配管を通してタンクに液体窒素を供給する工程と、液体窒素によって冷却されたタンク設備の検査を行う工程と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
LNG(液化天然ガス)を貯留するタンクと、
前記タンクに接続され、前記LNGが流通する配管と、を備えるタンク設備の検査方法であって、
前記配管を通して前記タンクに液体窒素を供給する工程と、
前記液体窒素によって冷却された前記タンク設備の検査を行う工程と、を含む
タンク設備の検査方法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記検査を行う工程では、前記タンク設備の検査の結果、前記タンク設備が正常であった場合に、前記配管を通して前記タンクにLNG液を供給する工程、を更に含む
請求項1に記載のタンク設備の検査方法。
【請求項3】
前記検査を行う工程では、前記タンク設備の検査の結果、前記タンク設備に異常が認められた場合、前記タンク設備に補修を施す工程、を更に含む
請求項2に記載のタンク設備の検査方法。
【請求項4】
前記タンクにLNG液を供給する工程の前に、前記配管を通して前記タンクにLNGガスを供給する工程、を更に含む
請求項2又は3に記載のタンク設備の検査方法。
【請求項5】
前記タンクに液体窒素を供給する工程の前に、前記配管を通して前記タンクに窒素ガスを供給する工程、を更に含む
請求項1又は2に記載のタンク設備の検査方法。
【請求項6】
前記タンク設備は、浮体に設けられている
請求項1又は2に記載のタンク設備の検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、タンク設備の検査方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、LNG(液化天然ガスLNG:Liquefied Natural Gas)液を搭載可能なタンクを備えたタンク設備が開示されている。LNG液は、例えば-160℃以下という低温でタンク内に貯留される。
ところで、低温状態のLNG液を貯留するタンクを備えた浮体、陸上設備等のタンク設備においては、配管を通してタンクにLNG液を入れると、配管及びタンクの温度が低下する。すると、配管やタンクが熱収縮して、例えば、配管の溶接部分の破損、配管が曲がる部分の変形や位置ずれ、配管の支持部材の変形、配管を覆う防熱材の亀裂等の欠陥が生じる可能性がある。このため、タンク設備の設置後、タンク設備を実際に運用するに先立ち、実際にLNG液を配管に通し、配管を実際の稼働状態と同等の温度に冷却して各部の検査を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-67139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のタンク設備の検査を行うには、配管を通してタンク内にLNG液を充填する必要がある。これには、まず、タンク設備の設置後に配管やタンク内の存在している空気を窒素ガス等により置換する。次いで、配管やタンク内に、窒素ガスよりも低温のLNGガスを充填し、配管やタンクを、例えば-20℃程度まで中間冷却する。その後、-160℃以下のLNG液を配管内に入れ、配管やタンクを、実際の稼働状態と同等の温度に冷却して、各部の検査を行う。
【0005】
しかしながら、検査の結果、何らかの欠陥が発生していた場合、LNG液が存在している状態では、欠陥に対応するための各種作業を行うのが困難なことがある。例えば、配管の溶接部の補修工事が必要となった場合、配管内に可燃性のLNG液が存在している状態では、溶接作業を行うことができない。このため、配管やタンク内のLNG液を、再び窒素ガス等に置換する必要があり、手間と時間が掛かる。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、タンク設備の設置後における検査を効率良く行い、補修工事等が必要となった場合には、迅速に作業を行うことができるタンク設備の検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係るタンク設備の検査方法は、タンクと、配管とを備えるタンク設備の検査方法である。タンクは、LNGを貯留する。配管は、前記タンクに接続され、前記LNGが流通する。前記タンク設備の検査方法は、液体窒素を供給する工程と、タンク設備の検査を行う工程と、を含む。前記液体窒素を供給する工程では、前記配管を通して前記タンクに液体窒素を供給する。前記タンク設備の検査を行う工程では、前記液体窒素によって冷却された前記タンク設備の検査を行う。
【発明の効果】
【0008】
本開示のタンク設備の検査方法によれば、タンク設備の設置後における検査を効率良く行い、補修工事等が必要となった場合には、迅速に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係るタンク設備の検査方法を備えた浮体の側面図である。
本開示の実施形態に係るタンク設備の概略構成を示す図である。
本開示の実施形態に係るタンク設備の検査方法の手順を示すフローチャートである。
本開示の実施形態に係るタンク設備に、窒素ガスを供給した状態を示す図である。
本開示の実施形態に係るタンク設備に、液体窒素を供給した状態を示す図である。
本開示の実施形態に係るタンク設備に、LNGガスを供給した状態を示す図である。
本開示の実施形態に係るタンク設備に、LNG液を供給した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係るタンク設備の検査方法について、図1~図7を参照して説明する。本実施形態では、水に浮かぶ浮体に設けられたタンク設備を一例にして説明する。
(浮体の構成)
図1に示すように、本実施形態の浮体1は、浮体本体2と、タンク設備10と、を少なくとも備えている。浮体1としては、例えば、液化天然ガス(LNG)、二酸化炭素、アンモニア等の液化ガスの運搬船、貨物船、フェリー、RORO船(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)、客船、観測・調査船等を例示できる。
(【0011】以降は省略されています)

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