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公開番号2024129332
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038471
出願日2023-03-13
発明の名称コネクタ端子、コネクタ、及びコネクタ製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/405 20060101AFI20240919BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】金型を被せたときに金型の内部における目標位置へとコネクタ端子の端部を位置付ける。
【解決手段】コネクタ端子12が、第1接続部121と、第2接続部122と、中間部123と、第1接続部121における中間部123寄りに、第1接続部121の表裏面の一方の面121aに突出形成され、コネクタハウジングの成型時に第1接続部121へと被せられる金型の内面に当接することで、当該金型の内側で第1接続部121を矯正方向D14に動かして金型の内部における目標位置に位置付ける位置付け凸部124と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1相手方端子に接続する帯状金属製の第1接続部と、
前記第1相手方端子に対する前記第1接続部の接続とは逆向きに第2相手方端子に接続する帯状金属製の第2接続部と、
前記第1接続部と前記第2接続部とを繋ぐ中間部と、
前記第1接続部における前記中間部寄りに、前記第1接続部の表裏面の一方の面に突出形成され、少なくとも前記中間部が埋設されるような樹脂モールドを含むコネクタハウジングの成型時に、前記第1接続部へと被せられる金型の内面に当接することで、当該金型の内側で前記第1接続部を、当該第1接続部の前記表裏面と交差する矯正方向に動かして前記金型の内部における目標位置に位置付ける位置付け凸部と、
を備えたことを特徴とするコネクタ端子。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1接続部が、1本の帯状金属がZ字形をなすように折り曲げ形成されたときの一端側部分であり、
前記第2接続部が、前記Z字形の前記帯状金属における他端側部分であり、
前記中間部が、前記Z字形の前記帯状金属において前記第1接続部と前記第2接続部とを斜めに繋ぐ部位であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項3】
前記位置付け凸部が、前記表裏面のうち前記Z字形の折り曲げ形成における外側を向いた面を前記一方の面として突出形成されていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ端子。
【請求項4】
前記位置付け凸部が、前記一方の面の裏側の他方の面からの打ち出しによって形成された部位であり、
前記他方の面には、前記位置付け凸部に対応する位置に打ち出し凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項5】
前記位置付け凸部が、前記第1接続部における前記中間部寄りから当該中間部に掛けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項6】
前記中間部は、前記長さ方向の一部が他の部分よりも幅広となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項7】
請求項1~6のうち何れか一項に記載のコネクタ端子と、
前記第1接続部が内側に配置される第1間口、及び、前記第1間口とは逆向きに開口して前記第2接続部が内側に配置される第2間口、を有し、少なくとも前記中間部が埋設される樹脂製のコネクタハウジングと、
を備えたことを特徴とするコネクタ。
【請求項8】
請求項1~6のうち何れか一項に記載のコネクタ端子における前記2接続部を、所定位置に固定設置された固定金型の内側へと挿入する固定金型挿入工程と、
深さ方向に移動可能な移動金型を、前記コネクタ端子における前記第1接続部に、前記位置付け凸部を前記移動金型の内面に当接させることで前記第1接続部が前記移動金型の内部における目標位置に位置付けられた状態で移動させて被せる移動金型被せ工程と、
前記第2接続部が前記固定金型に挿入され、前記第1接続部に前記移動金型が被せられた状態の前記コネクタ端子について少なくとも前記中間部が埋設されるように樹脂製のコネクタハウジングを型成形するハウジング成形工程と、
を備えたことを特徴とするコネクタ製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ端子、樹脂製のコネクタハウジングにコネクタ端子の一部が埋設されるように設けられたコネクタ、及び、そのようなコネクタを製造するコネクタ製造方法に関するものとなっている。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタ端子の一部が埋設されるように樹脂製のコネクタハウジングを型成形して製造されるコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のコネクタは、ハウジング成形型の内部にコネクタ端子が配置された状態で樹脂を充填してコネクタハウジングを成形することで製造される。
【0003】
ところで、コネクタの中には、コネクタハウジングにおける相手方コネクタとの嵌合のための間口が互いに逆向きの二方向に開口した二方向嵌合型のコネクタがある。このようなコネクタでは、帯状のコネクタ端子の一端側部分が一方の間口の内側に配置され、他端側部分が他方の間口の内側に配置され、中間部分が樹脂製のコネクタハウジングに埋設された構造が採用されることがある。このような構造におけるコネクタハウジングの成型では、相手方コネクタ端子との接続側となるコネクタ端子の両端部分に樹脂からの遮蔽用の金型が被せられた状態でハウジング成形型に対する樹脂の充填が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-77160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、コネクタ端子の両端側部分それぞれに金型を被せる場合、長尺形状のコネクタ端子における撓み等により、金型の内部における目標位置からコネクタ端子における端部がずれてしまうことがある。金型の内部におけるこのような端部のずれは、完成したコネクタと相手方コネクタとの嵌合に支障をもたらす可能性があり望ましいものではない。
【0006】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、金型を被せたときに金型の内部における目標位置へと端部を位置付けることができるコネクタ端子を提供することを目的とする。また、本発明は、このようなコネクタ端子の一部が樹脂製のコネクタハウジングに埋設されるように設けられたコネクタ、及び、そのようなコネクタを製造するコネクタ製造方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、コネクタ端子は、第1相手方端子に接続する帯状金属製の第1接続部と、前記第1相手方端子に対する前記第1接続部の接続とは逆向きに第2相手方端子に接続する帯状金属製の第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部とを繋ぐ中間部と、前記第1接続部における前記中間部寄りに、前記第1接続部の表裏面の一方の面に突出形成され、少なくとも前記中間部が埋設されるような樹脂モールドを含むコネクタハウジングの成型時に、前記第1接続部へと被せられる金型の内面に当接することで、当該金型の内側で前記第1接続部を、当該第1接続部の前記表裏面と交差する矯正方向に動かして前記金型の内部における目標位置に位置付ける位置付け凸部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するために、コネクタは、上述のコネクタ端子と、前記第1接続部が内側に配置される第1間口、及び、前記第1間口とは逆向きに開口して前記第2接続部が内側に配置される第2間口、を有し、少なくとも前記中間部が埋設される樹脂製のコネクタハウジングと、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するために、コネクタ製造方法は、上述のコネクタ端子における前記2接続部を、所定位置に固定設置された固定金型の内側へと挿入する固定金型挿入工程と、深さ方向に移動可能な移動金型を、前記コネクタ端子における前記第1接続部に、前記位置付け凸部を前記移動金型の内面に当接させることで前記第1接続部が前記移動金型の内部における目標位置に位置付けられた状態で移動させて被せる移動金型被せ工程と、前記第2接続部が前記固定金型に挿入され、前記第1接続部に前記移動金型が被せられた状態の前記コネクタ端子について少なくとも前記中間部が埋設されるように樹脂製のコネクタハウジングを型成形するハウジング成形工程と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上述のコネクタ端子、コネクタ、及びコネクタ製造方法によれば、金型を被せたときに金型の内部における目標位置へとコネクタ端子の端部を位置付けることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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