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公開番号2024166020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023159956
出願日2023-09-25
発明の名称ワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/04 20060101AFI20241121BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】原価の低減。
【解決手段】少なくともn-1組(n=3以上の自然数)の対になる電気接続具10の組み合わせ毎に電気接続具同士を接続する電線群20と、全ての電線群を挟み込んで内方に収容するシート状の一対の外装部材30と、を備え、n数の電気接続具における一対の主電気接続具11を除く残りは、一対の主電気接続具を繋ぐ直線に対して交差方向に間隔を空けて配置された副電気接続具12であり、全ての電線群は、その内の1本が一対の主電気接続具の組み合わせを最短経路で直線的に繋ぐ主電線群21であり、その内の残りが、少なくともn-1組の対になる電気接続具の組み合わせの内、一対の主電気接続具の組み合わせを除く残りの組み合わせを最短経路で直線的に繋ぐ副電線群22であり、少なくともn-1組の対になる電気接続具の組み合わせには、副電線群で接続される主電気接続具と副電気接続具の組み合わせを少なくとも1組含めること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
n数(n=3以上の自然数)具備し、その全てを用いて2つずつ組み合わせた少なくともn-1組の組み合わせを電線接続対象とする電気接続具と、
複数本の電線を具備し、前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせ毎に、その対になる前記電気接続具同士を接続する電線群と、
全ての前記電線群を挟み込んで内方に収容するシート状の絶縁性の一対の外装部材と、
を備え、
前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせの内の1つは、互いに間隔を空けて配置された一対の主電気接続具の組み合わせであり、
n数の前記電気接続具における一対の前記主電気接続具を除く残りは、一対の前記主電気接続具を繋ぐ直線に対して交差方向に間隔を空けて配置された副電気接続具であり、
全ての前記電線群は、その内の1本が一対の前記主電気接続具の組み合わせを最短経路で直線的に繋ぐ主電線群であり、かつ、その内の残りが、前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせの内、一対の前記主電気接続具の組み合わせを除く残りの組み合わせを最短経路で直線的に繋ぐ副電線群であり、
前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせには、前記副電線群で接続される前記主電気接続具と前記副電気接続具の組み合わせを少なくとも1組含めることを特徴としたワイヤハーネス。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記直線に対して前記交差方向で一方に間隔を空けて配置した少なくとも1つの一方の前記副電気接続具と、前記直線に対して前記交差方向で他方に間隔を空けて配置した少なくとも1つの他方の前記副電気接続具と、を備え、
前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせには、前記副電線群で接続された一方の前記副電気接続具と他方の前記副電気接続具の組み合わせを少なくとも1組含めることを特徴とした請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
一対の前記外装部材の間には、内方の前記電線群を外方に引き出す電線引出口が前記電気接続具毎に形成され、
前記電気接続具には、前記電線群が前記電線引出口から外方に引き出された先で接続され、
共通の前記電線引出口から外方に引き出される全ての前記電線群を当該電線引出口で前記外装部材に固定する電線固定部材を備えることを特徴とした請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
一対の前記外装部材は、相接して接合された接合部を有することを特徴とした請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
一対の前記外装部材を配索対象物に対して固定するハーネス固定部材を少なくとも1つ備え、
一対の前記外装部材は、前記ハーネス固定部材を挿通させる貫通孔であり、貫通孔周縁を前記ハーネス固定部材と前記配索対象物とで挟持させる挿通孔を前記ハーネス固定部材毎に有することを特徴とした請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
【請求項6】
一対の前記外装部材の内の第1外装部材は、平板形状の主体と、前記主体の一部を前記主電線群の配索経路に沿って凹ませた溝形状に形成され、前記主体側の主電線挿入口から差し入れた前記主電線群が配策される主電線配索路と、前記主体の一部を前記副電線群の配索経路に沿って前記副電線群毎に凹ませた溝形状に形成され、前記主体側の副電線挿入口から差し入れた前記副電線群が配策される副電線配索路と、を有し、
一対の前記外装部材の内の第2外装部材は、平板形状に成形され、その平滑なシート面を前記第1外装部材の前記主体のシート面に密着させて前記主電線挿入口と前記副電線挿入口を塞ぐことを特徴とした請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
【請求項7】
前記第2外装部材は、自身の前記シート面を前記第1外装部材の前記シート面に熱圧着させることを特徴とした請求項6に記載のワイヤハーネス。
【請求項8】
前記主体と前記第2外装部材は、矩形の平板形状に形成され、
前記主電線配索路は、前記主体における一方の向かい合う第1辺部と第2辺部を直線状に繋ぐ溝形状に形成され、
前記副電線配索路としては、前記主体における他方の向かい合う第3辺部と第4辺部を直線状に繋ぐ第1副電線配索路と、前記主電線配索路における前記第1辺部側の一端と前記第1副電線配索路における前記第3辺部側の一端を直線状に繋ぐ第2副電線配索路と、前記主電線配索路における前記第2辺部側の他端と前記第1副電線配索路の前記一端を直線状に繋ぐ第3副電線配索路と、前記主電線配索路の前記一端と前記第1副電線配索路における前記第4辺部側の他端を直線状に繋ぐ第4副電線配索路と、前記主電線配索路の前記他端と前記第1副電線配索路の前記他端を直線状に繋ぐ第5副電線配索路と、が設けられ、
前記主電線配索路の前記一端と前記第2外装部材との間には、前記主電線配索路の前記主電線群と前記第2副電線配索路の前記副電線群と前記第4副電線配索路の前記副電線群を外方に引き出して、その引き出した先で前記主電線群と前記副電線群を前記主電気接続具に接続させる第1主電線引出口が形成され、
前記主電線配索路の前記他端と前記第2外装部材との間には、前記主電線配索路の前記主電線群と前記第3副電線配索路の前記副電線群と前記第5副電線配索路の前記副電線群を外方に引き出して、その引き出した先で前記主電線群と前記副電線群を前記主電気接続具に接続させる第2主電線引出口が形成され、
前記第1副電線配索路の前記一端と前記第2外装部材との間には、前記第1副電線配索路の前記副電線群と前記第2副電線配索路の前記副電線群と前記第3副電線配索路の前記副電線群を外方に引き出して、その引き出した先で前記副電線群を前記副電気接続具に接続させる第1副電線引出口が形成され、
前記第1副電線配索路の前記他端と前記第2外装部材との間には、前記第1副電線配索路の前記副電線群と前記第4副電線配索路の前記副電線群と前記第5副電線配索路の前記副電線群を外方に引き出して、その引き出した先で前記副電線群を前記副電気接続具に接続させる第2副電線引出口が形成されることを特徴とした請求項6に記載のワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤハーネスにおいては、n数(n=3以上の自然数)の電気接続具(コネクタ等)と、このn数の電気接続具の内の少なくともn-1組の対になる電気接続具同士をその組み合わせ毎に接続する電線群と、を備えるものが知られている。この種のワイヤハーネスについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-185353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の或るワイヤハーネスは、第1電気接続具と第2電気接続具を繋ぐ第1電線群と、第1電気接続具と第3電気接続具を繋ぐ第2電線群と、第2電気接続具と第3電気接続具を繋ぐ第3電線群と、を備えている。更に、第3電気接続具は、第1電気接続具と第2電気接続具を最短経路で繋ぐ第1電線群に対して、この第1電線群の軸線に対する交差方向に配置されている。このワイヤハーネスにおいては、例えば、第2電線群を第1電気接続具から第1電線群に並走させ、この第2電線群を第1電線群の途中の分岐部で折り曲げて第3電気接続具に向かわせる。そして、このワイヤハーネスにおいては、例えば、第3電線群を第2電気接続具から第1電線群に並走させ、この第3電線群を第1電線群の途中の分岐部で折り曲げて第3電気接続具に向かわせる。この従来のワイヤハーネスにおいては、第2電線群や第3電線群が分岐部を一旦通る経路で配索されるので、その経路長が第1電気接続具と第3電気接続具の距離や第2電気接続具と第3電気接続具の距離よりも長い。電線群については、その経路長が長いほど高い材料費を要する。また、この従来のワイヤハーネスにおいては、例えば、第1電線群と第2電線群と第3電線群の分岐部に粘着テープを巻き付けたり、第1電線群と第2電線群と第3電線群の分岐部をクランプで束ねたりして、第1電線群と第2電線群と第3電線群が分岐部で散けないようにする。この場合には、粘着テープやクランプの材料費、粘着テープを巻き付ける作業費用が掛かる。
【0005】
そこで、本発明は、原価を低減し得るワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、n数(n=3以上の自然数)具備し、その全てを用いて2つずつ組み合わせた少なくともn-1組の組み合わせを電線接続対象とする電気接続具と、複数本の電線を具備し、前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせ毎に、その対になる前記電気接続具同士を接続する電線群と、全ての前記電線群を挟み込んで内方に収容するシート状の絶縁性の一対の外装部材と、を備え、前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせの内の1つは、互いに間隔を空けて配置された一対の主電気接続具の組み合わせであり、n数の前記電気接続具における一対の前記主電気接続具を除く残りは、一対の前記主電気接続具を繋ぐ直線に対して交差方向に間隔を空けて配置された副電気接続具であり、全ての前記電線群は、その内の1本が一対の前記主電気接続具の組み合わせを最短経路で直線的に繋ぐ主電線群であり、かつ、その内の残りが、前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせの内、一対の前記主電気接続具の組み合わせを除く残りの組み合わせを最短経路で直線的に繋ぐ副電線群であり、前記電線接続対象とする少なくともn-1組の対になる前記電気接続具の組み合わせには、前記副電線群で接続される前記主電気接続具と前記副電気接続具の組み合わせを少なくとも1組含めることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るワイヤハーネスにおいては、電線接続対象とする全ての対になる電気接続具の組み合わせにて、その対になる電気接続具の間が電線群によって最短経路で直線的に繋がれている。従って、このワイヤハーネスは、電線群の材料費を低く抑えることができるので、原価の低減を図ることができる。また、このワイヤハーネスは、全ての電線群を最短経路で直線的に配策した上で、この全ての電線群を一対の外装部材に挟み込んで固定している。従って、このワイヤハーネスは、従来のような電線群の分岐部が形成されないので、その分岐部で電線群を束ねる粘着テープやクランプが必要なく、これ故、この点でも原価の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のワイヤハーネス(n=3)について説明する説明図である。
図2は、図1のX1-X1線断面図である。
図3は、実施形態のワイヤハーネス(n=4)について説明する説明図である。
図4は、図3のX2-X2線断面図である。
図5は、第1外装設置工程について説明する説明図である。
図6は、第1外装設置工程について説明する説明図であって、図5の矢視Aを治具板が鉛直下方に来るよう90度回転させている。
図7は、電線設置工程について説明する説明図である。
図8は、電線保持工程について説明する説明図である。
図9は、図8のX3-X3線断面図である。
図10は、第2外装設置工程について説明する説明図である。
図11は、車両への設置例について説明する説明図である。
図12は、図11のX2-X2線断面図である。
図13は、変形例のワイヤハーネス(n=4)について説明する説明図である。
図14は、変形例のワイヤハーネス(n=4)の概要を模式的に示す斜視図である。
図15は、変形例のワイヤハーネス(n=4)の概要を模式的に示す分解斜視図である。
図16は、変形例の第1外装設置工程について説明する説明図である。
図17は、変形例の電線設置工程について説明する説明図である。
図18は、変形例の第2外装設置工程について説明する説明図である。
図19は、変形例のワイヤハーネスの車両への設置例について説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図12に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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