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公開番号2024173138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091354
出願日2023-06-02
発明の名称センサ取付構造
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01D 11/24 20060101AFI20241205BHJP(測定;試験)
要約【課題】良好な作業性の下でセンサの取付けが可能であるとともに、誤取付けが生じた場合でもダメージを抑えることができるセンサ取付構造を提供する。
【解決手段】センサ取付構造1は、センサ110と、センサ受け部120と、を備え、センサ受け部120が、座面122aから突出して鍔部分112の一部に係止する受け側係止部124を備え、センサ110における鍔部分112が、受け側係止部124に係止するセンサ側係止部112aと、センサ側係止部112aが受け側係止部124に係止する正規姿勢P11から、中心軸X1回りに所定角度ずれた誤り姿勢でセンサ本体111がセンサ挿入孔123に挿入された状態で受け側係止部124と重なる部分に、センサ挿入孔123へのセンサ本体111の挿入方向について受け側係止部124との干渉を回避する形状で形成された干渉回避部112bと、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
棒状のセンサ本体、及び、当該センサ本体の長手方向の中間位置において前記センサ本体の外周面から当該センサ本体の太さ方向に張り出した鍔部分、を有するセンサと、
前記センサ本体が、その中心軸回りに回転可能に挿入されるセンサ挿入孔が設けられ、当該センサ挿入孔の周囲の座面に前記鍔部分が当接するまで前記センサ挿入孔に前記センサ本体が挿入された状態で前記センサを支持するセンサ受け部と、を備え、
前記センサ受け部が、
前記座面から突出して前記鍔部分の一部に係止する受け側係止部を備え、
前記センサにおける前記鍔部分が、
前記受け側係止部に係止するセンサ側係止部と、
前記センサ側係止部が前記受け側係止部に係止する正規姿勢から、前記中心軸回りに所定角度ずれた誤り姿勢で前記センサ本体が前記センサ挿入孔に挿入された状態で前記受け側係止部と重なる部分に、前記センサ挿入孔への前記センサ本体の挿入方向について前記受け側係止部との干渉を回避する形状で形成された干渉回避部と、
を備えていることを特徴とするセンサ取付構造。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記鍔部分における前記干渉回避部は、前記鍔部分の外周から前記センサ本体の前記中心軸に向かって凹んだ凹部が形成され、当該凹部の内側に前記誤り姿勢のときの前記受け側係止部を収める部位であることを特徴とする請求項1に記載のセンサ取付構造。
【請求項3】
前記センサは、前記中心軸回りに前記センサ側係止部が前記受け側係止部から離れた状態で前記センサ本体が前記センサ挿入孔に挿入された後、前記センサ側係止部が前記受け側係止部に近づく係止回転方向に、前記センサ側係止部が前記受け側係止部に係止するまで回されて前記正規姿勢に至るものであることを特徴とする請求項1に記載のセンサ取付構造。
【請求項4】
前記干渉回避部は、前記誤り姿勢で前記センサ本体が前記センサ挿入孔に挿入された状態では、前記中心軸回りについて前記受け側係止部と干渉することで前記センサの前記係止回転方向への回転を規制することを特徴とする請求項3に記載のセンサ取付構造。
【請求項5】
前記センサ側係止部は、前記鍔部分の外周に沿って前記係止回転方向の前方側から後方側へと切れ込みが設けられることで形成された、前記後方側が固定端で前記前方側が自由端のカンチレバー状の部位であり、前記自由端に前記受け側係止部に係止する係止フックが形成され、前記センサが前記係止回転方向に回されると前記中心軸に向かって撓んで前記係止フックが前記受け側係止部を乗り越えて係止するものであることを特徴とする請求項3に記載のセンサ取付構造。
【請求項6】
前記係止フックにおける前記係止回転方向の前方側と、前記受け側係止部における前記係止回転方向の後方側と、のそれぞれには、前記センサが前記係止回転方向に回されるときに互いに摺擦し合って前記係止フックの前記受け側係止部の乗越えを案内する案内傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のセンサ取付構造。
【請求項7】
前記センサ本体には、前記挿入方向について前記鍔部分よりも前方側で前記外周面から前記太さ方向に突出し、前記センサ本体が前記センサ挿入孔に挿入されて前記センサが前記係止回転方向に回されて前記正規姿勢に至ると、前記鍔部分との間に前記センサ受け部の一部を挟んで抜止めとして機能する抜止め突起が少なくとも一対設けられており、
前記センサ受け部には、前記中心軸回りに前記センサ側係止部が前記受け側係止部から離れた状態で前記センサ本体が前記センサ挿入孔に挿入される際に各前記抜止め突起が通過する突起通過路が前記センサ挿入孔の内周縁から径方向外側へと切り込まれて形成されており、更に、前記座面において各前記突起通過路に前記係止回転方向の前方側で隣接する部分を含む一部座面壁が前記正規姿勢で前記鍔部分と前記抜止め突起とで挟まれるように、各前記一部座面壁の前記座面に対する裏面側に前記抜止め突起の収容空間が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のセンサ取付構造。
【請求項8】
前記抜止め突起が、前記中心軸回りに互いに180°離れて一対設けられており、
前記誤り姿勢が、前記正規姿勢から、前記中心軸回りに180°ずれた反転姿勢であることを特徴とする請求項7に記載のセンサ取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
センサ受け部にセンサを取り付けるセンサ取付構造に関するものとなっている。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば温度センサ等のセンサを、温度等の測定対象の装置に設けられたセンサ受け部に取り付けるセンサ取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載のセンサ取付構造は、センサの外周面にネジが形成されており、センサ受け部に設けられたネジ孔にセンサがねじ込まれて取り付けられる構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第2485023号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載のセンサ取付構造は、ねじ締結構造でありセンサの取付け姿勢が略一意的に決まるため、誤取付けの可能性は低い。他方で、ねじ締結に際して厳密なトルク管理等が必要となり、作業性が良くないという問題がある。また、ねじ締結以外のセンサ取付構造については、誤取付けの可能性があり、誤取付けが生じたときにセンサやセンサ受け部にダメージを与える恐れがあるという問題がある。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、良好な作業性の下でセンサの取付けが可能であるとともに、誤取付けが生じた場合でもダメージを抑えることができるセンサ取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、センサ取付構造は、棒状のセンサ本体、及び、当該センサ本体の長手方向の中間位置において前記センサ本体の外周面から当該センサ本体の太さ方向に張り出した鍔部分、を有するセンサと、前記センサ本体が、その中心軸回りに回転可能に挿入されるセンサ挿入孔が設けられ、当該センサ挿入孔の周囲の座面に前記鍔部分が当接するまで前記センサ挿入孔に前記センサ本体が挿入された状態で前記センサを支持するセンサ受け部と、を備え、前記センサ受け部が、前記座面から突出して前記鍔部分の一部に係止する受け側係止部を備え、前記センサにおける前記鍔部分が、前記受け側係止部に係止するセンサ側係止部と、前記センサ側係止部が前記受け側係止部に係止する正規姿勢から、前記中心軸回りに所定角度ずれた誤り姿勢で前記センサ本体が前記センサ挿入孔に挿入された状態で前記受け側係止部と重なる部分に、前記センサ挿入孔への前記センサ本体の挿入方向について前記受け側係止部との干渉を回避する形状で形成された干渉回避部と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記のセンサ取付構造によれば、良好な作業性の下でセンサの取付けが可能であるとともに、誤取付けが生じた場合でもダメージを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るセンサ取付構造を示す斜視図である。
図1に示されているセンサ取付構造におけるセンサを示す斜視図である。
図1に示されているセンサ取付構造におけるセンサ受け部を示す斜視図である。
図1及び図2に示されている抜止め突起が、図1及び図3に示されている突起通過路を通過して抜止めとして機能する様子を、センサ受け部における座面に対する裏側からセンサ取付構造を見て示した斜視図である。
図1及び図2に示されている抜止め突起が、図1及び図3に示されている突起通過路を通過して抜止めとして機能する様子を、センサ取付構造における、センサ本体の中心軸に沿って一対の抜止め突起を通る断面で示した図である。
誤り姿勢での誤取付けが生じた場合にセンサやセンサ受け部へのダメージが抑えられることを説明するために、図1~図5のセンサ取付構造に対する比較例を示した図である。
図6に示されている比較例に対し、図1~図5のセンサ取付構造において誤取付けが生じた場合にセンサやセンサ受け部へのダメージが抑えられる様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、センサ取付構造の一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るセンサ取付構造を示す斜視図であり、図2は、図1に示されているセンサ取付構造におけるセンサを示す斜視図であり、図3は、図1に示されているセンサ取付構造におけるセンサ受け部を示す斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

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