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公開番号2024128949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2024026216
出願日2024-02-26
発明の名称透明ヒーター用基材およびそれを用いた透明ヒーター
出願人東レ株式会社
代理人
主分類H05B 3/84 20060101AFI20240913BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】赤外線入射角によらず赤外線の反射を抑制することができる透明ヒーター用基材を提供すること。
【解決手段】透明基材上に、導電性細線を含む発熱用導電体を有し、導電性細線上に、黒色顔料および/または赤外線吸収顔料を含有する着色層を有する、透明ヒーター用基材。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明基材上に、導電性細線を含む発熱用導電体を有し、導電性細線上に、黒色顔料および/または赤外線吸収顔料を含有する着色層を有する、透明ヒーター用基材。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
さらに絶縁層を有する、請求項1記載の透明ヒーター用基材。
【請求項3】
絶縁層上に、さらに波長400~700nmにおける透過率が10%未満であり、波長900~2,000nmにおける透過率が70%以上である赤外線透過層を有する、請求項2記載の透明ヒーター用基材。
【請求項4】
絶縁層上に、さらに反射防止層を有する請求項2または3記載の透明ヒーター用基材。
【請求項5】
前記反射防止層の波長900~2,000nmにおける屈折率が1.20~1.48である、請求項4記載の透明ヒーター用基材。
【請求項6】
前記反射防止層がモスアイ構造を有する、請求項4記載の透明ヒーター用基材。
【請求項7】
前記導電性細線が銀および有機成分を含有し、銀の含有量が50~90体積%である、請求項1記載の透明ヒーター用基材。
【請求項8】
請求項1記載の透明ヒーター用基材を具備する、透明ヒーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明基材上に発熱用導電体および着色層を有する透明ヒーター用基材とそれを用いた透明ヒーターに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
電圧の印加により発熱する発熱板は、車両のフロントウィンドウやリアウィンドウなどに用いられている。視認性に優れた発熱板として、一対のガラスと、電圧を印加される一対のバスバーと、一対のバスバーの間を線状に延びて連結する複数の主導電性細線と、隣り合う二つの主導電性細線の間を連結する連結導電性細線とを含む発熱用導電体と、を備える、発熱板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、氷雪の付着や表面の曇りを抑制するシート状ヒーターとして、平面状の導電体を含むヒーターエレメント層と、前記ヒーターエレメント層の表面側に設けられた少なくとも1つの表面側層と、を備え、前記表面側層の最表層の放射率が0.7以下である、シート状ヒーターが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-112105号公報
特開2021-132009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、車載カメラや車載表示装置、防犯カメラなどにおいても、カバーガラスの結露や曇りを防止するために、電圧の印加により発熱する発熱用導電体を有する透明ヒーターが用いられている。赤外線センサーに用いられるヒーターには、光源から発射される赤外線の反射によるセンシング精度の低下を抑制するために、赤外線の反射を抑制することが求められている。特に、赤外線の入射角によらず反射率を抑えることで、センサーの視野角を広げることができる。しかしながら、特許文献1~2に開示された発熱体やシート状ヒーターをかかる赤外線センサー用のヒーターに適用すると、導電性細線や導電体により赤外線を反射する課題や、かかる反射が、赤外線の入射角に依存して変化する課題があった。
【0005】
本発明は、係る従来技術の課題に鑑み、赤外線入射角によらず赤外線の反射を抑制することができる透明ヒーター用基材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するため、主として以下の構成を有する。
(1)透明基材上に、導電性細線を含む発熱用導電体を有し、導電性細線上に、黒色顔料および/または赤外線吸収顔料を含有する着色層を有する、透明ヒーター用基材。
(2)さらに絶縁層を有する、(1)記載の透明ヒーター用基材。
(3)絶縁層上に、さらに波長400~700nmにおける透過率が10%未満であり、波長900~2,000nmにおける透過率が70%以上である赤外線透過層を有する、(2)記載の透明ヒーター用基材。
(4)絶縁層上に、さらに反射防止層を有する(2)または(3)記載の透明ヒーター用基材。
(5)前記反射防止層の波長900~2,000nmにおける屈折率が1.20~1.48である、(4)記載の透明ヒーター用基材。
(6)前記反射防止層がモスアイ構造を有する、(4)または(5)記載の透明ヒーター用基材。
(7)前記導電性細線が銀および有機成分を含有し、銀の含有量が50~90体積%である、(1)~(6)のいずれか記載の透明ヒーター用基材。
(8)(1)~(7)のいずれか記載の透明ヒーター用基材を具備する、透明ヒーター。
【発明の効果】
【0007】
本発明の透明ヒーター用基材は、赤外線入射角によらず赤外線の反射を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の透明ヒーター用基材の一態様を模式的に表した断面図である。
本発明の透明ヒーター用基材の別の一態様を模式的に表した断面図である。
本発明の透明ヒーター用基材の別の一態様を模式的に表した断面図である。
本発明の透明ヒーター用基材の別の一態様を模式的に表した断面図である。
本発明の透明ヒーター用基材に含まれる発熱用導電体のパターンの一態様を模式的に表した図である。
図1に記載の本発明の透明ヒーター用基材の一態様の上面図である。
実施例において用いた導電性細線形成用フォトマスクのパターンを表した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の透明ヒーター用基材は、透明基材上に、導電性細線を含む発熱用導電体を有し、導電性細線上に、黒色顔料および/または赤外線吸収顔料を含有する着色層を有する。透明基材は、赤外線を透過するとともに、発熱用導電体を保護する作用を有する。発熱用導電体は、電圧の印加により導電性細線に電流が流れることにより発熱し、透明ヒーターの熱源となる。導電性細線上の着色層は、導電性細線による赤外線の反射を抑制することができる。さらに、絶縁層を有してもよく、導電性細線を外気や水分から保護し、発熱用導電体の腐食を抑制し、耐湿熱性を向上させることができる。また、発熱用導電体を面内で均一に発熱させることができる。絶縁層を有する場合、絶縁層上に、さらに赤外線透過層や反射防止層を有することが好ましい。赤外線透過層により、可視光を遮光して赤外線センサーを目立たなくすることができるため、意匠性を向上させることができる。反射防止層により、絶縁層による赤外線の反射を抑制することができる。
【0010】
図1に、本発明の透明ヒーター用基材の一態様を模式的に表した断面図を示す。透明基材1上に、導電性細線2Aおよびバスバー電極2Bを含む発熱用導電体2を有し、導電性細線2A上に着色層3を有する。図2~4に、本発明の透明ヒーター用基材の別の一態様を模式的に表した断面図を示す。図2に示す透明ヒーター用基材は、透明基材1上に、導電性細線2Aおよびバスバー電極2Bを含む発熱用導電体2を有し、導電性細線2A上に着色層3を有し、導電性細線2Aと着色層3を覆う絶縁層4を有する。図3に示す透明ヒーター用基材は、透明基材1上に、導電性細線2Aおよびバスバー電極2Bを含む発熱用導電体2を有し、導電性細線2A上に着色層3を有し、導電性細線2Aと着色層3を覆う絶縁層4上に、さらに反射防止層5を有する。図4に示す透明ヒーター用基材は、透明基材1上に、導電性細線2Aおよびバスバー電極2Bを含む発熱用導電体2を有し、導電性細線2A上に着色層3を有し、導電性細線2Aと着色層3を覆う絶縁層4上に、赤外線透過層6と、さらにその上に反射防止層5を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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