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公開番号
2024174364
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092160
出願日
2023-06-05
発明の名称
積層体、断熱材および真空断熱容器、ならびに、積層体の製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B32B
5/02 20060101AFI20241210BHJP(積層体)
要約
【課題】 輻射熱の反射性が高く、断熱性に優れた積層体を提供すること。
【解決手段】 熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される繊維層と、金属を含んでなる熱可塑性樹脂層と、を含んでなる積層体であって、前記積層体が前記繊維層と前記熱可塑性樹脂層とを貫通する貫通孔を有し、前記繊維層の厚みの、前記熱可塑性樹脂層の厚みに対する比が5以上40以下であり、前記積層体の見かけ密度が0.10g/cm
3
以上0.35g/cm
3
以下である、積層体。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される繊維層と、
金属を含んでなる熱可塑性樹脂層と、
を含んでなる積層体であって、
前記積層体が前記繊維層と前記熱可塑性樹脂層とを貫通する貫通孔を有し、
前記繊維層の厚みの、前記熱可塑性樹脂層の厚みに対する比が5以上40以下であり、
前記積層体の見かけ密度が0.10g/cm
3
以上0.35g/cm
3
以下である、
積層体。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記貫通孔の直径が100μm以上2000μm以下であり、貫通孔の開口率が0.05%以上9.00%以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記積層体の一方の最外層が前記繊維層であり、該繊維層側の最外層の算術平均粗さRaが3.0μm以上30.0μm以下である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記積層体の一方の最外層が前記熱可塑性樹脂層であり、該熱可塑性樹脂層側の最外層の算術平均粗さRaが0.01μm以上3.00μm未満である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項5】
前記積層体の一方の最外層が前記繊維層であり、該繊維層側の最外層の算術平均粗さRaが3.0μm以上30.0μm以下であって、前記積層体の他方の最外層が前記熱可塑性樹脂層であり、該熱可塑性樹脂層側の最外層の算術平均粗さRaが0.01μm以上3.00μm未満である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項6】
前記熱可塑性樹脂層の少なくとも片面にアルミニウムを含む金属層を有する、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項7】
前記積層体の一方の最外層が長繊維不織布層である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項8】
請求項1または2に記載の積層体を用いてなる、断熱材。
【請求項9】
請求項8に記載の断熱材を用いてなる、真空断熱容器。
【請求項10】
前記繊維層と前記熱可塑性樹脂層とを熱融着させる工程を含む、請求項1に記載の積層体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、断熱材および真空断熱容器、ならびに、積層体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液体窒素などの液化ガスを貯蔵・運搬する際に、極低温状態を保持するための手段として、真空断熱が用いられることが一般的である。このような真空環境下、あるいは、低圧力環境下で使用される断熱材として、例えば、特許文献1では、金属層を有する樹脂フィルムと、樹脂繊維を含む不織布とを備え、これらが貫通孔により接合され、樹脂フィルムにおける貫通孔間の平均距離と不織布における貫通孔間の平均距離との比率を特定の範囲とした断熱シートが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/181186号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された断熱シートでは、樹脂フィルムにおける貫通孔間の平均距離と不織布における貫通孔間の平均距離との比率を特定の範囲としようとするものであり、そのため、金属層を有する樹脂フィルムにシワが発生しやすい傾向にある。そして、金属層を有する樹脂フィルムにシワが発生した場合には、輻射熱の反射性が低下し、断熱性能を十分に発揮できないという課題がある。また、断熱性能に対する要求レベルは年々厳しくなっており、さらなる性能の向上が求められている。
【0005】
そこで、本発明の目的は、輻射熱の反射性が高く、断熱性に優れた積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するべく、意図的なシワの発生をさせないような態様にして反射率を向上できないか、試みた。しかしながら、シワの発生を抑制すると反射率は向上するものの断熱性能に劣ることが確認された。そこで、さらに鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される繊維層と、金属を含んでなる熱可塑性樹脂層と、を含んでなる積層体において、繊維層と熱可塑性樹脂層とを貫通する貫通孔を有させ、さらに、繊維層の厚みの、熱可塑性樹脂層の厚みに対する比と積層体の見かけ密度が特定の範囲であると、輻射熱の反射性を高めることができ、さらに、断熱材として使用した際の断熱性能も向上できるという知見を得た。加えて、この積層体が、断熱性と通気性の両立をも可能とすることも判明した。
【0007】
本発明は、これら知見に基づいて完成に至ったものであり、本発明によれば、以下の発明が提供される。
【0008】
[1] 熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される繊維層と、
金属を含んでなる熱可塑性樹脂層と、
を含んでなる積層体であって、
前記積層体が前記繊維層と前記熱可塑性樹脂層とを貫通する貫通孔を有し、
前記繊維層の厚みの、前記熱可塑性樹脂層の厚みに対する比が5以上40以下であり、
前記積層体の見かけ密度が0.10g/cm
3
以上0.35g/cm
3
以下である、
積層体。
【0009】
[2] 前記貫通孔の直径が100μm以上2000μm以下であり、貫通孔の開口率が0.05%以上9.00%以下である、前記[1]に記載の積層体。
【0010】
[3] 前記積層体の一方の最外層が前記繊維層であり、該繊維層側の最外層の算術平均粗さRaが3.0μm以上30.0μm以下である、前記[1]または[2]に記載の積層体。
(【0011】以降は省略されています)
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