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公開番号2024176576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095248
出願日2023-06-09
発明の名称シリコーン樹脂組成物およびそれを用いた水なし平版印刷版の版面修正液
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08L 83/06 20060101AFI20241212BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】有機スズ化合物を必要とすることなく、硬化性に優れたシリコーン樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】(a)シラノール基を2個以上有するシリコーン樹脂、(b)Siに直接結合したオキシム基を有するシラン化合物および(c)下記一般式(1)で表される構造を有するチタン化合物を含有するシリコーン樹脂組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024176576000014.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">45</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
(上記一般式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~8のアルコキシ基または炭素数6~12のアリールオキシ基を示す。R3は、水素原子または炭素数1~8のアルキル基を示す。mは、1~3の整数を示す。rは、0~2の整数を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)シラノール基を2個以上有するシリコーン樹脂、(b)Siに直接結合したオキシム基を有するシラン化合物および(c)下記一般式(1)で表される構造を有するチタン化合物を含有するシリコーン樹脂組成物。
TIFF
2024176576000012.tif
45
170
(上記一般式(1)中、R

およびR

は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~8のアルコキシ基または炭素数6~12のアリールオキシ基を示す。R

は、水素原子または炭素数1~8のアルキル基を示す。mは、1~3の整数を示す。rは、0~2の整数を示す。)
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
さらに(d)シリコーンオイルを含有する、請求項1記載のシリコーン樹脂組成物。
【請求項3】
前記一般式(1)中、rが0である、請求項1または2記載のシリコーン樹脂組成物。
【請求項4】
前記一般式(1)中、[ ]

内に表される構造が(4-オキソペント-2-エン-2-イル)オキシ基、基全体の炭素数が5~12の(4-アルコキシ-4-オキソブタ-2-エン-2-イル)オキシ基または基全体の炭素数が10~16の(4-アリールオキシ-4-オキソブタ-2-エン-2-イル)オキシ基である、請求項1または2記載のシリコーン樹脂組成物。
【請求項5】
前記(c)一般式(1)で表される構造を有するチタン化合物の含有量が、前記(a)シラノール基を2個以上有するシリコーン樹脂100質量部に対して1.5質量部~35質量部である、請求項1または2記載のシリコーン樹脂組成物。
【請求項6】
前記(b)Siに直接結合したオキシム基を有するシラン化合物が、下記一般式(2)で表される構造を有する、請求項1または2記載のシリコーン樹脂組成物。
TIFF
2024176576000013.tif
30
170
(上記一般式(2)中、R

およびR

は、それぞれ独立に、炭素数1~8のアルキル基を示す。R

は、炭素数1~8のアルキル基または炭素数1~8のアルケニル基を示す。nは、1~4の整数を示す。)
【請求項7】
前記(b)Siに直接結合したオキシム基を有するシラン化合物の含有量が、前記(a)シラノール基を2個以上有するシリコーン樹脂100質量部に対して2.5質量部~35質量部である、請求項1または2記載のシリコーン樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1または2記載のシリコーン樹脂組成物からなる水なし平版印刷版の版面修正液。
【請求項9】
請求項1または2記載のシリコーン樹脂組成物の硬化物。
【請求項10】
基板上に、インキ受容層および請求項9に記載の硬化物を含むインキ反発層を有する水なし平版印刷版。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーン樹脂組成物、それからなる水なし平版印刷版の版面修正液、シリコーン樹脂組成物の硬化物およびそれを有する水なし平版印刷版に関する。
に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
水なし平版印刷は、インキ受容性の画線部と、シリコーンゴムなどを用いたインキ反発性の非画線部を、印刷版のほぼ同一平面に存在させた水なし平版印刷版を用いて、インキ付着性の差異を利用して画線部のみにインキを着肉させた後、被印刷体にインキを転写する印刷方法であり、インキ反発性発現のための湿し水を必要としないことから、環境負荷を低減する印刷方法として注目を集めている。
【0003】
水なし平版印刷版において、インキ反発性の非画線部に、スクラッチ傷やピンホール等の欠点が生じる場合がある。かかる欠点は、インキ反発性が低下してインキが付着し、印刷不良となるため、欠点を修正することが求められる。また、場合によっては、インキ受容性の画線部をインキ反発性の非画線部に修正することが求められる。このような非画線部を修正する方法として、シリコーンゴム層の欠点部分および/またはシリコーンゴム層が除去された画線部に、シリコーンゴム溶液を塗布、硬化してシリコーンゴム薄膜を形成せしめることを特徴とする直描型水なし平版印刷版の修正方法(例えば、特許文献1参照)が提案されている。そして、かかる修正方法に用いられる水なし平版印刷版用版面修正液として、例えば、(a)両末端に各1個以上の水酸基を有する線状ジメチルポリシロキサン、(b)アセトキシ基を2個以上有するアセトキシシラン、(c)触媒、(d)接着付与剤を含有することを特徴とする湿し水不要CTP平版印刷版用版面修正液(例えば、特許文献2参照)や、(a)両末端に各1個以上の水酸基を有するオルガノポリシロキサン、(b)架橋剤、(c)触媒、(d)有色顔料および(e)顔料分散剤を含有することを特徴とする水なし平版印刷版用版面修正液(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-324820号公報
特開2005-257846号公報
特開2008-158264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2~3に記載の版面修正液は、硬化触媒として有機スズ化合物を用いている。有機スズ化合物は、環境および健康への負荷が大きいとされ、有機スズ化合物を用いない版面修正液が求められている。しかしながら、従来の版面修正液において、有機スズ化合物を他の金属触媒に置き換えると、硬化性が不十分となる課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、有機スズ化合物を必要とすることなく、硬化性に優れたシリコーン樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は主として以下の構成を有する。
<1>(a)シラノール基を2個以上有するシリコーン樹脂、(b)Siに直接結合したオキシム基を有するシラン化合物および(c)下記一般式(1)で表される構造を有するチタン化合物を含有するシリコーン樹脂組成物。
【0008】
TIFF
2024176576000001.tif
54
170
【0009】
上記一般式(1)中、R

およびR

は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~8のアルコキシ基または炭素数6~12のアリールオキシ基を示す。R

は、水素原子または炭素数1~8のアルキル基を示す。mは、1~3の整数を示す。rは、0~2の整数を示す。
<2>さらに(d)シリコーンオイルを含有する、<1>記載のシリコーン樹脂組成物。
<3>前記一般式(1)中、rが0である、<1>または<2>記載のシリコーン樹脂組成物。
<4>前記一般式(1)中、[ ]

内に表される構造が(4-オキソペント-2-エン-2-イル)オキシ基、基全体の炭素数が5~12の(4-アルコキシ-4-オキソブタ-2-エン-2-イル)オキシ基または基全体の炭素数が10~16の(4-アリールオキシ-4-オキソブタ-2-エン-2-イル)オキシ基である、<1>~<3>のいずれか記載のシリコーン樹脂組成物。
<5>前記(c)一般式(1)で表される構造を有するチタン化合物の含有量が、前記(a)シラノール基を2個以上有するシリコーン樹脂100質量部に対して1.5質量部~35質量部である、<1>~<4>のいずれか記載のシリコーン樹脂組成物。
<6>前記(b)Siに直接結合したオキシム基を有するシラン化合物が、下記一般式(2)で表される構造を有する、<1>~<5>のいずれか記載のシリコーン樹脂組成物。
【0010】
TIFF
2024176576000002.tif
31
170
(【0011】以降は省略されています)

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